茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記28年11月23日「肩こりと胃炎は関係がある?」

2016-11-23 06:34:07 | 日記

肩こりの患者さんが来院されました。

問診しますと胃の調子も悪いとの事です。

肩甲間部が凝るというので触診してみると、肺兪から厥陰兪・心兪・膈兪付近が反応があり、また脊柱上の至陽に圧痛があり、左側が反応が強くでました。

肩こりはいろいろな原因で起こりますが、胃疾患が原因で肩こりが起こる場合があり、その場合は左側に反応が出るのが特徴とされています。

なぜかと言うと(菱形筋)や腕の筋肉(上腕二頭筋)など左側の筋肉と胃の筋肉がつながっており、胃が疲れたりするとそれらの筋肉が強張り、血行不良をおこしたりして肩こりが起きます。

また胃の疲れのひどい方などは胃に繋がっている背骨の動きが悪くなっていてその辺りの骨を押すと痛みを発生したりします。

これもその背骨付近の筋肉が強張っているために起こる現象です。

また、左肩こりの原因は胃痛だけではなく心臓、膵臓、胆嚢が原因の場合があります。

左胸から左肩まで痛みやこりが出る場合には、狭心症や心筋梗塞の恐れがあります。

左側の背中側から肩がこるようであれば、膵臓や胆嚢が弱っている可能性もあります。

前かがみになると痛みが和らぐ様であれば、膵臓の恐れがあります。

今回は腹診すると脾のエリアの圧痛が顕著なため「脾虚証」で全体治療をして背部では胃の症状に著効がある「胃の六つ灸」をして肩部に鍼と灸をしてMT温灸器を経絡にそって掛けました。

胃が原因の肩こりは胃を治さなければ改善されません。


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