今日のシネマ
2006年 ドイツ
本国ドイツでベストセラーとなった小説を完全映画化。
原子力発電所の事故により、
放射能という見えない恐怖に襲われた市民がパニックに陥るさまと、
そんな突然の惨事によって引き裂かれてしまう愛しあう高校生二人の運命を描く。
高校生のハンナは、少し口うるさい母親と幼い弟ウリーの3人暮らし。
歩い日授業中に先生の質問に窮したハンナを転校生のエルマーが助けてくれる。
以来、エルマーのことが気になり始めるハンナ。
2人は誰もいない教室でキスを交わす。
初めての恋に喜びを感じるハンナだったが、
その直後、原発事故を伝える警報が校内に鳴り響く・・・。 (TSUTAYAより)
上記↑のイントロダクション通りの展開。
ラブストーリーでもあり パニック映画でもある。
でもそれだけにとどまらず、観終わってからものすごい恐怖に襲われた。
映画の舞台であるドイツの3倍の原発を持つ日本。
だけど 今まであまり原発事故の恐怖について考えたことはなかったし
世間で論じられることもなかった。
この映画自体、1986年に起きたチェルノブイリの事故をきっかけに
もしドイツ国内で同じような事故が起きたらどうなるのか
という設定で原作が書かれたそうだ。
しかも主演の パウラ・カレンベルク (画像みつからず) は
チェルノブイリの事故の時、お母さんのお腹の中にいて影響を受けた。(心臓に穴が開き、肺も一つしかない)
どんな思いで演じていたのか、と ちょっと辛くなるけれど
これが初めてとは思えない体当たりの彼女の演技と
原発の 〝見えない恐怖″を 是非、観て感じていただきたい。
原発って 問題をかかえているのに
CO2削減の為 世界的に増やしていく方向なんでしょう。
大丈夫なのかな?って とても怖いです。
人ごとだと思ってることが
実は全然そうじゃないこと、
きっと世の中にいっぱいあるよね。
私自身の無知さを知るきっかけにもなりました。
でも何ができる?
やっぱり何もできないな・・。
意識できたことが唯一良かったこと・・かも。
被爆者の差別も切なかったです。
リスクが高いと言う事を肝に銘じなきゃ駄目なんだと改めて思いました。
広島や長崎とは全然違うけれど
被爆者の辛さ、改めて思い知りました。