乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント
02月20日(土) 04: 00 ~ 22日(月) 02 : 00 [Net]『乃木坂46 4th Anniversary 乃木坂46時間TV』。「46」だからって、律儀に46時間にしなくても。乃木坂Birthdayは常識破りの長時間開催が既成事実化しつつあるけど、誰の趣味なんでしょう?笑
02月21日(日) 16:00~ 伊藤万理華が出演する映画『アニバーサリー』が香川県・アルファあなぶきホールにて上映。5つの短編映画で構成された作品で、まりっかは、高橋栄樹監督『記念日が行方不明』に主演。この映画上映は「さぬき映画祭」の一環。乃木坂公式サイトの関連記事
02月21日(日) 20 : 05 ~ 23 : 00 [AM] NHKラジオ第1「らじらー!SUNDAY」。中元日芽香がMCを担当する乃木坂回に、前日、20歳の誕生日を迎えた伊藤万理華が登場。「個性派オシャレ回答対決」という、双方にとって、得になりそうにない企画が予定されています(笑)。
02月22日(月) NHK総合『MUSIC JAPAN』の収録に乃木坂46が参加。おそらく14枚目表題曲を披露すると思われます。
02月23日(火) 18 : 57 ~ [地デ] テレビ東京『30秒後に絶対見られるTV』に秋元真夏と松村沙友理が出演。秋元真夏の2016/02/19_00:30ブログ
02月23日(火) 生駒里奈1stソロ写真集『君の足跡』刊行記念の写真集お渡し会 in 福家書店新宿サブナード店。乃木坂公式サイトの関連記事
生駒ちゃんの写真集発売!
02月24日(水) 生駒里奈の1stソロ写真集『君の足跡』(幻冬舎)が発売。『乃木坂派』で示したように、生駒ちゃんは、表情やポーズが「絵」になる乃木坂No.1の「フォトジェニック」なので、これは期待大です。乃木坂公式サイトの関連記事
星野みなみ主演ミニドラマの全話を一挙放送する特番!
02月26日(金) 22 : 30 ~ 23 : 00 [CS] 『乃木坂46 星野みなみ「あたし、本と旅する」 一挙放送スペシャル』。全46話を一度に流す特別番組。スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ
いくちゃん主演ミュージカルがテレビ放映!ファン必見の壮大な悲しい恋物語!!
02月27日(土) 21 : 00 ~ 23 : 20 [BS] BSスカパー!ミュージカル『虹のプレリュード』。2014年10月に上演された生田絵梨花の主演舞台が、テレビで初放送。手塚治虫によるスケールの大きな歴史ドラマを、出演者がハイレベルな演技と歌唱で魅せる圧巻の舞台。最後に、いくちゃんがショパンの「革命」を実際に弾くシーンは、ミュージカルというジャンルを越えた世界で、悲しい物語の余韻と相俟って、胸に迫ってきます。上演と同時期だった、音大ピアノ科受験の課題曲が偶然「革命」だったそうで、ピアノ演奏としても、素晴らしい出来だと思います。乃木坂公式サイトの関連記事
乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Feb~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Jan]
14th選抜が発表された1月31日(日)深夜の『乃木坂工事中』において、2列目として名前を呼ばれた星野みなみは、「"強み"もないのに選抜入れてラッキーだね」「初期から推されてるからいるんだよ」と、握手会でファンから厳しい言葉を掛けられたエピソードを話します。
バナナマン設楽が、「そんなこと言う奴はクズで、人生カスだから」と、いつになく熱くなったため、放送後、「クズ」「カス」はいくら何でも言い過ぎじゃないかと、ネット上でちょっとした議論を巻き起こすことになる。
温厚なイメージのある設楽から、これだけパンチのある発言が飛び出した以上、本人はヒートし過ぎていることにその場で気づいて、「あまり使って欲しくないな」と言ってましたが、番組制作側とすれば、待ってましたとばかり、編集VTRに、きっちりメインの扱いで入れてきますよね(笑)。
しかし、私が注目したのは、バナナマン設楽の発言ではなく、星野みなみが自分に「強み」がないと、痛切に感じ始めていること、そして、ファンの中にも、同じことを指摘する人がいて、何とかしなければという思いが、彼女の中で、一層強くなっていることです。
みなみは、握手会でこんなヒドいことを言う人がいたんです!と、相手を非難しようとしたのではなく、最近、自分が悩んでいるのと全く同じことを、言ってくるファンがいることを示して、「強み」がないのは、まったくもって客観的な事実で、本当に何とかしなければならないのだけど、どうすれば良いのか分からないと、率直に語ったのだと思います。
