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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

乃木坂14thの憂鬱、初選抜時期が示す未来予想図、1期より遅い2期抜擢、唯一の「例外」衛藤美彩 [05Feb16]

2016-02-05 21:45:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

星野みなみ主演のミニドラマが1月もオンエア!
毎週月曜~金曜 24 : 30 ~ 25 : 00 [CS] スペースシャワーTV プラス『アイドルヒッツ』。この30分番組内で、星野みなみ主演の STATION ID『あたし、本と旅する』が、毎回、30秒ずつオンエア。2月は、1日(月)第35話から14日(火)第46最終話まで、途切れず放送される予定。
(2月の放送予定)
01(月)[#35] 02(火)[#36] 03(水)[#37] 04(木)[#38] 05(金)[#39]
08(月)[#40] 09(火)[#41] 10(水)[#42] 11(木)[#43] 12(金)[#44]
13(月)[#45] 14(火)[#46]
スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ

02月06日(土) 10 : 00 ~ [CS] 星野みなみ主演のSTATION ID『あたし、本と旅する』の第1話から最新39話までを、朝から深夜まで、複数の番組内で放送。スケジュール表は上記「スペースシャワーTV プラス公式サイトの特設ページ」で確認出来ます。ただ、あまりに分散して流すので、計画的に録画するのは、まず無理でしょう(笑)。2月26日(金)22:30から、全46話を一気にオンエアする特集番組が予定されているので、そちらを録画した方が、効率的で簡単だと思います。

02月06日(土) 25 : 05 ~ 25 : 35 [地デ] フジテレビ『うまズキッ!』。白石麻衣がレギュラーMCを担当する競馬番組に、生駒里奈がゲストとして出演する回の後編。乃木坂公式サイトの関連記事

02月11日(木祝) 09 : 11 ~ 10 : 05 [地デ] テレビ東京「Friend-Ship Project 初恋▷トライアングル~あのコは何でニッポンに?~」。テレビのドラマに若月佑美が出演。乃木坂公式サイトの関連記事若月佑美の2016/01/29_16:18ブログ

02月11日(木祝) 16 : 30 ~ 18 : 00 [BS] NHK BSプレミアム『乃木坂46紅白SP!拡大版』。前回に引き続き、紅白初出場の舞台裏を紹介。桜井キャプテンの説教部屋に生田&西野。恒例「メイドコント」はハウスクリーニング。「ポピパッパパー」のフルサイズステージ。アンダー武道館ライブにおける永島聖羅の卒業発表を若月&桜井が取材。

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のページをご参照下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 30Jan16 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Mar~]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['15Nov~'16Feb]



メンバーの公式ブログを読んでいると、今回の選抜発表が、いかにヘビーだったかが、ひしひし伝わってきます。

和田まあやは、「まあやのくせにちょっぴり真面目に」という言葉の入ったタイトルで、

なんだか今回の選抜発表は収録現場にいるのに居ない感じ‥
ただ選ばれてるのを見てる自分がいました‥


(和田まあやの2016/02/05_07:00ブログ)

と、確かに珍しくシックな感じに(笑)、自分の気持ちを述べています。

選抜の固定化が進む中、担当部数の少ないメンバーは、全員集合での発表ながら、ほとんど蚊帳の外に置かれている雰囲気になっています。

予想通りのメンバーが、予想通りのポジションで呼ばれる光景を見ながら、自分は、この選抜発表ドラマにキャスティングされていないという寂しい疎外感を、噛み締めざるを得なかったのかもしれません。


また、『乃木坂工事中』での発表放送後に更新したブログで、14th選抜について、何も触れない、あるいはサラッと流す程度のメンバーがいて、それはそれで、読んでて、切ない気分になります。

アンダーの仕事が、以前より、ずっと充実してきた現在、常連メンバーばかりで、ほとんど入る余地のない選抜は、自分とは関係ない、別世界の話という捉え方になるのでしょうか。

