茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記28年11月5日「鍼灸とビワの葉温灸による冷え性と腰痛の治療。」

2016-11-05 06:46:16 | 日記

この時期「足先が冷たい」「腰が冷える」「腰が痛い」「膝が痛い」「肩が凝る」「頭が痛い」と言う患者様が増えます。

夜布団に潜り込んでも足が冷たくて眠れないという方が沢山居られるのではと思います。

季節が寒くなると冷えが足先から段々と膝・大腿部・腰部と昇って来て、夜中にふくらはぎが攣ったり痛む経験はありませんか。

これは体の中の「陰の気」が衰え陰陽のバランスが崩れたことが原因です。

「頭痛」「肩凝り」「腰痛」「膝痛」も実は下半身が冷えていることが原因であり、下半身の「陰」の「気」が弱まることで、「陽」の「気」が上半身に集中し「頭痛」「肩こり」が発生するのです。
これを東洋医学では「上実下虚」の症状と説明します。
つまりは全身の「陰と陽の気」のバランスが取れていないことがすべての原因なのです。

治療の一例をご紹介すると
患者さんは40代女性
「2週間前から腰が痛く仰向けで寝ることが出来ない。」との事です。寝るときは側臥位で寝ているそうです。

治療は側臥位で開始、触診すると足がとても冷たく、タオルの上から体表部を軽擦すると、頚部・肩背部・腰部部・脊柱起立筋が硬く張り詰めているのが分かりました。

今回は「腎虚症」として澤田流「太極療法」を用いて鍼をした後に、腰部にパルスをし、その後脊柱起立筋に沿う様にMT温灸を掛け、腎兪付近にビワの葉温湿布をしました。
温湿布をしている間にネパール棒灸を足底の踵から足先までを施術すと患者さんから「足が暖まりました。」「とても腰が暖かくて気持ちが良い」報告がありました。
側臥位での治療を終え。起きてもらうと。出来なかった腹臥位・仰臥位の姿勢が出来るようになりましたので、さらにうつ伏せ・仰向けで治療を行いました、患者さんは「上を向いて寝ていても腰が全然痛まない。」と驚いていました。

これからの季節「冷え」の強い患者様には鍼灸と「ビワの葉温灸」「温灸マッサージ」が効果がありますね。


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