ただ、メンバーの成長を長年見守ってきたバナナマン設楽が、ついつい熱くなって、「そんな奴がいるのか?けしからん!」と言い出したので、そこにスポットが当たって、暴言を吐くファンを批判する彼の態度は云々という点が、ネットで議論の中心になってしまった。
まあ、みなみが中学生の頃から一緒に仕事をしてきたので、本当に「パパ」のような気持ちになるんでしょう(笑)。
そして、そういった安心出来る雰囲気を感じているからこそ、彼らの横で、星野みなみが、本当の悩みを打ち明けたんじゃないでしょうか。
14th選抜発表のトークだけでなく、雑誌のインタビューなどで、最近、星野みなみは、自分には「強み」や「武器」がないと述べることが少なくない。
それは半分正しく、半分間違いだと、私は思います。
確かに、今のみなみは、「スキル」や「実績」を豊富に持っているわけではない。
しかし、では何も持っていないかというと、全然、そんなことはない。
むしろ、これほど多くのものを持っている人は滅多にいないと言いたくなるほど、多くのものを持っている。
私が、星野みなみをとくに応援し始めたのは、5枚目「君の名は希望」初回限定盤に収録された「シャキイズム」のMVを観てからです。
主人公である冴えない男子高校生役の生駒里奈に想いを寄せる同級の少女をみなみが演じています。
桜井玲香扮する、別クラスの男子からの突然の告白に驚き、生田絵梨花が率いるナチス親衛隊ばりの風紀委員たちに連れ去られる様子を心配し、いい雰囲気になったのに、肝心なところで逃げてしまう、主人公の煮え切らない態度に苛立ちを覚えたり、彼の勇ましい姿に愛らしい笑みで答えたり。
ずば抜けて可愛い美少女感もさることながら、ドラマの場面場面に応じた感情表現が、あまりに的確で素晴らしく、何度観ても目が釘付けになってしまう。
しかも、その演技は、小さい頃から、どこかの劇団に所属していたような、テレビドラマの子役にありがちなテイストではなく、ほとんど観たことのない自然なもので、一体、この子は何ものなんだと衝撃を受けたのを覚えています。
星野みなみは、乃木坂加入前、芸能活動をしていなかったことを知って、癖のない演技の理由として、なるほどそうだろうなと納得すると同時に、何のトレーニングも受けていない中学生の少女が、自らの「素質」だけでここまでハイレベルな芝居を展開していることに驚愕しました。
4枚目「制服のマネキン」の「指望遠鏡」MVでは、中心イメージを担う少女を演じており、「シャキイズム」とは打って変わった「無」の表情を見せている。
このMVを初めて観たとき、無邪気であどけない表情なのに、その奥底に何が潜んでいるのか全然掴めず、雰囲気のある不思議な子だなあと思ったのですが、「シャキイズム」と2作併せて考ると、みなみが「無」を演じていたことが分かってきた。
演技者として、底知れぬ深さと驚くほどの幅広さを持っていることに気づいて、この子の持っている「素質」は、桁違いであることを確信しました。
14th選抜発表のトークで、バナナマン設楽は、みなみの「強み」として、「可愛い」という点を挙げていました。
乃木坂は、ルックスが全員信じられないくらいハイレベルな美少女の集まりですが、その中でも、みなみがとくに「可愛い」と言われるのは、彼女がナンバー1の容姿を持っているからではなく、自分を可愛く見せる演技力を、無意識のうちに備えているからだと思います。
つまり、化粧にせよ、ファッションにせよ、仕草にせよ、発言にせよ、みなみは、自分を、より美しく、より可愛く見せる方向性を敏感に見分ける才能があって、常にそれが発動しているので、いつ見ても、どこから見ても、隙なく「可愛い」という状況に仕上がっている。
24時間365日、「可愛い」みなみを披露する、潜在的演技力を持っている。
「素質」として、天性の演技者だと言っていい。
昨年12月、スペースシャワーTVプラスの『乃木坂46 星野みなみ密着スペシャル ~本と少女~』で、みなみが主演するSTATION ID『あたし、本と旅する』のメイキングと46の質問に答える形式のインタビューが流れました。
その中で、「自分はずっと演じている」とみなみが述べる部分がある。
日常生活においても、無意識のうちに、自分を絶えずプロデュースしていることに、ぼんやりとではあるけど、みなみが気づいていることを示す発言で、非常に興味深かった。
2014年の初夏に行われた『16人のプリンシパル trois』は、星野みなみの舞台さばきが評判となり、日程終盤は、彼女が登場するだけで笑いが起こったそうで、公演における人気者になっています。
千秋楽の昼公演では、ほとんど台詞を覚えていない「僕ベル」役が、立候補者なしの空席となり、「私には、絶対に投票しないで下さいね」と言ってしまったみなみが、見事に最多得票で選ばれ、「誰ですか~、票を入れた人は!」と泣きわめくも、やるしかなく、第二幕途中から、台本を片手に芝居を進めるという演劇史上に残る展開となってしまった。