何としてでも選抜に入らなきゃ、どうやったら選抜になれるか、そんなことを真剣に考えても、ストレスを抱えるだけなので、スイッチを切り替えて、目の前にある仕事に専念しようとするのは、当然のことだと思います。


一方、選抜3列目に入ったメンバーは、堀未央奈以外、全員、13枚目からの据え置きだったため、何人かのメンバーは、もどかしさを感じているように見えます。

松村沙友理は、

選抜三列目!!
悩む!!嬉しい!!
ファンの方は 選抜発表前になると決まって
「どこにいても応援する!」って
言ってくれる。
けど、やっぱり喜んでもらいたいです。
応援してて良かった~って思ってほしい。


(松村沙友理の2016/02/04_23:42ブログ)

と述べて、選抜入りは嬉しいけど、出来れば、もっと前に行きたいという気持ちを、率直に吐露している。

また、伊藤万理華は、

選ばれるか選ばれないかで
まだ揺れてるのはわかるし、
そう思わせてるのは自分です。
どんなに選ばれてもそれは悔しいので
今年は期待を持って
任せてもらえるくらいになります。
そして、必ず形にしていきます。


(伊藤万理華の2016/02/02_23:00ブログ)

と書いていて、自分が必ず抜擢される域には、まだ届いていないと感じているようです。

まりっかが「揺れてる」ことを気にしてるのは、運営である以上に、ファンの気持ちじゃないでしょうか。

ファンによる事前予想で、彼女をアンダーとする意見が、ちらほらあったのは確かで、ネットに強いまりっかだけに(笑)、ちゃんとチェックしていて、そういう声が一切出ない境地を目指しているのかもしれません。


選抜選考から心が離れていくアンダーメンバー、自分の立ち位置をより強化しようとする選抜メンバー。

運営による選抜固定化によって、乃木坂は、選抜を目指すアンダーを失い、「選抜」と「アンダー」という、分厚い壁で仕切られた、方向性の異なる二つの「区分」が存在する、そんなグループになりつつあります。

「選抜」と「アンダー」の壁は、今後、乃木坂の内部に深い亀裂を生じさせ、高い結束力を誇ったグループを、根底から揺さぶる危険があります。

選抜とアンダーのそういった気持ちの乖離を、無意識に感じ始めているからこそ、まあやが、

アンダーと選抜には分かれてるけど
全員が尊敬できる凄いメンバーです!

と、一体感を強調するような文を、わざわざ書いたのかもしれません。


14th選抜発表において、おそらく、もっとも大きなショックを受けただろう中元日芽香は、

皆さんは前を向いているのに
私がいつまでも立ち止まっているわけには
いきませんね

私を応援してくださっている皆さんに
今回もまた悔しい思いをさせてしまった。

このまま終わってしまってはいけない、
最後は絶対に喜びを共有したい
アイドルとして強くそう思いました!

(中元日芽香の2016/02/03_23:42)

と、少なくとも、前向きなコメントをブログに綴るほどには、気持ちを戻しているようです。

まあ、泣いても、凹んでも、発表された結果は変わらないので、15枚目での選抜入りを目指して、今は、与えられた仕事を頑張るしかないのは事実です。

幸いにも、アンダー全国ツアーという大仕事があるので、それに取り組むことが、今を乗り越えて次に向かう、切っ掛けになることを願っています。


13枚目個別握手会で23部を全完売し、14枚目では担当を30部にまでアップして、最高部数でも全完売するだろうと見られていた中元日芽香が、14th選抜に選ばれなかったことは、8枚目における衛藤美彩の選抜落ちと、よく似ています。

