当院では「不妊症」の鍼灸治療を行っておりますが「不育症の治療もしていますか?」とお問い合わせ頂くことがあります。
「不育症」の鍼灸治療も行っておりますのでご相談ください。
「不育症」は単一の診断名ではなく、複数の病態を含みます。
厚生労働科学研究班 では、
「妊娠はするけれど2 回以上の流産・死産もしくは生後1 週間以内に死亡する早期新生児死亡によって児が得られない場合」
つまり、22 週以前の流産を繰り返す反復流産、習慣流産 に加え、死産・早期新生児死亡を繰り返す場合を含めて「不育症」と定義しています。
これらの事例の約半数は偶発的流産で、特別な治療を行わなくても次回妊娠予後は良好ですが、残りの半数に凝固異常や夫婦の染色体異常や、子宮形態異常などの共通のリスク因子が認められることがあります。
統計上では毎年妊娠される方のうち、数万人は不育症の可能性があります。
妊娠初期の流産の原因の大部分( 約80%) は、胎児( 受精卵) の偶発的な染色体異常とされていますが、流産を繰り返す場合には、その他に、流産のリスクが高まる「リスク因子」を有することがあります。さまざまなリスク因子がありますが、リスク因子がある場合でも、100% 流産するわけではないので、「原因」ではなく「リスク因子」と表現されています。
反復・習慣流産(不育症) のリスク因子には、夫婦の染色体異常に加えて、妻側の要因として、子宮形態異常、内分泌異常、凝固異常、母体の高齢年齢、ストレスなどが考えられています。
現代医学の治療と共に東洋医学的な治療を受けにお見えになる患者様もおられます。
当院では妊娠から出産まで「母体となる女性の身体造りと健康管理」をお手伝いいたします。