この舞台で、台詞が止まってしまったとき、女王ルイーダ役の生田絵梨花が、台本を持ってるのに何してる?と、機転を利かせて突っ込んだところ、みなみにルイーダ様の番ですよと返されて、その後しばらく、精神的ショックから立ち直れなかったそうです(笑)。
始めての舞台で、ここまで堂々と振る舞えるのは、星野みなみが図抜けた演技的「素質」を持っているからで、『プリンシパル trois』は彼女の持っているものが非凡であることを示しています。
さらに、こういった演技的「素質」と密接に絡むのだけど、みなみは、声がよく、さらにダンスが上手い。
声の良さはよく知られているけど、ダンスの実力に関しては、まだ広まっていない面があります。
5枚目「君の名は希望」に収録されている個人PV「私の中のモンスター」の中に、「お願いマイハート!!」というダンス付きオリジナル楽曲が入っています。
この曲を踊る姿を見て、私は、みなみは相当にハイレベルなダンスの「素質」を持っていると感じました。
ターンにおいて軸がぶれず、腕と脚の動きがスムーズに連動している。
最近の雑誌インタビューで、いくちゃんが、みなみは新しい曲のフリを覚えるのが早く、振り付けの先生から頼りにされていて、自分や生駒ちゃんが練習に参加出来ないときは、後で、彼女に教えて貰うのだと述べています。
運動神経が良いこともあるけど、みなみにとっては、ダンスの振り付けも、自分をプロデュースする演技の一つで、その意図を即座に理解して、文脈のある身体表現に変換することが出来るのだと思います。
もちろん、変換過程で、みなみ流に味付けされているのだけど、メンバーをより可愛く見せるようなテイストなので、先生も安心して任せられるんじゃないでしょうか。
生田絵梨花は、雑誌のインタビューで、みなみは芝居空間で強いオーラを発すると、彼女の演劇的才能を褒めています。
私も、ダイヤモンドの原石がごろごろ転がっている乃木坂というグループの中でも、星野みなみの持っている「素質」は群を抜いてると思います。
少なくとも、14th選抜発表で泣きながら話したように、「強み」がないなんてことは絶対にないと断言出来ます。
むしろ、乃木坂でもっとも才能に恵まれたメンバーの一人だと言っていい。
しかし、星野みなみは、生田絵梨花や伊藤万理華を上回るほど、ハイレベルな芝居の才能を持っていると書くと、首を傾げる人は少なくないでしょう。
その原因は、「素質」と呼ばれるものは、「スキル」や「実績」とは違うからです。
そして、多くの場合、人間は、「素質」ではなく、「スキル」と「実績」で判断されます。
生田絵梨花は、乃木坂に入る前から舞台や映画に出演して、演劇人としての「スキル」と「実績」を積み上げてきた。
本番でより迫力のある演技を披露するためには、日頃から、どういうトレーニングを重ねれば良いのか、彼女は、そういった「型」をよく知っている。
さらに、持っている「スキル」こそが、自分に対する評価を左右することを身にしみて分かっており、「人間は限界だと思ってから、まだちょっと行ける」との言葉に表れているように(笑)、人一倍の努力を惜しまない。
風船や浮き輪を膨らませてたり、端からは奇妙に見える体操を考案して、肺活量のアップに余念がない。
また、どんなに疲れていても、ピアノの練習を欠かさず、乃木坂に所属しながら、音大のピアノ科に進学するという離れ業を成し遂げてしまった。
生田絵梨花が、ここまで「スキル」の向上にこだわるのは、乃木坂に加入する前、子ども時代の芸能活動で、さまざまな辛酸をなめたことが原動力かもしれません。
自分にキャスティングされた筈の役を、ほとんど何も説明なしで、舞台直前にキャンセルされ、別の人に交代させられたこともあったそうです。
芸能界で勝ち抜くためには、懸命に努力して、人より優れた「スキル」を身に付け、抜擢を待ち、出番が与えられれば、そこで結果を出すしかないということを、身を以て体験したんじゃないでしょうか。
星野みなみには「強み」がない、という意見は、半分間違いで、半分正しいと書いたのは、誰にも負けないくらい素晴らしい「素質」を豊富に持っていて、「強み」は十分にあるけど、それを実際の芸能界で輝かせるための「スキル」に乏しく、それゆえ「実績」も少ないということです。
どんなに演技的「素質」が優れていても、現実の舞台やドラマ空間でそれを発揮するには、自己流では限界がある。
役者になるための基礎訓練を積み重ねて、「スキル」を磨いて、「実績」を掴み取る必要があります。
生田絵梨花は、まさに目の前でそれを実践しているわけで、「素質」だけでは到達出来ない、そういう領域にいくちゃんは入りつつあって、それを傍で見ているみなみが焦りを感じるのは、当然かもしれません。