みさ先輩は、初めて選抜に選ばれた7枚目で26部を全完売、8枚目は30部を確実に全完売する情勢で、多くのファンが、連続で選抜に入るだろうと思っていました。

ところが、蓋を開けてみると、衛藤美彩は選抜ではなかった。


みさみさは、7枚目個別握手会10次応募終了時点で、26部中25部を完売、推定売り上げ枚数順の11位にランクインしていました。

ところが、28部中14部完売で12位の生駒里奈と、22部中12部完売で13位の堀未央奈が選抜入りしたのに、彼女は選ばれなかった。

7th選抜で17人に増やした定員を、8thで16人に戻し、2期から北野日奈子を入れ、1期で選抜ゼロ回の樋口日奈と和田まあや、1回の川村真洋を抜擢するなど、色んな事情があったのは確かです。

しかし、30部全完売を確実に見込める、売り上げ11位のメンバーを落としたことで、さすがに、疑問の声が上がります。

とくに、担当部数が30部ではなく、何と29部に設定されていたことが、運営に対する批判を加速させる。


衛藤美彩が30部担当メンバーになることを避けるため、運営が意図的に1部抑えたように見えるわけで、もう、みさみさに対する嫌がらせとしか思えない措置です(笑)。

努力してファンを増やし、アンダーにいながら、30部を全完売するまで人気を上げたのに、運営は、衛藤美彩がトップメンバーになることを阻止するかの如く、8th選抜に入れなかった。

14th選抜も定員が18人であれば、中元日芽香が入っていた筈なのに、敢えて17人枠にして、ひめたんを外したわけで、みさみさの8th選抜と同じく、どこか後味の悪さが残る。

まあ、ひめたんの担当が29部なんてことは、さすがに、今回は、ありませんでしたが(笑)。


もちろん、運営の内部事情は分からないので、8thの衛藤美彩と14thの中元日芽香が、なぜ選抜から外されたのか、本当の理由を特定することは出来ません。

しかし、これまでの選抜選考を振り返ると、運営は、最初のシングルから、自らが理想とする乃木坂「構想」を持っており、一貫してそれに従ってきた可能性が浮上してきます。

以下の表は、それぞれの1期メンバーが、どのシングルで初めて選抜入りしたかを示しています。

(表1) 1期メンバーの初選抜シングルと乃木坂メンバーとして活動を始めた時点からの時間

# (括弧)内は、乃木坂1期オーシデョン合格者の発表を活動開始時点として、初選抜入りまでに掛かった時間
# {括弧}内は、その選抜において、何列目に入っていたかを示している。
# メンバー名の色は、14th選抜におけるポジョションを表し、青色は1列目緑色は2列目オレンジ色は3列目を表す。
# [括弧]内は、14枚目を含めた、これまでの選抜回数で、例えば、[12回/14回]は、抜擢対象となった14回の選考の中、12回、選抜に選ばれたことを意味します。
#「!」以降は、卒業したメンバーに関する話。

乃木坂1期オーシデョン合格者の発表 2011年08月22日(月)

01枚目選抜発表 : 2012年01月08日(日) (0年04ヶ月17日後)
{1列目} 生田絵梨花[13回/13回] 生駒里奈[14回/14回] 星野みなみ[12回/14回]
{2列目} 橋本奈々未[14回/14回] 松村沙友理[14回/14回] 白石麻衣[14回/14回] 高山一実[14回/14回]
{3列目} 川村真洋[02回/14回] 能條愛未[02回/14回] 西野七瀬[14回/14回] 齋藤飛鳥[07回/14回] 斉藤優里[06回/14回] 桜井玲香[14回/14回] 井上小百合[10回/14回] 中田花奈[05回/14回] !市來玲奈

02枚目選抜発表 : 2012年03月18日(日) (0年06ヶ月25日後)
! {3列目} 岩瀬祐美子 畠中清羅 宮澤成良

03枚目選抜発表 : 2012年06月17日(日) (0年11ヶ月26日後)
{3列目} 若月佑美[13回/14回] 伊藤万理華[07回/14回] 深川麻衣[12回/14回]

04枚目選抜発表 : 2012年10月07日(日) (1年01ヶ月15日後)
{2列目} 秋元真夏[11回/11回]

