レチナは米国コダックが ドイツのカメラ会社を買収し
新たに作ったドイツコダックで作られた35ミリ蛇腹カメラ
蛇腹は表からは見えませんが フィルム室からはしっかり確認できます
いまのパトローネに入ったフイルムの原型を作ったのがコダックで
そのフィルムをレチナのために開発したという歴史があります
ライカはレチナより早くから作られていますが レチナ登場以前は
専用のカセットケースに映画用フィルムを自分で切り出してつめて使っていたのです
135のフィルムカセットが発売されてから それを使うようになり
ライカを含め135カメラの隆盛が始まったのだと聞きます
だからライカが偉大なカメラなのと同じように
このカセットフィルムを作るきっかけになった レチナも偉大だと思います
このカメラはレチナシリーズの3型
大きく分けて蛇腹レチナは1型が距離計なし目測のシンプルなカメラ
2型は連動距離計つき露出計なし わりあいまだシンプル
3型は連動距離計つき露出計つき そしてやや大きくなった豪華カメラと分類できます
III c は 最終型のIII C(cが大文字)に比べやや人気がないですが
カメラとしては申し分のない使い勝手と写りで 名カメラだと思います
レンズはシュナイダーのクセナーがついていて 先鋭的な写りがすると
~~私の師匠がいうには~~
60年前のレンズなのに驚くほど立体的でコクのある色がでてます (師匠談)
技術の進んだ今のカメラと比べちゃいけないんでしょうけど
なかなかのもんだと個人的には思います
レンズはほかにヘリゴンつきもあって個性が出るようです