茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記令和4年3月21日「機能性不妊の治療・ストレスの緩和によるプロラクチン数値減少。」

2022-03-21 08:25:26 | 日記

ことぶき堂鍼灸院では悪血・冷え・ストレスが妊娠に大きな影響を与える要素と考えています。

現在の女性を取り巻く社会状況からストレスの緩和が妊娠するための重要な因子となるのはご理解頂けると思います。

ことぶき堂鍼灸院で「妊活」をしておられる患者さんから「プロラクチンの数値が減少しました。」との報告を受けました。

鍼灸治療以外の「不妊治療」を受けておらず、現代医学的な「高プロラクチン血症」の治療をしていないのに今まで一度も下がった事がない数値が減少したそうです。

検査したお医者さんは不思議がっていたそうですが、鍼灸治療でプロラクチンの数値は改善します。


プロラクチンとは「乳汁分泌ホルモン」とも呼ばれる脳下垂体前葉から分泌されるホルモンで、生殖、排卵、妊娠、授乳などと深い関係があります。

プロラクチンは授乳をつかさどっており、乳腺を刺激して乳汁の分泌を促し、授乳期に排卵を抑制し次の妊娠を抑える作用があります。

しかし、授乳期でないにもかかわらずプロラクチンというホルモンの値が高いと、妊娠していないのに乳汁が分泌されたり無月経、月経不順、無排卵月経、黄体機能不全など不妊や流産の原因になることがあります。


具体的には、授乳期以外のプロラクチンの血中濃度の正常値は15ng/ml以下ですが、この値より高いと「高プロラクチン血症」が疑われます。

そしてプロラクチンというホルモンはストレスホルモンとも呼ばれ心理的なストレスの影響を受けやすい事が知られています。

強いストレスにより、プロラクチンが過剰に分泌されることが原因の機能性不妊には、ストレスを緩和できる鍼灸治療は、とても有効なのです。


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壽堂日記令和4年3月19日「枇杷の葉の新芽が出ています。」

2022-03-19 09:14:53 | 日記

春になり枇杷の木に新芽が出てきました。

「ことぶき堂鍼灸院」では自家栽培の新鮮な枇杷の生葉を使用した「鍼灸治療+枇杷の葉温灸」の治療を行っております。

温める部位は「腎臓」「肝臓」が多いですが「疼痛緩和」の場合は痛みや凝りがある場所にも行います。

当治療院では疼痛緩和全般・不妊症・妊活・腰痛・脊椎圧迫骨折・坐骨神経痛・肩こりから前立腺肥大・前立腺炎・膀胱炎など幅広い症状の方に鍼灸と「枇杷の葉の温灸」を併用した治療を行っています。

鍼灸治療で体全体の「気」の流れを調え、「枇杷の葉灸・枇杷の葉温湿布」を併用することで自律神経系や内分泌系(ホルモン系)を調整し、体内活動を活性化してストレスに対する抵抗力を強め自己免疫力を高める治療を行っております。


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壽堂日記令和4年3月18日「子安神社の桜」

2022-03-18 06:48:20 | 日記

茂原市の腰当にある南総腰当「子安神社」の桜が満開です。

目印はこの看板、国道128号線を茂原市役所方向から本納方向へ進むとホームセンターのある信号機交差点に看板が出ています。

御祭神は豊玉毘売命(とよたまひめのみこと)子授け、安産、縁結びの神 として地元で古来から尊崇されている神社です。

追記

3月19日の雷雨で桜の花びらが散って絨毯の様です。

 

 

 


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壽堂日記令和4年3月17日「鍼灸治療とがんの疼痛緩和・免疫作用について。」

2022-03-17 10:06:57 | 日記

当院では鍼灸による疼痛緩和を行っていますが、がんの患者さんに対しても疼痛緩和ケア等を行っております。

がんの患者さんは標準治療(手術・抗癌剤治療・放射線治療)と並行して鍼灸治療などの補完代替医療を受ける方が増えています。

当院では刺さない鍼を使用した「積聚治療」と灸と枇杷の葉温灸で治療をいたしますが症状によっては治療が出来ない場合が御座いますのでご理解を願います。

*「がん補完代替医療(CAM)診察手引き」に補完代替医療の一部は通常医療に悪影響を及ぼす可能性があると言及されています。

国立がん研究センターの「がんの代替医療の科学的検証に関する研究」では鍼灸の効果は以下のように紹介されています。

・抗がん剤副作用による嘔気嘔吐に対する有効性
・手術後の嘔気嘔吐への有効性
・手術部、または副作用などによる痛みの症状の改善
・QOLの向上

癌治療において主軸となるのは標準治療ですが、化学療法の副作用や手術療法の術後疼痛などによりQOL(生活の質)が低下してしまうデメリットを、鍼灸では補完することができます。

(*詳細は厚生労働省のサイトで「がんの補完代替医療ガイドブック」をご確認ください。)

また国立がんセンターの最新がん統計によると2018年に新たに診断されたがんは980856例。

日本人が一生のうちにがんと診断される確率は(2018年のデータに基づく)

男性65.0%

女性50.2%

部位別がん5年相対生存率は(2009年~2011年)

男性62.0%

女性66.9%

です。

生存率の向上等に伴い、がんを抱えながら仕事を続けている方も多く、がんは慢性病に変化しつつあります。

患者さんから『鍼灸は鎮痛作用以外に免疫作用を高めますか?』と質問されました。

鍼灸施術の治療的作用の中には「鎮痛作用」「防衛作用」「免疫作用」があります。

「鎮痛作用」は内因性モルヒネ様物質あるいは下行性抑制などの機序により、鎮痛作用が発現するとされています。

「防衛作用」とは白血球や大貪食細胞などを増加させて、各種疾患の治癒機能を促進させ、生体の防御機能を高めるとされています。

「免疫作用」とは免疫能を高める作用ですが、鍼刺激による免疫系への影響は神経系、内分泌系および免疫系の応答による末梢の反応に加えて、中枢の関与による相補的な効果と考えられています。

血液中の生体防御機構として働く補体系、肥満細胞、プロスタグランジン、サイトカイン、B細胞、T細胞、リンパ球に対するβーエンドルフイン、NK細胞など様々な要素がありますが、鍼刺激により血中へのT細胞やNK細胞の移行が促進することが動物やヒトで報告されています。

鍼灸刺激による免疫系への作用は自律神経を介した作用である可能性が示唆されています。

自律神経は免疫組織に分布しており、免疫組織の血管を支配する事により組織内の血流を調節する関接作用と、免疫担当細胞に直接作用する働きがあります。

鍼灸治療は鍼・灸により自律神経系、内分泌系、免疫系に刺激を与え生体の恒常性維持機構の賦活を導きだす治療法とされています。

鍼灸で直接「がん」が治癒することは残念ながらありませんが、免疫系が活性化することで体調が良くなることはあります。

がんの標準治療と組み合わせて受ければQOLを向上させることが出来ます。

 


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壽堂日記令和4年3月16日「枇杷の葉温灸+局所治療。」

2022-03-16 08:45:09 | 日記

当院では「本治法」である「積聚治療」以外にも「沢田流鍼灸術」「深谷灸法」「枇杷の葉温灸」を使用する局所治療を施術しています。

首・肩・腰など症状に応じて鍼と灸と枇杷の葉温灸とMT温灸器による施術となります。

お時間が無いとき・全体治療の敷居が高く感ずるときは局所治療からお試しください。

鍼とお灸をした後に枇杷の葉温灸をすると枇杷の葉の薬効成分が体にじっくりと浸透し痛みを和らげてくれます。


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