05枚目選抜発表 : 2013年01月06日(日) (1年04ヶ月15日後)
{3列目} 永島聖羅[1回/13回] ! 伊藤寧々

06枚目選抜発表 : 2013年04月21日(日) (1年07ヶ月30日後)
選抜初回メンバーなし

07枚目選抜発表 : 2013年10月06日(日) (2年01ヶ月14日後)
{3列目} 衛藤美彩[07回/14回] 中元日芽香[01回/14回] 川後陽菜[01回/14回]

08枚目選抜発表 : 2014年01月26日(日) (2年05ヶ月04日後)
{3列目} 樋口日奈[01回/14回] 和田まあや[01回/14回]

09枚目選抜発表 : 2014年05月11日(日) (2年08ヶ月20日後)
! {3列目} 大和里菜

10枚目選抜発表 : 2014年08月03日(日) (2年11ヶ月12日後)
{3列目} 斎藤ちはる[01回/14回]


デビューシングル「ぐるぐるカーテン」の選抜を決めるとき、当然、メンバーは芸能界での実績がほとんどなく、人気を見定めるファン参加型イベントも少ないので、この時点で、運営が取り敢えずベストだと考える乃木坂が、そこに反映される筈です。

もちろん、だからこそ1枚目は暫定選抜であって、2枚目、3枚目、ましてや12枚目、13枚目と進めば、メンバー構成は変わっていくのが当然です。

ところが、上表の1枚目選抜を見ると、16人のうち、11人が14th選抜と重なり、しかも、その中で、あしゅを除く10人が、選抜入り10回以上の常連メンバーとなっています。

また、1st選抜1列目2列目を占める七福神のうち5人が、14th選抜1列目2列目の十福神に入っている。

正直、1st選抜の並びをそのまま見せられて、15th選抜の予想だと言われても、市來玲奈の存在に気づかなければ、「おお~、いよいよ生生星の復活だね!なかなか鋭い案じゃん」と、真剣に吟味してしまう危険すらある(笑)。

さらに注目すべきは、3枚目で若月佑美、伊藤万理華、深川麻衣、4枚目で秋元真夏と、14th選抜の1期16人のうち、衛藤美彩を除く15人が、4枚目「制服のマネキン」までに、初選抜を経験して、ほぼ面子が出揃ってしまうことです。

秋元真夏が所属高校の方針によって休業しなければ、おそらく、3枚目「走れ!Bicycle」において、この15人は全員が選抜入りしていたでしょう。


6枚目「ガールスルール」は、1期の新規抜擢が一人もない初めてのシングルとなりますが、同時に、2期が握手会に初めて参加したシングルでもある。

そして、2期の堀未央奈をセンターに大抜擢した7枚目「バレッタ」以降、一度も選抜を経験していない1期を、順番に数人ずつ、3列目に入れるパターンが始まります。

6枚目の時点で、一度も選抜を経験していない1期が7人もおり、彼女たちをそのままにして、2期を選抜入りさせると、グループ内に不協和音が生じると危惧して、運営が配慮したのかもしれません。

まあ、運営の意図はともかく、このゼロ回解消抜擢は、10枚目「何度目の青空か?」まで続き、10th選抜に斎藤ちはるが入ったことで完了し、1期で選抜経験のないメンバーは一人もいなくなります。


ただ、5枚目以降に初選抜となった1期は、衛藤美彩を除いて全員、その後の抜擢がない、アンダーの長い選抜1回メンバーです。

つまり、初選抜を4枚目までに経験した1期は、多くが選抜常連となり、一方、5枚目以降のメンバーは、アンダー常連となってしまった。

まだメンバーのキャラが十分立たず、ファンの人気も明確でなく、もちろん外仕事もほとんどない、グループ結成から1年ほどの間に、現在の選抜を支える中核メンバーが、運営によって決められていたことになる。

