毎日がHappy気分♪

映画大好き!山が大好き!ビーズもバラも好き!!
そんな私の日常を気ままに綴った日記です。

『螢川・泥の河』

2011年05月31日 | 本でハッピー♪

 

宮本輝 著。

何故読もうと思ったのか、きっかけは全然覚えてないんだけど

この人の本をかなり前に数冊買った。

ずっと放置していたその中の一冊を最近読み終えました。

 『螢川』は富山が、『泥の河』は大阪が舞台。

 どちらも方言が利いている。

そして情景が、目の前にかなりはっきり浮かぶのです。

どちらも昭和三十年代の8歳と14歳の少年を通して描かれていますが

描写が繊細で全体に儚い雰囲気が漂うのと同時に

書き手の優しさを感じる文体でした。

著者は、幼少期少年期を大阪と富山で暮らしているので

体験がベースになっているようですね。

『蛍川』は芥川賞を、『泥の河』は太宰治賞を受賞していますが

私はどちらかというと 『泥の河』の方が好きかもしれない。

読みながらその場の匂いさえ感じられた、っていうか

ねっとりとした空気感がたまらなかった。

活字を追う時間が また戻りそうな予感。 

 

 

 

 

コメント (4)