5th選抜まで、フロントに生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみが抜擢されたのは、彼女たち3人が、いずれも傑出した「素質」を持っていたからです。
しかし、その中でぐいぐい「スキル」を伸ばし、「実績」を重ねたいくちゃんだけが、多くのファンから認められ、生駒ちゃんとみなみは、「ゴリ推し」と批判されることが少なくない。
一緒に仕事をしたスタッフならともかく、外から「素質」を見抜ぬくには、出演作品などを注意深く観察する必要があって、なかなか難しい。
そのため、若い新人タレントであっても、一般的な評価は、「スキル」と「実績」に比例しがちで、これほど素晴らしい才能の持ち主であっても、「強み」がないと批判され、本人も自信を失ってしまうことがある。
リアルサウンドのインタビューで、今野義雄氏が、生駒里奈、齋藤飛鳥、星野みなみを褒めてますが、彼のような近くにいるスタッフは、まだ「スキル」や「実績」に十分つながっていないけど、優れた「素質」の持ち主が誰かを知っているので、それを読者に伝えたかったのかもしれません。
私が星野みなみにアドバイスしたいのは、個人的にボイストレーニングを受けたらどうかということです。
みなみの声の良さは、多くの人が評価する「素質」で、これを伸ばせば、舞台やドラマはもちろん、ラジオのパーソナリティ、アニメの声優、テレビ番組のナレーションといった方向に展開する可能性が拓けてきます。
本来なら、乃木坂が組織としてボイトレを行うべきなんだけど、18歳になって、高校を卒業する今、そんなことを待っている暇はないので、自分で良い先生を見つけて、自腹を切ってでも、すぐに訓練を始めたらどうでしょう。
みなみは、声質は最高なんだけど、いかんせん、声が小さく、滑舌も宜しくない。
14th選抜発表でのトークも、実は、「強み」の発声が小さ過ぎて、最初、聴き取れなかった。
月1回でもいいから、専門家の指導を受けて、日常的に、声量と滑舌の練習を行えば、もともと「素質」のある人なので、めきめきと音を立てて、発声が魅力的になると思います。
発声はタレントの基本スキルなので、そこが向上して、しかもこれほどの美声となると、外仕事が舞い込む確率が飛躍的に高まるんじゃないでしょうか。
前回記事に生歌のことを書き、今回、みなみの「素質」と「スキル」を取り上げたのは、実は、寺田蘭世のトークが切っ掛けです。
『乃木坂工事中』の「2期から1期へのバレンタイン告白企画」で、寺田蘭世は「加入前(かにゅうまえ)」と言ったつもりだったのに、バナナマンから「カニ旨い(かにうまい)?」と突っ込まれてましたね(笑)。
ツッコミを入れるくらいなので、バナナマンは近くで聞いて、意味は取れたと思いますが、正直、テレビだと、そもそも何を言ってるのか分からなかった。
そして、乃木坂メンバーは、ボイトレを受けてないことを痛感しました。
『乃木坂工事中』で、メンバーの発言がよく聴き取れないことが結構あって、とくに、場が盛り上がって、複数のメンバーが口々にしゃべり出すと、何だか分からなくなってしまうことがある。
欅坂46のように、番組を始めて間もないのであれば、今後の課題で済みますが、『乃木坂工事中』は、『乃木坂って、どこ?』と併せて5年目に入っていて、2期メンバーも加入して3年は経っている。
問題なのは、滑舌という以上に、声が小さいことで、明らかに、日常的なボイトレが不足している。
寺田蘭世は、13枚目「今、話したい誰かがいる」の個人PV で、カミュの「シーシュポスの神話」を朗読していますが、声が魅力的なんですね。
12枚目「太陽ノック」でも、伊藤純奈と二人でのおしゃべりがメインの構成になっていて、寺田蘭世の声は優れた「素質」として、周囲のスタッフやPV監督など、何人かの目に留まっている気がします。
だからこそ、あまりに勿体ないです、ボイトレ不足で、折角の声がテレビでよく聴こえないなんて。
アイドルのステージが生歌であるかどうか、ファンによって求めるものが違うので、色んな意見があるのは分かります。
しかし、歌手や役者はもちろん、お笑い芸人に至るまで、ほとんどすべてのタレントが受けているボイトレを、「口パク」や「被せ」で十分やっていけるからと、運営がスルーしてしまうと、メンバーたちは、将来、芸能界で生きていくのに最低限必要な「スキル」さえ、身につけることが出来なくなってしまう。
それは、メンバーの未来を奪うに等しいことです。
生歌ステージを目指すことで、メンバーがボイトレに励み、基本的な「スキル」を向上させる。
結果として仕上がったものが、E-girlsやモーニング娘。ほど上手くなくとも、生で歌うというグループの目標と意識が、メンバーを成長させることは間違いない。