従って、誰に乃木坂の選抜を任せるのかについて、運営は、乃木坂結成1年で、ほぼ「構想」を固め、以後、それに沿って、選抜を決定してきた可能性がある。

まさに、今の乃木坂は、「あらかじめ決められた乃木坂」だった(笑)。


デビューシングルから、運営が優先的に選抜入りさせてきたメンバーが、人気上昇において有利になるのは当然です。

握手会人気にしても、選抜回数が多く、運営が「推し」ていると思われるメンバーは、選抜回数が少なく、長くアンダーにいるメンバーに比べて、CDセールスが伸びる可能性が高い。

運営は、グループ結成の初期段階で、どのメンバーを中核に置くのかという「構想」をまとめ、自らが「推す」メンバーを、デビューシングルから選抜に入れ、メディア露出を増やすことで、人気メンバーに育ててきた。


その結果、選抜常連メンバーの握手会人気と知名度が上がっていくのだけど、いつの間にか、ファンが支持するからこそ、選抜回数が多く、人気があるのだというロジックが登場する。

ファンは、なぜ彼女が素晴らしいのか、支持する理由を山のように指摘してくれて、その魅力が高い人気につながっていると主張してくれる。

そして、運営は、ファンの声に耳を傾け、それを尊重して選抜を決めてきたという「体(てい)」が可能になり、自分たちの「推し」をファンも「推し」てくれる、両者の蜜月関係が維持されてきた。


しかし、選抜選考の歴史を眺めると、運営が「構想」に入れたからこそ、選抜回数が多くなり、人気メンバーになるという順序の方が、正しいように思えます。

誰をフィーチャーするのか、運営は、ごく早い段階から決めていて、その「構想」に入っているメンバーに、ファンの支持が集まり始めると、すぐさま目立つポジションに据えて、さらに人気を伸ばそうとする。

逆に、「構想」に入っていないメンバーは、ファンがどんなに素晴らしいと叫んでも、余程のことがない限り、耳を傾ける気はない(笑)。

ただ、過去に1度だけ、「余程のこと」が起こっている。

衛藤美彩の選抜入りです。


上述の説明で、「衛藤美彩を除いて」という言葉を使いましたが、本当に、みさみさは、例外的存在と言っていい。

彼女の初選抜は7枚目「バレッタ」と遅く、しかも、30部全完売の実力があるのに、29部に設定されて、8枚目で選抜落ちしている。

衛藤美彩は「構想」外のメンバーなので、運営は、最高レベルの握手会人気すら評価せず、8th選抜から外しに掛かり、彼女はアンダーとなった、そういう風に見えます(笑)。


8枚目で29部を全完売した後、さすがに、9枚目以降、30部担当となり、連続で選抜入りします。

SET記念舞台『Mr. カミナリ』で素晴らしい歌唱と演技を披露したり、『開運音楽堂』では、乃木坂を発信するキーパーソンとして活躍し、握手会人気も30部全完売速度がシングル毎に上がっていった。

しかし、これほどの実績を積みながら、12枚目まで3列目に据え置かれ、前列に抜擢される気配がなかった。


ところが、13枚目で、一気にフロント端に配置され、初めて福神となります。

さらに、14枚目では、2列目中央に入り、『乃木坂工事中』の発表回で、本人は「2列目だけど」とコメントしてましたが、むしろ、格が「下がった」のではなく、「上がった」と見るべきじゃないかと思います。

というのは、過去の例から考えて、フロントと2列目中央を歴任するのは、「現在のセンター候補」という「区分」に入った可能性が濃厚ですから。


つまり、15枚目のセンターが衛藤美彩だったとしても、驚かない域に達したということです。

「構想」から外れていたメンバーが、ファンの分厚い支持によって、強力な握手会セールスを実現し、ついに運営の姿勢を変えた、稀なケースだと思います。

「余程のこと」が起こったわけです(笑)。


(表1)では、1期メンバーの初選抜を示しましたが、次に、2期を見てみましょう。

(表2) 2期メンバーの初選抜シングルと乃木坂メンバーとして活動を始めた時点からの時間

# (括弧)内は、「プリンシパル deux」におけるお披露目スタートを活動開始時点として、初選抜入りまでに掛かった時間。
# {括弧}内は、その選抜において、何列目に入っていたかを示している。
# メンバー名の色は、14th選抜におけるポジョションを表し、オレンジ色は3列目を表す。
# [括弧]内は、14枚目を含めた、これまでの選抜回数で、例えば、[6回/8回]は、抜擢対象となった8回の選考の中、6回、選抜に選ばれたことを意味します。

