今から十数年前に西サハラという独立運動中の国を訪問したことがあります。 この国はアラブ語が母国語です、私たちと西サハラの経済相と会ってお話をしたときは、アラブ語~スペイン語~日本語と言う順序で話し合いました。
西サハラは第2母国語としてスペイン語を使います、 ですから小学生の時からスペイン語は話せるように勉強しているのです。 この経済相ももちろんスペイン語を話します。 でも、私たちとの話し合いの時はアラブ語を使っていました。
後日どうしてスペイン語を使わなかったのかが解りました。その理由は「私たちはアラブ語が母国語ですから母国語を大切にしているのです。 スペイン語も話せますが対外国の方達とお話しするときはアラブ語を使うのです」と、いかに自分たちの国を大切にしているかと言うことですね。 経済相だけでは無く他の閣僚も政府高官もアラブ語で私たちに対しました。
また、中年米の国を訪問したときもアメリカ語が通用しますが母国語のスペイン語でした。 政府高官の方は「あなた方はアメリカ語を理解できるでしょう、私も話せますが、母国語(スペイン語)で話します私たちの国を大切にしたいからです」と。
アルゼンチン(スペイン語圏)でわざわざ英語で話して得意になっている安倍首相も、国際会議でアメリカ語で話す副総理も居ました。 日本の閣僚はみんな外国へ行くとアメリカ語で話すのでしょうか?なんだか寂しくなりました。 自国を大切にするなら外に出ても国際会議でも母国語を大切にしたいものです。
最近は英語教育が大事だと言う事で小学校3年生から授業を始めるそうです。 その理由が社会人になってから英語が喋れないと困るからだそうです。 国内大企業も英語が喋れない人は不採用というところが増えてるとかです。
小学校の先生も大変ですね、英語をぺらぺら喋れるのならいいのですが。多くの先生はそうはいかないでしょうに。 そこで文科省で考えたのが英語圏の外国人を先生として採用して教えてもらうと言う事に。
ところが英語圏でもひどい訛りや方言があるんだそうです、その上に日本語が良く解らな(喋り方も)い先生も居るとのこと。ちょっと問題がありません。
私も、スペイン語講座に通って勉強中ですが20年も日本で暮らしていると言う、その先生でも日本語が理解されていないようなところが多く有ります。 ですから先生の言葉を聞いて????言った言葉がスペイン語だと思って聞いて、????日本語だったりして。この先生は大学でも教えているそうです。
そんなに英語が必要なら必要だと思う人だけ、日本語を身に着けた上で英語圏に留学すれば良いのです。
今国会で安倍首相はアルゼンチンでの「原発はコントロールされている」と発言した英語を質問者に英語で答弁していましたが英会話の実力は凄いんですね。 だからといって日本の国会ですよ、国民も聞いているんですよそれほど英語は必要なんでしょうかね。
もしかしたら質問者(国民に)に「貴方英語解りますか、解らないでしょう」と自分の有能さを見せつけたかったのかも知れませんが。
日本人は日本語を勉強しましょう。それから必要がある人は英語を勉強すれば良いのです。英語が出来なかったら通訳を仕事にしている人も居るんですからね。