握手会でCDをたくさん売る「スキル」をいくら身につけても、テレビ番組で何を言ってるか分からない発声「スキル」しかなければ、卒業した後、芸能界で、生きて行くのは難しいでしょう。
生田絵梨花は、乃木坂加入前に、芸能界で闘った経験があって、どの「スキル」を、どうやって磨けば、どんな仕事につながるか、大まかな「世界の歩き方」を知っている。
だからこそ、乃木坂メンバーとしての利点を生かしながら、必要な「スキル」を向上させ、「実績」を手にしてきました。
しかし、多くのメンバーは、星野みなみのように、乃木坂に入って初めて芸能界を知ったのだから、ボイトレの重要性すら分かっていない節がある。
従って、彼女たちをオーディションで採用した大人たちが、責任を持って、メンバーを育てていくべきで、握手会でCDが売れて、目前の数字が伸びればそれで良いという姿勢は許されないでしょう。
メンバーは、やがてグループを卒業していくのだから、そのとき、芸能界でやって行けるよう、十分な教育を施すのは、運営の義務だと思います。
ただ、齋藤飛鳥や星野みなみは、さすがに賢い。
自分たちには、「何もない」ことに気づいて、そんな現状を何とか変えようと、もがき始めている。
努力と鍛錬によって、「素質」を「スキル」に昇華して、「実績」を積み上げていく。
若い二人が、漠然とではあるものの、自分たちに足りない「何か」を探そうとしている姿こそが、乃木坂の希望じゃないでしょうか。
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Oct15 ~ 関連記事の目次 (02Sep15 ~)
2014年7月 ~ 2015年8月
アレチの素敵な乃木坂業務連絡11Aug14 ~ 関連記事の目次 (01Jul14 ~ 31Aug15)
2013年11月 ~ 2014年6月
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2013年4月 ~ 2013年10月
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// 星野みなみの溢れる魅力
7月18日14:18 星野みなみ
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アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー
// 特集ページ
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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています
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しかし、私が注目したのは、バナナマン設楽の発言ではなく、星野みなみが自分に「強み」がないと、痛切に感じ始めていること、そして、ファンの中にも、同じことを指摘する人がいて、何とかしなければという思いが、彼女の中で、一層強くなっていることです。
みなみは、握手会でこんなヒドいことを言う人がいたんです!と、相手を非難しようとしたのではなく、最近、自分が悩んでいるのと全く同じことを、言ってくるファンがいることを示して、「強み」がないのは、まったくもって客観的な事実で、本当に何とかしなければならないのだけど、どうすれば良いのか分からないと、率直に語ったのだと思います。
ただ、メンバーの成長を長年見守ってきたバナナマン設楽が、ついつい熱くなって、「そんな奴がいるのか?けしからん!」と言い出したので、そこにスポットが当たって、暴言を吐くファンを批判する彼の態度は云々という点が、ネットで議論の中心になってしまった。
まあ、みなみが中学生の頃から一緒に仕事をしてきたので、本当に「パパ」のような気持ちになるんでしょう(笑)。
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14th選抜発表のトークだけでなく、雑誌のインタビューなどで、最近、星野みなみは、自分には「強み」や「武器」がないと述べることが少なくない。
それは半分正しく、半分間違いだと、私は思います。
確かに、今のみなみは、「スキル」や「実績」を豊富に持っているわけではない。
しかし、では何も持っていないかというと、全然、そんなことはない。
むしろ、これほど多くのものを持っている人は滅多にいないと言いたくなるほど、多くのものを持っている。
私が、星野みなみをとくに応援し始めたのは、5枚目「君の名は希望」初回限定盤に収録された「シャキイズム」のMVを観てからです。
主人公である冴えない男子高校生役の生駒里奈に想いを寄せる同級の少女をみなみが演じています。