「プリンシパル deux」におけるお披露目開始 : 2013年05月03日(金祝)

07枚目選抜発表 : 2013年10月06日(日) (0年05ヶ月03日後)
{1列目} 堀未央奈[6回/8回]

08枚目選抜発表 : 2014年01月26日(日) (0年08ヶ月23日後)
{3列目} 北野日奈子[1回/8回]

09枚目選抜発表 : 2014年05月11日(日) (1年00ヶ月08日後)
選抜初回メンバーなし

10枚目選抜発表 : 2014年08月03日(日) (1年03ヶ月00日後)
選抜初回メンバーなし

11枚目選抜発表 : 2015年01月18日(日) (1年08ヶ月15日後)
{3列目} 相楽伊織[1回/3回]

12枚目選抜発表 : 2015年05月10日(日) (2年00ヶ月07日後)
{3列目} 新内眞衣[1回/8回]

13枚目選抜発表 : 2015年08月30日(日) (2年03ヶ月27日後)
選抜初回メンバーなし

14枚目選抜発表 : 2016年01月31日(日) (2年08ヶ月28日後)
選抜初回メンバーなし

14枚目CD発売 : 2016年03月23日(水) (2年10ヶ月20日後)
[6回/8回] 堀未央奈
[1回/8回] 北野日奈子 相楽伊織 新内眞衣
[0回/8回] 伊藤かりん 寺田蘭世 鈴木絢音 佐々木琴子 伊藤純奈 渡辺みり愛
[0回/7回] 山崎怜奈


2期は不遇であり、運営の扱いが悪くて可哀相との声を、ネットでよく目にしますが、(表2)は、その見方が間違いでないことを物語っています。

1期は、斎藤ちはるの選抜入りで、全員が選抜を経験する10枚目まで、初選抜となる1期メンバーが出なかったのは、6枚目シングルだけです。

しかし、2期は、堀未央奈がセンターに大抜擢された7枚目から14枚目までの8シングル中、4回も初選抜がなく、選抜ゼロ回メンバーが現在7人もいます。

つまり、堀未央奈以外で、選抜を経験したのは、北野日奈子、相楽伊織、新内眞衣の3人だけ。


しかも、14枚目選抜発表は、2期が活動を始めた「プリンシパル deux」でのお披露目から、2年9ヶ月ほど経っています。

斎藤ちはるの選抜入りは、乃木坂結成から2年11ヶ月後のことで、2期にとっての14thは、1期全員が一度は選抜を経験した時期とほぼ同じなのに、11人中まだ7人も選抜ゼロ回が残っている。

さらに、凄まじいのは、(表2)最後の部分で、堀ちゃん1人が選抜に入った6回は、彼女以外の2期による選抜のべ回数である3回を、2倍も上回っています。


はっきり言うと、運営の「構想」に入っているのは、堀未央奈だけで、他の2期メンバーに対しては、ゼロ回解消という視点すら持っていない。

後から入ってきたメンバーが、先に入ったメンバーに比べて、人気を上げづらいのは当たり前で、だからこそ、2期には、1期以上に、手厚いサポートが必要なのに、現実は、選抜選考において、何の配慮や戦略もない。

ここまで来ると、なぜ、2期オーディションを行って、追加メンバーを入れたのか、根本的な疑問を感じます。

アイドルになりたいと夢見る少女を何人も乃木坂メンバーとして採用しておきながら、一度も選抜に入れないのは、彼女たちを育てる意思がなく、責任もリスクも負わないということで、運営の大人たちは、社会的に厳しく批判されても致し方ないでしょう。

