B&W CM5S2の背面、この前方後円墳のような樹脂パーツの円の部分がバスレフポート。
スピーカーユニットの後側から出る低音をここから外に出して、低音を強調する仕組み。
小さなサイズでも豊かな低音を実現するということですね。
説明書では、壁面から、前後左右とも50cm以上開けるのがセッティング上の理想であるとのこと。
しかし、この部屋では、横も後ろも全然無理。
横は30cm、後ろは10cmが限界。
となると、バスレフポートから出た低音が近すぎる後ろの壁に反響して、低音が強調され過ぎてしまう。
いわゆる「ボワついた」低音になるという。
そうなると、たとえばベースのアタック音が聞き取りにくくなる。
すると、演奏自体が締りなく聞こえてしまう。
ぼんやりとした演奏になってしまうということである。
で、その対策がこの黒いスポンジ。
フォームプラグ。
プラグというからには、バスレフポートに挿入することで、低音を抑制する用途です。
この状態で全部をふさぐこともできる。
では、いつものリファレンス音源、ダイアーストレイツのアナログ盤を聞いてみましょう。
これだと抑制が効きすぎて、キレのある低音、バスドラの音色まではっきりとわかる面白さはあるが、
ドンという迫力に欠ける。
リズミカルな演奏だが、説得力に欠ける感じ。
で、ドーナツ状に真ん中を抜いて、差し込めば、抑制効果が弱まる。
とりあえず、コレでしばらく聞いてみます。
低音が大きすぎると、高域の音をマスクしてしまうので、全体のキレが悪くなる。
その悪い部分は改善された。
音源によっても低音の音量は全く異なるので、なんとも言えない部分もあるが、無い方が良いかも。
小型スピーカーは、セッティングで大きく変わるようですので、いろいろ試してみます。