桜井玲香扮する、別クラスの男子からの突然の告白に驚き、生田絵梨花が率いるナチス親衛隊ばりの風紀委員たちに連れ去られる様子を心配し、いい雰囲気になったのに、肝心なところで逃げてしまう、主人公の煮え切らない態度に苛立ちを覚えたり、彼の勇ましい姿に愛らしい笑みで答えたり。
ずば抜けて可愛い美少女感もさることながら、ドラマの場面場面に応じた感情表現が、あまりに的確で素晴らしく、何度観ても目が釘付けになってしまう。
しかも、その演技は、小さい頃から、どこかの劇団に所属していたような、テレビドラマの子役にありがちなテイストではなく、ほとんど観たことのない自然なもので、一体、この子は何ものなんだと衝撃を受けたのを覚えています。
星野みなみは、乃木坂加入前、芸能活動をしていなかったことを知って、癖のない演技の理由として、なるほどそうだろうなと納得すると同時に、何のトレーニングも受けていない中学生の少女が、自らの「素質」だけでここまでハイレベルな芝居を展開していることに驚愕しました。
4枚目「制服のマネキン」の「指望遠鏡」MVでは、中心イメージを担う少女を演じており、「シャキイズム」とは打って変わった「無」の表情を見せている。
このMVを初めて観たとき、無邪気であどけない表情なのに、その奥底に何が潜んでいるのか全然掴めず、雰囲気のある不思議な子だなあと思ったのですが、「シャキイズム」と2作併せて考ると、みなみが「無」を演じていたことが分かってきた。
演技者として、底知れぬ深さと驚くほどの幅広さを持っていることに気づいて、この子の持っている「素質」は、桁違いであることを確信しました。
14th選抜発表のトークで、バナナマン設楽は、みなみの「強み」として、「可愛い」という点を挙げていました。
乃木坂は、ルックスが全員信じられないくらいハイレベルな美少女の集まりですが、その中でも、みなみがとくに「可愛い」と言われるのは、彼女がナンバー1の容姿を持っているからではなく、自分を可愛く見せる演技力を、無意識のうちに備えているからだと思います。
つまり、化粧にせよ、ファッションにせよ、仕草にせよ、発言にせよ、みなみは、自分を、より美しく、より可愛く見せる方向性を敏感に見分ける才能があって、常にそれが発動しているので、いつ見ても、どこから見ても、隙なく「可愛い」という状況に仕上がっている。
24時間365日、「可愛い」みなみを披露する、潜在的演技力を持っている。
「素質」として、天性の演技者だと言っていい。
昨年12月、スペースシャワーTVプラスの『乃木坂46 星野みなみ密着スペシャル ~本と少女~』で、みなみが主演するSTATION ID『あたし、本と旅する』のメイキングと46の質問に答える形式のインタビューが流れました。
その中で、「自分はずっと演じている」とみなみが述べる部分がある。
日常生活においても、無意識のうちに、自分を絶えずプロデュースしていることに、ぼんやりとではあるけど、みなみが気づいていることを示す発言で、非常に興味深かった。
2014年の初夏に行われた『16人のプリンシパル trois』は、星野みなみの舞台さばきが評判となり、日程終盤は、彼女が登場するだけで笑いが起こったそうで、公演における人気者になっています。
千秋楽の昼公演では、ほとんど台詞を覚えていない「僕ベル」役が、立候補者なしの空席となり、「私には、絶対に投票しないで下さいね」と言ってしまったみなみが、見事に最多得票で選ばれ、「誰ですか~、票を入れた人は!」と泣きわめくも、やるしかなく、第二幕途中から、台本を片手に芝居を進めるという演劇史上に残る展開となってしまった。
この舞台で、台詞が止まってしまったとき、女王ルイーダ役の生田絵梨花が、台本を持ってるのに何してる?と、機転を利かせて突っ込んだところ、みなみにルイーダ様の番ですよと返されて、その後しばらく、精神的ショックから立ち直れなかったそうです(笑)。
始めての舞台で、ここまで堂々と振る舞えるのは、星野みなみが図抜けた演技的「素質」を持っているからで、『プリンシパル trois』は彼女の持っているものが非凡であることを示しています。
さらに、こういった演技的「素質」と密接に絡むのだけど、みなみは、声がよく、さらにダンスが上手い。
声の良さはよく知られているけど、ダンスの実力に関しては、まだ広まっていない面があります。
5枚目「君の名は希望」に収録されている個人PV「私の中のモンスター」の中に、「お願いマイハート!!」というダンス付きオリジナル楽曲が入っています。
この曲を踊る姿を見て、私は、みなみは相当にハイレベルなダンスの「素質」を持っていると感じました。
ターンにおいて軸がぶれず、腕と脚の動きがスムーズに連動している。
最近の雑誌インタビューで、いくちゃんが、みなみは新しい曲のフリを覚えるのが早く、振り付けの先生から頼りにされていて、自分や生駒ちゃんが練習に参加出来ないときは、後で、彼女に教えて貰うのだと述べています。