渡辺みり愛は、発表放送後のブログに、

ふと最近考える事がある 。
乃木坂に入って約3年振り返ると
私自身変われたことがあったのだろうか?
って考えると、大きく変わった事が
ない気がします。

特別何か取り柄もないし

まだ3年、もう3年って考えると
前に進めてるのかなとか。

13枚目はいろいろと思う事が
ありました。
たくさんありました。

だからこそ14枚目、前を見て進んでいきます


(渡辺みり愛の2016/02/03_19:48ブログ)

と綴っています。

迷いながら、苦しみながら、それでも懸命に前に進もうとする姿には、胸が締め付けられます。


とにもかくにも、まず一度、2期のゼロ回メンバーを選抜に抜擢して、さまざまな活動を通して、選抜とはどういうものか、自分には何が足りなくて、何を努力すべきなのか、考える切っ掛けを掴めるよう、最低限の経験を積ませてあげて欲しい。

今のままでは、乃木坂に入って3年も経っているのに、スタート地点にすら立てていないに等しいわけで、観ていてあまりに切ないし、理不尽としか言いようがない。

そのために枠が必要なら、20人にしても良いし、16人を維持するなら、1シングルくらい、トップメンバーをアンダーに落としても、個人として、グループとして、CDセールスが影響を受けるとは思えません。

とくに、渡辺みり愛、鈴木絢音、佐々木琴子、伊藤純奈、寺田蘭世といった若いメンバーは、乃木坂の未来なので、今の乃木坂を少し変えることになっても、投資する価値は十分にあるんじゃないでしょうか。


14th選抜では、新たに30部担当となった堀未央奈、井上小百合、中元日芽香の中で、ひめたんだけが選抜に入れませんでした。

13枚目の握手会セールスは互角、外仕事では、アンダー武道館2DAYSを成功させ、NHK『らじらー!サンデー』の乃木坂回をMCとして人気番組に盛り上げた中元日芽香が、むしろ一歩リードと思えるほどでした。

しかし、今回もアンダーだった。


さゆにゃんは、1st選抜に入っており、堀ちゃんは、7th選抜でセンターに大抜擢されていて、やはり二人は「構想」に入っているのだと思います。

一方、ひめたんの初選抜は、みさみさと同じ7枚目で、かなり遅い。

運営の眼鏡に映る像の違いから、中元日芽香の前には、より高いハードルが置かれてしまった可能性があります。


「構想」から外れているメンバーが、選抜常連を目指すには、唯一の例外ケースである衛藤美彩が一つの参考になるかもしれません。

衛藤美彩が成功したのは、とにかく選抜に入るんだ、入りたいんだという、強いメッセージを、ファンにも、運営にも、発信し続けたことが大きかった気がします。

熱い意志表示は、本人が考えている以上に、多くの人の心を動かすもので、何とかしてあげたい、力になりたいという味方を、生み出す原動力になる。

ひめたんは、13枚目から、選抜への意欲を滲ませていたし、14th発表の後、苦しい胸の内を明かしたモバメや、選抜入りを逃した悔しさを率直に綴ったブログは、熱い思いがダイレクトに伝わる内容で、非常に良かったと思います。

実際、昨日明らかになった、14枚目個別握手会第3次応募終了時点の成績は、30部中13部完売という、前作を遥かに凌ぐセールスになっていて、30部担当14人中、11位のスピードで売り上げを伸ばしています。


北野日奈子は、選抜入り出来なかったことを報告するブログに、

枠があるとかないとか
そんなことじゃなくて

自分で入り込んでいきます。

用意されてる枠じゃなくて
自分でとりにいきます。

ねだらず用意してもらうんじゃなくて
勝ち取るために何度も立ち上がります。

(北野日奈子の2016/02/03_23:42)

