茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記25年2月27日「美容鍼+全体治療で頭痛・花粉症も治る。」

2013-02-28 06:58:17 | 日記
美容鍼のお客様が来院され施術を終えたところ「あれ。視界が明るい!肩凝りと頭が痛いのが治った。それから花粉症も軽くなった。」と驚かれました。

当院の美容鍼は「美容鍼」と「全体治療」の料金を含んだものとなります。

美容鍼のスタイルとして「全体治療+美容鍼」と「美容鍼」単独の二種類のスタイルがありますが当院の様に「全体治療+美容鍼」の施術をするところは少ないようです。

当院では「北川式美顔鍼」による美容鍼の施術をいたしておりますが「美容鍼」の前に「積聚治療」による全体治療を行い、その後に「北川式美顔鍼」による施術を行うのがスタンダードとなります。

美容鍼の前に「全体治療」を行うことにより、美容鍼の効果が一層高まり持続するからです。

鍼灸治療の基本的な考え方として「本治法」と「標治法」という考え方があります。
体の不調の原因となる「元=本」を治してから「標=表れている症状」を治すという考え方です。

当院では「本治法」で体の全体の陰陽バランスを調え、「標治法」でお顔に鍼を刺させて頂いております。

「本治法」で治療すると眼精疲労や肩こりや頭痛や花粉症などの症状が治ります。

「東洋医学」では、五臓の状態が顔に表れると言う考え方があり「東洋医学」では「顔は五臓の鏡」といわれます。

具体的には、肝の働きが悪いと、瘀血と言われる目の下のくまが出来たり、脾の働きが悪いと顔色が黄色く萎びて見えたり、肺の働きが悪いと吹き出物・肌荒れが起きたり。腎の働きが悪いと顔色が煤けた様に黒くなったり、浮腫んだりします。

 当院では、お客様のお顔に鍼を刺すだけでなく、症状の元となっている五臓の調子を整えることで、様々な症状を改善し、お客様の美と健康をサポートしてまいります。

当院は北川毅先生が代表理事を務める日本美容鍼灸協会の協会員でありこれからも「健美」を追求してまいります。

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壽堂日記25年2月26日「不妊とストレス緩和と鍼灸治療。」

2013-02-26 12:37:09 | 日記
先日のブログで鍼灸治療が体外受精(TVF)の成功率を高める事をご紹介しました。

アメリカのメリーランド大学医学部統合医療センターの研究員らの調査で「体外受精時の胚移植の前後に鍼治療を受けることで、その後の妊娠率や出産に至る確率が高まることが明らかになった。」と報告されています。

体外受精(TVF)以外の不妊治療のケースでも西洋医学に鍼灸治療を併用することは効果があります。

鍼灸治療は卵巣や子宮だけでなく全身の機能を改善し、血行循環やホルモンバランスを良くして子宮に胚が着床しやすい状態にします。

鍼灸治療を継続的に受けることで生理周期が安定し、卵巣機能が向上し質の良い卵が確保できますし、子宮への血行促進により子宮内膜の厚さが維持でき、ストレスの緩和とリラックス効果があります。

ストレスの緩和が何故大切なのか?

東洋医学では病気の原因を「内因」「外因」「不内外因」の三種類に分けて考えますが、「内因」とはストレスなどによる精神心理の乱れを言い、ストレスを受けることで、人は「気・血・水」の流れが変調します。

よく「病は気から」といわれますが、気が滞れば血と水も滞り。気が不足すれば血と水も不足します。

「気・血・水」の流れの変調は、胚が着床し、妊娠が継続することに、何らかの影響を及ぼします「気・血・水」の流れを調え、ストレスを緩和することが着床率を高めます。



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壽堂日記25年2月23日「花粉症の鍼灸治療。」

2013-02-24 07:30:53 | 日記
今日も花粉が飛んでいます。しばらく花粉症の方にはつらい季節が続きますね。

当院では花粉症の鍼灸治療もしております。基本的には「本治法」で治療、その後に「標治法」で「花粉症」の鍼灸治療をしています。

考え方として「花粉症」は鼻アレルギー(アレルギー性鼻炎)で、抗アレルギーの治療をすれば良いわけですが、鍼灸治療としては自律神経機能の調整を目的とした鍼をします。

本治法により体の「冷え=精気の虚」を補えば「花粉症」症状は緩和するのですが、当院では更に標治法で「印堂」「上星」「迎香」「合谷」「足三里」などの経穴を使用し頭目を清利、鼻腔を宣通させます。

東洋医学の取穴原則の一つである近部取穴にあたるのが印堂・上星・迎香です。

印堂は眉間の中央に位置し鼻根の上方にあり、督脈の経気を刺激し鼻を通す作用があります。

迎香は鼻翼の傍らにあり陽明経の邪気を清泄する作用があります。この2つの経穴を併用すると上下から鼻を挟み込んで経気の流れを良くする働きが強化されます。

東洋医学の取穴原則の一つである遠部取穴にあたるのが合谷・足三里です。

合谷は手陽明大腸経の原穴であり、「四総穴」の一つで、「面目」つまり顔面部の病を主治する代表的な経穴です。遠位取穴の中の循経取穴にあたりますが、考え方としては「痛みや病変のある場所と経絡で結ばれている経穴を使って治療する方法であり、経絡の通る所は病巣から遠く離れた経穴でも経絡で結ばれていれば治療の効果があると言うことです。」