運動神経が良いこともあるけど、みなみにとっては、ダンスの振り付けも、自分をプロデュースする演技の一つで、その意図を即座に理解して、文脈のある身体表現に変換することが出来るのだと思います。
もちろん、変換過程で、みなみ流に味付けされているのだけど、メンバーをより可愛く見せるようなテイストなので、先生も安心して任せられるんじゃないでしょうか。
生田絵梨花は、雑誌のインタビューで、みなみは芝居空間で強いオーラを発すると、彼女の演劇的才能を褒めています。
私も、ダイヤモンドの原石がごろごろ転がっている乃木坂というグループの中でも、星野みなみの持っている「素質」は群を抜いてると思います。
少なくとも、14th選抜発表で泣きながら話したように、「強み」がないなんてことは絶対にないと断言出来ます。
むしろ、乃木坂でもっとも才能に恵まれたメンバーの一人だと言っていい。
しかし、星野みなみは、生田絵梨花や伊藤万理華を上回るほど、ハイレベルな芝居の才能を持っていると書くと、首を傾げる人は少なくないでしょう。
その原因は、「素質」と呼ばれるものは、「スキル」や「実績」とは違うからです。
そして、多くの場合、人間は、「素質」ではなく、「スキル」と「実績」で判断されます。
生田絵梨花は、乃木坂に入る前から舞台や映画に出演して、演劇人としての「スキル」と「実績」を積み上げてきた。
本番でより迫力のある演技を披露するためには、日頃から、どういうトレーニングを重ねれば良いのか、彼女は、そういった「型」をよく知っている。
さらに、持っている「スキル」こそが、自分に対する評価を左右することを身にしみて分かっており、「人間は限界だと思ってから、まだちょっと行ける」との言葉に表れているように(笑)、人一倍の努力を惜しまない。
風船や浮き輪を膨らませてたり、端からは奇妙に見える体操を考案して、肺活量のアップに余念がない。
また、どんなに疲れていても、ピアノの練習を欠かさず、乃木坂に所属しながら、音大のピアノ科に進学するという離れ業を成し遂げてしまった。
生田絵梨花が、ここまで「スキル」の向上にこだわるのは、乃木坂に加入する前、子ども時代の芸能活動で、さまざまな辛酸をなめたことが原動力かもしれません。
自分にキャスティングされた筈の役を、ほとんど何も説明なしで、舞台直前にキャンセルされ、別の人に交代させられたこともあったそうです。
芸能界で勝ち抜くためには、懸命に努力して、人より優れた「スキル」を身に付け、抜擢を待ち、出番が与えられれば、そこで結果を出すしかないということを、身を以て体験したんじゃないでしょうか。
星野みなみには「強み」がない、という意見は、半分間違いで、半分正しいと書いたのは、誰にも負けないくらい素晴らしい「素質」を豊富に持っていて、「強み」は十分にあるけど、それを実際の芸能界で輝かせるための「スキル」に乏しく、それゆえ「実績」も少ないということです。
どんなに演技的「素質」が優れていても、現実の舞台やドラマ空間でそれを発揮するには、自己流では限界がある。
役者になるための基礎訓練を積み重ねて、「スキル」を磨いて、「実績」を掴み取る必要があります。
生田絵梨花は、まさに目の前でそれを実践しているわけで、「素質」だけでは到達出来ない、そういう領域にいくちゃんは入りつつあって、それを傍で見ているみなみが焦りを感じるのは、当然かもしれません。
5th選抜まで、フロントに生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみが抜擢されたのは、彼女たち3人が、いずれも傑出した「素質」を持っていたからです。
しかし、その中でぐいぐい「スキル」を伸ばし、「実績」を重ねたいくちゃんだけが、多くのファンから認められ、生駒ちゃんとみなみは、「ゴリ推し」と批判されることが少なくない。
一緒に仕事をしたスタッフならともかく、外から「素質」を見抜ぬくには、出演作品などを注意深く観察する必要があって、なかなか難しい。
そのため、若い新人タレントであっても、一般的な評価は、「スキル」と「実績」に比例しがちで、これほど素晴らしい才能の持ち主であっても、「強み」がないと批判され、本人も自信を失ってしまうことがある。
リアルサウンドのインタビューで、今野義雄氏が、生駒里奈、齋藤飛鳥、星野みなみを褒めてますが、彼のような近くにいるスタッフは、まだ「スキル」や「実績」に十分つながっていないけど、優れた「素質」の持ち主が誰かを知っているので、それを読者に伝えたかったのかもしれません。
私が星野みなみにアドバイスしたいのは、個人的にボイストレーニングを受けたらどうかということです。
みなみの声の良さは、多くの人が評価する「素質」で、これを伸ばせば、舞台やドラマはもちろん、ラジオのパーソナリティ、アニメの声優、テレビ番組のナレーションといった方向に展開する可能性が拓けてきます。