と、超熱いメッセージをぶつけている(笑)。

この姿勢は、今の乃木坂では、正解だと思います。

選抜への思いをストレートに吐露して、悔しければ泣きわめけばいいし、苦しければ苦しいと弱音を吐けばいいし、やる気が出れば大声で叫べばいい。

結局、自分の気持ちに素直になって、それを大騒ぎして発信して、周りを巻き込んでいくしか、固定化が進む乃木坂という、シビアな現実を変える策はないような気がします。


私は、乃木坂が音楽グループである以上、歌やダンスの実力を磨けば、結果は自ずと付いてくると、どこかで信じていたので、こういった攻め方はあまりお薦めしなかったけど(笑)、好調なCDセールスによって、ますます運営が現状維持に走りつつある以上、どうしても選抜に入りたければ、現実的な方法として、もう北野日奈子のように、ガンガン行くしかないという意見に傾いています。

そして、確かに、きいちゃんは、第3次応募終了時点で、24部中13部完売の15位、推定枚数で、高山一実と伊藤万理華を抜くような、破竹の快進撃を見せている。

「求めよ、さらば与えられん」じゃないけど、今の乃木坂では、とにかく、目一杯、扉を叩き続けることが、それを開けさせる、もっとも有効なやり方なのかもしれません。


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乃木坂14th選抜予想(2)、センターは生田と西野の二択か、16枠なら井上中元は厳しい展開の可能性 [28Jan16]

乃木坂14th選抜予想、30部全完売+生駒+新30部担当が濃厚も、気になる中田の復活と2期抜擢 [25Jan16#2]

(速報) 14th選抜発表は1月31日(日)深夜、CD発売までの期間は3枚目以降で歴代最短 [25Jan16]

13枚目個人PV感想(前編) ~ 北野日奈子「ガォー!」の魅力が炸裂、中元日芽香が圧巻の演技を披露 [12Nov15]

北野日奈子の魅力が動き始めた夜、『花燃ゆ』10福神出演で際立つドラマ構造の浅さ [21Jul15]

「Mr. カミナリ」での衛藤、桜井の異なる表現スタイルは、乃木坂の未来を照らす個性の輝き [15Nov14]

衛藤美彩の美声炸裂!SET「Mr. カミナリ」はアイドルとの化学反応が斬新なミュージカルコメディ [04Nov14]

乃木坂の風 30Jan14 ~ センター西野七瀬と握手会主義のルーツ、過去の選抜選考を振り返る

乃木坂の風 29Jan14 ~ 衛藤美彩と秋元真夏の起用法に見る「制御された握手会主義」、個別第11次後の分析

乃木坂の風 23Jul13 ~ 7th選抜への道、アンダー最有力は衛藤美彩と齋藤飛鳥、二期生大抜擢の可能性も

乃木坂の風 20Jun13 ~ 衛藤美彩のいない八月

乃木坂の風 02Jun13 ~ 千秋楽、「Queen」は生田絵梨花、そして「MVP」は衛藤美彩


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アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Oct15 ~ 関連記事の目次 (02Sep15 ~)

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アレチの素敵な乃木坂業務連絡14Nov13 ~ 関連記事の目次 (19Apr13 ~ 31Oct13)


// 星野みなみの溢れる魅力

7月18日14:18 星野みなみ

乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える

乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」

乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる

さらに詳しく

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 星野みなみのコーナー


// 特集ページ

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 01Nov15 ~ 注目されるテレビ・ラジオ番組と重要イベントのスケジュール

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (11th-)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 09Oct15 ~ シングル&アルバム収録全曲ハンドブック (1st-10th, 1stAb)

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Jun14 ~「16人のプリンシパル trois」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Jun14 ~「16人のプリンシパル deux」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Dec13 ~ 7枚目「バレッタ」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 6枚目「ガールズルール」の関連情報

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 24Sep13 ~ 和田まあやのコーナー

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 10Jul13 ~ えくせれんとブログの目次


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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