「大寒」が過ぎて「立春」まで一年で一番寒い時季に入りました。
『踵が痛くて足を床に着くことが出来ません。鍼灸で治療できますか?』と患者さんがお見えになりました。
診察すると数十年前に骨折の経験があり、足首から踵骨までが硬く太く、足底が氷の様に冷えており、足の痺れもあり、腎経の然谷付近の圧痛が著明で、何年も前から痛くて数メートル歩くのも辛いということです。
「踵の痛み」の鍼灸処方は多くありますが、鍼灸が初めてと言う事なので、本治法は「積聚治療」の腎虚証で腎の気を補い、標治法は澤田流鍼灸術を使用して「崑崙・太谿・大鐘・承山」に鍼をした後に四畔(しはん)と然谷にお灸をして治療を終え、様子を見てもらう事にしました。
治療後には症状が改善し『足を床に着けることが出来ます。』と喜んで頂きました。
今回は腎の気が虚しているところに、ここ数日の寒さが影響して、痛みが増悪したようです。