◆ウインターズ・ボーン◆

 今日のシネマ

2010年　アメリカ

◆俳優の名前をクリックすると詳細が見れます◆

 

サンダンス映画祭でのグランプリ受賞をはじめ各地の映画祭で評判を呼んだインディーズ系クライム・ヒューマンドラマ。

残された家族を守るため、行方不明となった父を捜して危険な裏社会へと足を踏み入れていく少女の姿を描く。

主演はハリウッド期待の新星、「あの日、欲望の大地で」のジェニファー・ローレンス。

監督はこれが長編２作目の新鋭デブラ・グラニック。

ミズーリ州の貧しい寒村で病気の花と妹弟と暮らす17歳の少女、リー。

とうの昔に家を出ていた父が、自宅を保釈金の担保にしたまま失踪してしまい、自宅差し押さえの窮地に陥っていた。

そこで彼女は、自ら父を裁判所へ出頭させるため、その行方を追って危険な裏社会へと乗り込んでいくが・・・（TSUTAYAより）

 

観ていて苦しくなる映画でした。

実話ではないにしろ、こういう希望のない生活がどこかでは実際に存在していると思うと・・・。

とにかく17歳のリーがすごいです。

父親は行方知れず、母親は心が病んで何もできない。

12歳の弟、6歳の妹を含め、友人や隣人に助けられながらもリーが一人で生活を切り盛りしてるわけです。

こんな17歳いますかね。

弟妹に銃の使い方を教え、小動物を撃って皮を剥いで食糧にする。

まとまったお金欲しさに陸軍に志願するんだけど、親の承諾書がないから、と断られちゃう。

でももしリ―が実際に入隊したら、かなりのところまで行きそうな気がしました。

すごいです、ほんと。

普通なら閉塞感でつぶれそうになるであろうこんな場所で

人に頼らないで生きようとする力強さはかなり印象に残りました。

とにかくこの映画の全ては　ジェニファー・ローレンス　の存在感。

これに尽きると思います。

今後に期待！