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そんな私の日常を気ままに綴った日記です。

▲ポレポレ隊が行く! 木曽駒ヶ岳~将棋頭山~宝剣岳

2024年08月22日 | お山でハッピー♪

 

8月初旬、中央アルプスを歩いてきました

日本百名山の木曽駒ヶ岳から馬の背を通って将棋頭山へ。

山小屋で一泊し、復路は濃ヶ池を通る周回コースで乗越浄土へ戻り

息子のみ宝剣岳に登りました

 

チャチャッと短くまとめようと思ったのですが

写真を選んでたらかなりの長さになったので

興味のない方はスルーしてくださいませ

 

それでは Let's go! 

 

 

木曽駒への玄関口である千畳敷まではロープウェイで簡単に行けるので

観光目的の方も多く この時期は大変混み合います

菅の台Pに車が置けないと困るので、

前乗りしようと7月31日の夕方に家を出発し、23時半くらいに到着しました

平日でしたが既に7割ほど埋まっていました

そこで仮眠をする予定でしたが、案の定 暑いし狭いしで全く寝られず

4時半過ぎに回りの様子を見に出たら バス乗り場に既にザックがあり、

慌てて支度をして我らもザックを置きました(前から15番目くらい?)

一番のバスになんとか乗れて(人数が多いと臨時便も出るようです)30分ほどで しらび平駅へ

そしてそこからラッシュ時の満員電車並みのロープウェイで千畳敷駅到着

連日猛暑日の埼玉でしたが、千畳敷駅の気温は18度で

半袖では少し肌寒いくらいでした

 

 

 

ロープウェイから降りて千畳敷に出ると 目の前の景色に歓声が上がります

ましてやこの日はピーカンの好天!!

ポレポレ隊がここに来るのは なんと18年ぶり!

そんなに長い年月が経っても 

この壮観な千畳敷カールは以前と変わりなく私たちを迎えてくれました

 

 

 

高山植物にいちいち感動し、写真を撮りながらゆっくり進み

後ろを振り返ると南アルプスがよく見えました

そして、チョコンと顔を出しているのは・・・

 

 

 

富士山だ~~~! 

富士山を見つけると なんでこんなに嬉しいんだろう

 

 

 

さて、八丁坂の登りが始まります

『ここから先は登山の装備が必要です』

と、書いてはありますが、けっこう軽装な方も登られていました

 

 

 

でも急坂に恐れを感じて 途中で引き返していく観光客の方もいました

ここはサンダルでは無理ですよ

転んだらけっこうな怪我になりますから

 

 

 

乗越浄土に到着

「明日は伊那前岳にも登ってみよう」

なんてこの時は言ってたのですが

疲れてそれどころじゃありませんでした

 

 

 

一つ目のピーク、中岳を越えて 正面に見える木曽駒ヶ岳を目指します

 

 

 

そして、日本百名山 木曽駒ヶ岳の頂上がこちら

ほとんどの方はここがゴールです

18年前の私たちもそうでした

短時間で3000メートル近い頂に立つことができて 眺めも申し分ありません

初級者でも難なく来ることができるこの山、本当にお薦めです

 

 

 

今回の私たちは もう少し先まで進みます

まだ見ぬ景色に期待は膨らむ

 

 

今回、この山を歩きたい、と言ったのは私です

それは、かなり前に読んだ・・・

新田次郎の「聖職の碑」がきっかけで、ずっとこのルートを歩いてみたいと思っていたからです

大正二年の八月下旬に学校登山で訪れた中箕輪高等小学校の生徒と教員、計11名が亡くなった山岳遭難事故

当時はもちろんロープウェイもないし、登山のギアやウェアも今とは全く違います

避難小屋や気象予報のリアルタイムの状況を入手する術がありませんでした

本当に彼らの足跡を追う気があるのならば、

クラシックルートの桂小場から上がるのが筋でしょうが

私にはそこを歩く自信が無く、楽なロープウェイを使いました

とにかく、記念碑に手を合わせたい、という気持ちから

パパと息子にお願いしました

 

 

 

木曽駒までは かなりのハイカーさんがいましたが、

そこを過ぎると一気に人が減ります

お天気が良くて気持ちの良いトレイルを進んでいると

何やら数人の方たちが写真を撮っていました

これは もしや・・・・

 

 

 

やっぱり!!! ライチョウさんです!!