足三里は足陽明胃経の合土穴であり、「四総穴」の一つですが、疎通経絡・調和気血などの作用があります、「迎香」が手陽明大腸経と足陽明胃経の交会穴であるため、上に「迎香」下に「足三里」を使う事により一上一下の作用により鼻を通す作用は強化されます。



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壽堂日記25年2月22日「体外受精と鍼灸治療。」

2013-02-22 17:09:39 | 日記
当院では鍼灸による「不妊治療」を行っておりますが、体外受精のケースでは胚移植の前後に鍼灸治療を受けると妊娠率がアップします。

アメリカのメリーランド大学医学部統合医療センターの研究員らの調査で「体外受精時の胚移植の前後に鍼治療を受けることで、その後の妊娠率や出産に至る確率が高まることが明らかになった。」と報告されています。

この報告は欧米4ヶ国で実施された1366名の女性を対象に、体外受精時の胚移植の前後に、伝統的な鍼治療を受けた女性のグループ、にせの鍼治療を受けた女性のグループ、そして、何も施されなかった女性のグループのその後の成績を比較したところ、伝統的な鍼治療を受けたグループは他のグループに比べて、妊娠した割合が65%、そして、出産に至った割合が2倍であることが分かったそうです。

体外受精時の胚移植の前後の鍼治療は、その後の妊娠率や出産率を向上させることがデータで裏づけたられた訳ですね。

鍼灸治療が不妊治療に有効であることを示す各国の論文としてはその他に代表的なものとして

・胚移植日にはり治療を行うと体外受精、顕微受精の妊娠率を上昇させる。
 273例を研究対象とし、はりを行わない群では22%の妊娠、はり治療群では36%の妊娠率であり、はり治療群が妊娠率が高かった。(アメリカ生殖医学学会誌2006年 デンマークでの研究結果)

・体外受精と顕微授精例の黄体期には、はり治療を行うと、はり治療群に妊娠率が高かった。
 225例を対象とした、はりを行わなかった群では13.8%、行った群では28.4%の妊娠率ではり治療群に妊娠率が高かった。
(アメリカ生殖医学学会誌2006年 ドイツでの研究結果)

・体外受精例にハリ治療を3回行い、ハリ治療群に妊娠率が高かった。
228例を対象に、HMG(排卵誘発剤)注射時、採卵前、採卵直後にハリを行い。行わない群では23%、ハリ治療群では31%の妊娠率で、ハリ治療群に妊娠率は高かった。
(アメリカ生殖医学学会誌2006年 オーストラリアから研究結果)

などがありますし、国内でも同様な研究成果が報告されています。

鍼治療がどのようなメカニズムで不妊治療の成功率を高めるのかはよく分からないとしていますが、ストレス緩和の効果も大きいのではないかとされています。

ストレスを受けることで、人の気血の流れが変調します。

胚移植の前後の気血の流れの変調は、胚が着床し、妊娠が継続することに、何らかの影響を及ぼしていると考えられます。

体外受精を受ける女性にとって、胚移植の前後に鍼灸治療を受けて、気血の流れを調え、ストレスを緩和することはとても大切です。

当院では体外受精の胚を戻す前と後に鍼灸治療を受けることをお勧めしております。

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壽堂日記25年2月20日「黄体機能不全の不妊症の治療。」

2013-02-21 07:06:00 | 日記
当院では不妊症の鍼灸による治療を行っております。
「不妊症」は様々な原因があり、男性不妊も増加しております。

今回は「黄体機能不全」による不妊症の治療についてお話してみたいと思います。
「黄体機能不全」は女性不妊の中では代表的な物で女性不妊の10%が「黄体機能不全」によるものと言われております。
「黄体機能不全」とは、黄体からのホルモン分泌が不十分になったり、黄体の存続期間が短縮する症状のことで不妊症の原因となります。

「黄体」は卵巣で卵胞が排卵したあとに変化して作られる器官で、プロゲストロン(黄体ホルモン)を分泌し子宮内膜を厚くし、受精卵の着床や妊娠の維持に重要な役割を果たしています。

「黄体機能不全」の原因は未だ明確にはわかっておりませんが、卵巣機能は間脳視床下部、脳下垂体という性機能を主る脳中枢により調節されており、これらの中枢が性周期の適切な時期に適切なホルモンを分泌することにより、卵巣における排卵やホルモンの分泌が正しく行われます。
したがって間脳視床下部、脳下垂体の機能異常があると「黄体機能不全」となることがあり。また中枢に異常がなくても卵巣自体の異常のために卵胞から黄体への移行が不完全になることもあります。
「黄体機能不全」は原因が多岐にわたります。

西洋医学では「黄体機能不全」の治療の主流は黄体ホルモン(プロゲストロン)の補充が一般的な様です。

当院では原因が多様な「黄体機能不全」の「不妊症」について東洋医学の伝統的な四診を用いて患者様に合わせた鍼灸治療を行っております。
「黄体機能不全」を東洋医学的な観点から捉えると「体の冷え」「精神的なストレス」「自律神経の変調」などが深く影響している場合が多くみられ、鍼灸治療による「体の冷え」「精神的なストレス」の軽減が「黄体機能不全」の改善に効果があります。

西洋医学と東洋医学を上手に併用すれば「黄体機能不全」の患者様の妊娠率を高めることが出来ます。

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