*ハッピーとラッキーのあいだ。

へぇ~、ふぅ~ん、と気軽に読める、カフェ風ブログをめざして。
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今日は、絵のはなし。

2005-10-21 23:13:23 | 美術・絵

今週は菊花賞!!
ミスチルライブ『IU』まで、あと21日!!


あたしが絵に強く興味を持ち始めたのは、夏にポーラ美術館へ行ってから。
このポーラ美術館、ほかに行くところがないから行った、という不純な動機だったわりに、
内容にかなり満足して、大好きになったところっヽ(*^∇^*)ノ
程よい広さで、絵を丁寧に見て回っても疲れすぎず、 ちょうど「あ~楽しかった(〃⌒ー⌒〃)」、と見終われるところも、いい。
行ったのは7月中旬で、そのときの展示内容が、「印象派コレクション」と、「化粧道具展」。
(今日の画像は、「印象派コレクション」を表した看板)
印象派の絵についてはたっぷり述べるとして、「化粧道具展」というのが、 女性のヘアスタイルや髪飾りから
時代をひも解く展示で、 その斬新な切り口と、
ホントに時代ごとにその影響が髪型や髪飾りに反映されてるのが わかっておもしろかったんだ
(たとえば、ルネサンス時代から金髪など染髪がはやりだし、バロック時代ではその 語源が「ゆがんだ真珠」であるだけに、髪型でも“不均衡の美”がはやりだして対照ではないカタチがブームに。その後のロココ時代ともなると髪型や髪飾りの 華やかさもピーク、より大きく、より奇抜に、という流れになっていて、でっかい髪の毛のキャンバスに船の模型ばりの髪飾りをのっけて「戦艦ベル・プール風」なんてタイトル までついちゃって、ディスプレイや絵で当時の髪型再現されていたけど、『どんだけ頭をデカくするか競争』、みたいでホントへんてこ極まりなかった!とてもおもろ かった

で、話を絵にもどすと。その日は、「攻めの姿勢で絵を見よう」、と思っていた。
各画家のプロフィールはもちろん丁寧に読んで、その画家の特徴、考えをふまえたうえで
絵を見るようにした。そして気になる絵、気に入った絵があると、 会場の所々にある美術館のパンフをみて、
そこに書かれている展示作品の詳しい解説文も読む。で、また絵を見る。
その場で浮かんだ疑問がすぐその場で調べられて、スッキリする感覚がとっても 学術的で、気持ちがよかった(笑)。
たとえば、ゴッホの絵を見たとき、なんか気になる、独特だな、と思ってパンフで解説 読んだら、
水面のきらめきのハイライトに赤を使っている、と。なるほどぉ。
人の輪郭も赤で描かれていたけど、しかし「ハイライトに赤」とは、すごい発想!!

印象派の、光の中で景色はうつろう、という根底の考え方が、好き。
(だからモネなんかは、同じ景色でも二度と同じ表情はない、といって、違う時間帯、天候条件で何枚も描いたという(これが、連作シリーズ))
あと、その考えから、色調本位で、全体的に明るい色使いなあたりも印象派が好きなポイント。
そして、あっさりした絵よりも、油ごってりが好き!…って、食べ物の話みたいっ(笑)。
ゴッホみたいに、ものすごくダイナミックな筆跡の絵なんかみると、
数百年前にゴッホがそこに筆で絵の具を置いたんだ、って、
その筆跡を通して、過去の画家とのつながりを感じて、なんだか不思議な気持ちになるんだ

ほかにも、好きな画家はいるんだけど、今日はそこまで踏み込むとそれこそ論文みたいに 長くなるので、とりあえず今日は触れずにおこ(笑)。
とにかく、夏、この印象派コレクションで、あたしはすっかり「印象派」のとりこになった
きっとあたしもその時代の画家だったら、印象派に入ってたなぁ

箱根に行くさいは、ポーラ美術館、ぜひ、おすすめっ