 

 

 

ライチョウさんてこんな太陽サンサンの中でも出てきてくれるのね~

会えてとっても嬉しかった

 

 

 

チングルマの果穂がそよそよと気持ち良さそうに揺れていました

 

 

 

馬の背は予想していたよりもアップダウンがありましたが

お天気が最高だったので疲れを吹き飛ばしてくれました(最初のうちは)

 

 

 

休めそうな場所を探して休憩とランチ

今回は少しでも荷物を軽くするためにフリーズドライの山ごはん

 

 

 

そしてまた前へ

岩ゴロの道を転ばないように下りて行きます

 

 

 

木曽駒の頂上から3時間(含ランチタイム)・・・

今回の私の目的地と言ってもいい遭難記念碑に到着しました

 

 

 

校長先生を始め、亡くなった生徒さんたちの名前が本に書いてあった通りに刻まれていました

ここまで、好天の中では 最高のトレイルだったけれど

強風と悪天候の中 どんなに怖くて辛くて不安だったことだろうと

当時のことを想像しながら手を合わせました

やっとここに来ることができた・・・

 

”慰霊碑” ではなく ”記念碑” としたのは

このことを、『単に不幸な事故として終わらせることなく、

永遠に忘れないようにすることによって登山の意味を価値あらしめる』

という理由からだそうですが、この建碑については色々な経緯があり、

その詳細は「聖職の碑」に詳しく書かれています

 

 

 

途中に将棋頭山への分岐がありましたが、

この日はスルーして本当のゴールである西駒山荘へ向いました

寝不足で疲れも増していたので 早く体を休めたかったから。

翌日も好天の予報なので将棋頭は明日向うことにしました

 

 

 

この西駒山荘の石室は遭難事故の2年後に寄付を募って建てられました

ここは今でも避難小屋として通年利用されています

隣接している小屋は7月中旬から3ヶ月間の営業で、必ず予約が必要です

 

 

 

2014年に建て替えられているのでとてもきれいでした

コロナ以降、一人分の寝床がパーテーションで区切られるようになったので

着替えなども容易で助かりました

ただし、インナーシーツが必要で 持ってない場合は小屋で購入することになります

私たちは以前 甲武信小屋で使ったので持っていました

 

 

 

夕食はカレーでしたが とっても美味しかったです

息子はおかわりしていましたっけ

 

 

 

夕食後、小屋の外に出てみると 美しい夕焼けが・・・

星空の写真を撮る、と張り切っていたパパですが、

グーグーとすぐに眠りに就き、そのまま朝になりました

 

トイレは屋外にあるため、早朝にフリースをひっかけて外に出てみると・・・

 

 

 

!!!!

一面の雲海! 

慌ててパパと息子を起しに部屋に戻り、小屋の前にある小高い場所に上がりました

 

 

 

雲海の向こうからご来光が・・・!

 

 

 

これは、山に泊まらないと絶対に見ることができない景色

感動のひとときでした

 

 

 

朝ご飯を食べ、名残惜しいけれど下山を開始しました

西駒山荘はご主人たった一人で全ての仕事をしています

小さな山小屋ですが 静かでいい小屋でした

 

 

 

前日スルーした将棋頭山へ向いました

中岳、木曽駒ヶ岳に続いて3つめのピークをゲット

パパは「行かない」と言うので ザックを預けて息子と私のみ

目の前には御嶽山が悠然とその存在感をアピールしていました

ここからの眺めも最高!

