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MEXICO☆3-メキシコの知られざるお国事情。

2006-11-30 21:36:47 | 旅行日記
先日のブログでサラっと登場した、メキシコでの“ハプニング”のことを今日はご紹介します。
それは、日本ではちっとも話題になっていない、それでもメキシコにとっては、もしかして今後の国の形態が変わるかもしれない程の一大事 なお話。


11月20日(月)は、独立記念日というメキシコの国の休日。ガイドブックには毎年パレードやらで賑わうとあったので、ちょっと楽しみにしていた。
しかし今年は違った。

18日、メキシコに着いてホテルまで移動するタクシーの運転手さんに聞いて初めてわかったことだったのだけど、今年はその日に、なんと大統領選があるとかないとか?…わからないスペイン語を訳してもらって聞いた、間接的な話なので核心がおぼろではあったのだけど、簡単にいうとこういうことらしい:


今年7月に大統領選挙があり、2大政党が争った結果、わずか1%の差で勝敗が決まった。1%の差で負けた政党がそれで納得するはずもなく、「もう一人大統領を立ててしまおう!」という動きを見せていて、独立記念日である11月20日に、そのための決議だか、決意表明だか、とにかく政治的何かがおこなわれる。


実は私たちがメキシコに着く10日ほど前に、軽い爆破事件が5件も連続であって、それもこの一連の大統領沙汰に起因するものだったという
…その前触れにして、今回20日に本番を迎えるわけでしょ…あ、あぶないぢゃん…
っつぅか、大統領二人の体制って…それって実質上分裂ですよね? ぇー、よりによって、メキシコ分裂の危機に遭遇?? …ある意味、貴重なときにきたのかも?? と前向きに捕える。

それで、本来ならば二手に分かれての行動予定だったのだけど、スペイン語できる人がひとりしかいなかったこと、シティにいるのは危ない、と真剣に身の危険を考えたこともあって、5人まとめてシティ郊外のテオティワカン遺跡へ避難を兼ねた観光に行く運びとなったわけであった。

 
↑20日朝のメキシコ・シティ、独立記念塔の前。
朝から人々が塔の前に集い始めていて、警官の姿もあって、なんだか物々しい雰囲気…
生活がかかっている人も多く、政治にかけるそのパワーはすごいという。


結局、メキシコ・シティの中央広場で第二の大統領になろうとする人物による演説があって、集まった大衆と警官のちょっとした抗争はあったようだったけど、とくに爆発沙汰はなく、比較的平穏にこの日は終わった。

でも…今は一体どうなっているんだろう…現地の必死さをまのあたりにしてきただけに、日本ではそんな一大事知る由もないという状況に、まだまだ両国の距離を感じざるを得ない。
まぁ、その距離を少しでも縮めようとする動きが、今回の「成田-メキシコ直行便就航」なのだから、これから時間をかけて、国の事情を知るような仲になっていこう、というところか。

無事に帰れた今となっては、そのハプニングあってこそのピラミッド登頂だったわけだから…まぁ、よかったのかな…