桐野夏生 著。
主人公は専業主婦の朋美46歳。
彼女の誕生日に、夫から理不尽な扱いをされた彼女が家出し、
残された家族と、朋美本人のその後の話を描いています。
知りませんでしたが、ドラマ化されていたのですね。(朋美役は鈴木京香)
私は朋美になり切って彼女目線で読み進めました。
こんな旦那は嫌だ、嫌だよォ~~
あと数年で還暦を迎える私ですが、今頃になって、
すごく嫉妬深くて融通が利かなくて面倒くさい女 だということに気付き、
自分に対してうろたえることがありました。
そんな時に書店でこの本を見つけて即買い。
外面(そとづら)がいいので、周りの人たちがずいぶん私のことをかってくれていて
それを壊すまいとまた気を使ってどんどん八方美人になり
その反動が全てパパに向かってるような・・・
やっぱり家族はいかなる時でも一緒にいないとダメだと、
相手を思いやる気持ちを持ち続けなくてはダメだと、
朋美の家族を通して自分に言い聞かせながら読みました。
それとね・・・・
「私はオレオレ詐欺には絶対に引っかからない」
と 常々思っていますが
この本を読んで、絶対に他人を信用してはいけない、ということも
改めて心に刻み込みました。
それってちょっと寂しいことではあるのだけど
自分を守るためには それくらい強く意識しないとダメなのかも。
今の世の中を象徴しているような気もします。
ドラマと本ではラストが少し違うようですが、
とにかく・・・
家族って大切。
もっともっと自分の家族に愛を注ごう。