パパも来れば良かったのに~~~

 

 

 

私たちを待っている間にパパが撮った写真

太陽がずいぶんと高くなったね

この日も最高の天気でした

そうそう、山荘のご主人が

「この二日間は今シーズンで一番の天気だよ」

と言ってましたっけ

そんな時にここに来られた私たち、なんてラッキーなんでしょう

 

 

 

 

帰りは前日とは違ったルートで戻ります

ここは濃ヶ池

ここにも高山植物が咲いてました

 

 

 

細い岩の道や、こんなハシゴも使って急登を登っていきます

 

 

 

気温もグングン上がってきた

でも風は涼やか

 

 

 

すご~~く小さく見えていた天狗荘が 目の前に!

 

 

 

その小さく見えていた様子がこれ

わかりますか? 〇の中の赤い小さいのが天狗荘の屋根です

 

さて、乗越浄土まで戻ってきました

昨日は 伊那前岳に登ろうなんて言ってた私ですが

標準CT往復80分はこの時の私には全く余力がなかったのでパス

でも、息子はどうしても宝剣岳に登りたいというので

宝剣山荘でヘルメットを借りて一人で向いました

パパは疲れて日陰を探して休憩、私は息子の写真を撮ろうと少し先まで付いて行きました

 

 

 

息子、早い早い・・・どんどん進んで行きます

気を付けてよ~~~

もう私の声も届かない

 

 

 

息子が撮った写真

けっこう険しそうですね

足場はしっかりしてるけれど、すれ違いがちょっと難儀したそうです

実は息子は18年前も一人で登っています

彼は高い所が大好きなので問題なし

でも、滑落事故も多い場所なので行かれる方は気を付けてくださいね

 

 

 

さて、無事に宝剣から戻った息子と合流し、ここからは前日通った八丁坂を下ります

岩場、ガレ場の下りがめっぽう弱い私は ゆっくりゆっくり、とにかくゆっくり行きました

 

 

 

千畳敷内の遊歩道も前日とは違う道を通り、

撮影ポイントでは写真を撮る人たちの行列に並んでこの写真を。

残念ながらガスって宝剣は霞んでしまいましたが

私たちはこれ以上ないくらいの絶景をいっぱい見てきたのでもう大満足でした

 

 

登山の様子はこれでおしまい

本当に楽しかったな

いつもなら筋肉痛で苦しむパパと私ですが

今年はこのアルプスに向けて けっこう歩いていたので全く筋肉痛無しでした

高尾山や三毳山など低山で、こんなのトレーニングにならないよね

って思ってたけど、しっかり身体は記憶してくれていたんですね~

 

 

 

今回会ったお花さんたち

まずは 女王コマクサさん

西駒山荘の前にコマクサの群生地があります

既にピークは終わっていましたが、なんとか間に合いました

 

 

その他のお花さんたち

かなり見逃していると思います

クロユリさんも、ウスユキソウさんもいたはずなのに見つけられませんでした 残念・・・

 

 

 

実は私たち、 麓のホテルでもう一泊しました(駒ヶ根高原リゾートリンクス)

ドライバーのパパの疲労軽減のため、最近はこのパターンが多いです

 

というわけで、この夏の一大イベント、これにて無事終了

山小屋もホテルも半年前には予約していました

早すぎて心配になったので春の終わり頃に確認の電話を入れたほど

善は急げ! の我が家です

 

息子も私もすぐにでもまた山に行きたいですけれど

パパさんがねぇ・・・

もう燃え尽きちゃったみたいです 苦笑

 

すっごく長いレポにお付き合いいただき、ありがとうございました

写真を見返す作業は色々思い出して楽しかったです

 

おしまい

 

 

今回の二日間の山歩きの中で 平出さんと健郎さんの話題をあちこちで耳にしました

山に携わっている人たちにはやっぱり避けては通れないことなんだと改めて思いました

合掌。

 

 

 

 

 

 

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