レコード針が溝をトレースして得た振動を電気信号に変換する、エレキギターで言うところの「ピックアップ」に
相当するのがカートリッジである。
そのカートリッジが発生した微小な電流をアンプへ運ぶ最初の通り道が、このリード線。
このカラフルな4本の線のこと。
カートリッジを取り外してみましょう。
先の細いラジオペンチで純正のリード線を抜きます。
意外と硬くはまっているし、狭い場所なので、力加減をうまくしないと破壊してしまいそうです。
抜けた。
アルコールで接点洗浄。
ヨドバシ.comで705円。
これで、ずいぶんと音が変わるという。
正直、眉唾っぽいなと思う。
プラシーボということもある。
オーディオ情報のうち、半分は思い込みとオカルトである。
いや、80パーセントかも知れない。
人の聴覚を買い被ってはいけない。
なんか、あやしい。
たった705円で究極の透明感など手に入るのなら、高いアンプとかスピーカーとかの立場はどうなるの。
はめるときも力加減が大事。
ゆるくつかんで、端子に対してまっすぐ、しっかりと根元まで押し込むこと。
できた。
純正より太い線なので、針圧も再調整する。
で、いつものやつ。
あ、これはオカルトでも思い込みでもないですね。
音の輪郭がはっきりとした。
恐らく今まで純正のリード線が伝えきれなかった高域成分を、新しいリード線はしっかり伝達しているのだろう。
定位もさらに良くなった。
ギター3本の音像が今まで以上にくっきりとした。
ギターアンプの前後左右位置が特定できそうな感じ。
そして、歯切れのよいストラトキャスターの軽快なクランチサウンドが心地よく響き渡る。
マークノップラーのストラトは、ピックではなくて指弾きの特徴的なアタックが聞き取れる。
左手で大きなビブラートでサスティンを得るときの弦とフレットがこすれる音が聞こえる。
なんか、とても高揚する。
もう一カ月近く毎日聞き続けているレコードだからこそ、この変化を最大限に感じ取れるのだと思う。
また少し、このオーディオシステムの限界性能を引き出せたと思う。
今日はこのへんで。
おやすみなさい。