今日のシネマ
2014年 アメリカ
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還暦を数年後に迎える今、
「認知症になったらどうしよう」 の不安は常にあります。
っていうか、もう既にそうなんじゃないか、との不安はもっとあります。
物忘れが激しかったり、物事の段取りがわからなくなったり・・
そんな状態なのに ボランティアといえども そこそこ重要な仕事を任されたりしているので
チョンボして周りに迷惑をかけたらどうしよう、と不安は時に恐怖にもなります。
そんな状態の私にとって、この映画を観るということは
娯楽の域を超え、主人公のアリス(50歳)をまるごと自分に置き換えて真剣に受け止める作業でもありました。
今まで普通にできていたことが、ある日突然(本当に突然やってくる)できなくなる怖さ・・・
大学での講演中に言葉が出てこない。
毎日ランニングをしているコースで、自分の居場所がわからなくなる。
そして、受診したドクターから 若年性アルツハイマーとの診断を受ける・・・
ショック、哀しみ、不安、恐怖・・・あらゆる負の感情が彼女を襲います。
観ているこちらも胸が苦しくなりました。
アリスは、「そんな馬鹿な、この私が」、と否定しつつ、
少しずつ受け入れる努力をしていきます。
家族の協力がとても大きいですが、その前に「遺伝」という大きな問題が。
アリスの3人の子どものうち、長女は陽性、長男は陰性、次女は検査を拒否しました。
遺伝子を受け継ぐ可能性は50%、受け継いだ者の発症率は100%・・!
実家の母がアルツハイマーの診断を受けている私は・・・・!!!?
・・まあそれは個人的なことなので、後で病院に行くとして、
若年性・・・というのは進行も早く、その後、アリスの症状はどんどん悪化していきます。
ただ、これは映画だからね。
実際はもっともっと深刻で凄まじいはず・・
Still Alice 、 アリスのままで
タイトルがいいですね。
私も死ぬまで Still Juria
私のままで居続けたい。
アリス = ジュリアン・ムーア (この作品でオスカー獲得)
夫 = アレック・ボールドウィン
リディア = クリステン・スチュワート
アナ = ケイト・ボスワース
他・・