本来なら、乃木坂が組織としてボイトレを行うべきなんだけど、18歳になって、高校を卒業する今、そんなことを待っている暇はないので、自分で良い先生を見つけて、自腹を切ってでも、すぐに訓練を始めたらどうでしょう。
みなみは、声質は最高なんだけど、いかんせん、声が小さく、滑舌も宜しくない。
14th選抜発表でのトークも、実は、「強み」の発声が小さ過ぎて、最初、聴き取れなかった。
月1回でもいいから、専門家の指導を受けて、日常的に、声量と滑舌の練習を行えば、もともと「素質」のある人なので、めきめきと音を立てて、発声が魅力的になると思います。
発声はタレントの基本スキルなので、そこが向上して、しかもこれほどの美声となると、外仕事が舞い込む確率が飛躍的に高まるんじゃないでしょうか。
前回記事に生歌のことを書き、今回、みなみの「素質」と「スキル」を取り上げたのは、実は、寺田蘭世のトークが切っ掛けです。
『乃木坂工事中』の「2期から1期へのバレンタイン告白企画」で、寺田蘭世は「加入前(かにゅうまえ)」と言ったつもりだったのに、バナナマンから「カニ旨い(かにうまい)?」と突っ込まれてましたね(笑)。
ツッコミを入れるくらいなので、バナナマンは近くで聞いて、意味は取れたと思いますが、正直、テレビだと、そもそも何を言ってるのか分からなかった。
そして、乃木坂メンバーは、ボイトレを受けてないことを痛感しました。
『乃木坂工事中』で、メンバーの発言がよく聴き取れないことが結構あって、とくに、場が盛り上がって、複数のメンバーが口々にしゃべり出すと、何だか分からなくなってしまうことがある。
欅坂46のように、番組を始めて間もないのであれば、今後の課題で済みますが、『乃木坂工事中』は、『乃木坂って、どこ?』と併せて5年目に入っていて、2期メンバーも加入して3年は経っている。
問題なのは、滑舌という以上に、声が小さいことで、明らかに、日常的なボイトレが不足している。
寺田蘭世は、13枚目「今、話したい誰かがいる」の個人PV で、カミュの「シーシュポスの神話」を朗読していますが、声が魅力的なんですね。
12枚目「太陽ノック」でも、伊藤純奈と二人でのおしゃべりがメインの構成になっていて、寺田蘭世の声は優れた「素質」として、周囲のスタッフやPV監督など、何人かの目に留まっている気がします。
だからこそ、あまりに勿体ないです、ボイトレ不足で、折角の声がテレビでよく聴こえないなんて。
アイドルのステージが生歌であるかどうか、ファンによって求めるものが違うので、色んな意見があるのは分かります。
しかし、歌手や役者はもちろん、お笑い芸人に至るまで、ほとんどすべてのタレントが受けているボイトレを、「口パク」や「被せ」で十分やっていけるからと、運営がスルーしてしまうと、メンバーたちは、将来、芸能界で生きていくのに最低限必要な「スキル」さえ、身につけることが出来なくなってしまう。
それは、メンバーの未来を奪うに等しいことです。
生歌ステージを目指すことで、メンバーがボイトレに励み、基本的な「スキル」を向上させる。
結果として仕上がったものが、E-girlsやモーニング娘。ほど上手くなくとも、生で歌うというグループの目標と意識が、メンバーを成長させることは間違いない。
握手会でCDをたくさん売る「スキル」をいくら身につけても、テレビ番組で何を言ってるか分からない発声「スキル」しかなければ、卒業した後、芸能界で、生きて行くのは難しいでしょう。
生田絵梨花は、乃木坂加入前に、芸能界で闘った経験があって、どの「スキル」を、どうやって磨けば、どんな仕事につながるか、大まかな「世界の歩き方」を知っている。
だからこそ、乃木坂メンバーとしての利点を生かしながら、必要な「スキル」を向上させ、「実績」を手にしてきました。
しかし、多くのメンバーは、星野みなみのように、乃木坂に入って初めて芸能界を知ったのだから、ボイトレの重要性すら分かっていない節がある。
従って、彼女たちをオーディションで採用した大人たちが、責任を持って、メンバーを育てていくべきで、握手会でCDが売れて、目前の数字が伸びればそれで良いという姿勢は許されないでしょう。
メンバーは、やがてグループを卒業していくのだから、そのとき、芸能界でやって行けるよう、十分な教育を施すのは、運営の義務だと思います。
ただ、齋藤飛鳥や星野みなみは、さすがに賢い。
自分たちには、「何もない」ことに気づいて、そんな現状を何とか変えようと、もがき始めている。
努力と鍛錬によって、「素質」を「スキル」に昇華して、「実績」を積み上げていく。
若い二人が、漠然とではあるものの、自分たちに足りない「何か」を探そうとしている姿こそが、乃木坂の希望じゃないでしょうか。
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