快風丸

俺の船に乗らないか。

ジェロニモ

2008-12-06 01:01:22 | Weblog
 彼には演歌は歌えない。
リズムの取り方がね、違うのね。黒人だからどうしても16ビートで乗ってしまうの。民族の血がね、Way Of Enka から少しずれてるのね。演歌じゃないの。そりゃどうしようもないし、日本人には16ビートが歌えないの裏返しだと思うのです。
 どんなに頑張っても、演歌のベタッとした湿度とその質感を表現できないのです。

 しかし、ジェロの歌唱力は素晴らしい。その表現力、声のトーンの素晴らしさは他に類を見ない、すがすがしいまでの心地よさである。

 彼は演歌ではなく、POPSを歌うべきだと常々思ってました。しかし、黒人がPOPSを歌ったところで、いかにうまくとも、歌いあげようとも、誰もピクリともすまい。あえて演歌で初めて銭になるのであろう。僕が感じている違和感こそが、「ちょっと変わった感じ」で大ヒットなのだろう。

 今、NHKの「みんなのうた」で「晴れ舞台」っちゅう歌をやってます。中村中の詞曲でジェロさんが歌ってます。たまたま、見たのです。
 素晴らしいです。内容のある歌詞とメロディ、そしてジェロの歌唱力、感動しました。アニメーションは"リトルチャロ”の人が手掛けたそうです。
 
 ジェロにもっとポップスを。才能あるシンガーを話題性で飼い殺すな、罪深きものたちよ。