美容鍼を受けて見たいとお客様がお見えになりました。
『白髪と肌の色艶が気になる。』と言うことでした。
東洋医学では
・肝の働きが悪いと「瘀(お)血」と言われる目の下のくまが出来たり。
・脾の働きが悪いと顔色が黄色く萎びて見えたり。
・肺の働きが悪いと吹き出物・肌荒れが起きたり。
・腎の働きが悪いと顔色が煤けた様に黒くなったり、浮腫んだり、髪が白髪になったりする。
と考えられています。
またお話を伺うと慢性の腰痛持ちとの事でした。腹診すると「腎エリア」に顕著な反応があり「腎虚証」の状態であると思われます。
腎は「腰の府」とも言われ、腎の気が弱まると「腰痛」が出やすくなります。、
「腎は精を貯蔵する『作強の官』(生命エネルギーの強さを作り出すもの)と呼ばれ、人体の生命活動を維持する基本的な栄養物資である精を貯蔵し、五臓六腑の要求に応じて随時その精を供給し、それらの健全な働きを維持しているといわれています。
白髪や肌の色艶が悪い事、腰痛も大本は「腎の気」が虚している事が原因と考えられます。
当院では美容鍼の前に全体治療で虚している臓腑の気を補うことから始めます。今回は「腎の気」を補うことから始めました。
美容鍼の効果を十分に引き出すためには、大本の原因となる、虚している臓腑の気を補うことが重要ですね。