茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記27年2月27日「男も美容鍼で美活?」

2015-02-27 07:34:12 | 日記

当院では「北川式美顔鍼」の治療を施術しております。

最近は「男も美活が当たりまえ。」になりました。当院の美顔鍼も男お客さまが増えました。

男性の場合は「小顔」「美肌」より「しわ取り」「育毛」「白髪取り」のお客様が多くを占めます。

「育毛」も「白髪」も東洋医学的には「腎」が関係が強いです。頭部だけの問題でなく「身体全体」の治療を行わないと改善は難しいです。「腎」は西洋医学の「腎臓」とは異なる概念で「腎」には生まれたときに両親から受け継いだ「先天の精」が蔵されています。

「先天の精」は「生命エネルギー」と言い換えてもいいと思います。「先天の精」は生まれた時のい量を後から増やす事が出来ません。そのため水穀(食べ物)から「後天の精」を生成して「先天の精」を補完しています。

「白髪」「育毛」も「先天の精」が衰えて老化と言う形で変化が起きるわけです。

しかし現代では60歳台は老人ではありませんよね。

中には実年齢より早く歳を取る人がおりますが、それは「後天の精」が「先天の精」を上手く補完する事が出来ないために起こります。実年齢より早く歳を取ったと感じる方は鍼灸治療を受けて「全身の気血の流れを良くすると」元気で活動的な日常生活を送れると思います。


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壽堂日記27年2月26日「美容鍼と白髪予防?」

2015-02-26 09:06:31 | 日記

昨日治療した美容鍼のお客様から、『次は髪の黒くなる鍼をお願いします。』と言われました。

東洋医学では「髪」は血余と言われ、腎精と血によって養われます。

白髪・脱毛などは、腎の気の衰えを反映するものです。

腎は「先天の精」を蔵する場所であり、「先天の精」は両親より受け継いだ精のことであり、生命の本となる物です。

「先天の精」は五臓の腎にしまわれ「腎精」とよばれます。
「先天の精」は「後天の精」により補給され生きている間は枯渇することはありません。
「後天の精」とは食物から脾・胃で造られるもので、気・血・津液の素となる物です。

さて年齢より早い白髪は「腎の経絡病症」の一つですが、実は「先天の精」を補給する「後天の精」の不足が原因であることもあります。

臨床的には鍼灸治療で頸部の気血の巡りを良くしたり、頭部の気血の巡りを良くすると、髪の色艶が良くなったり、黒くなったりする事は良く経験します。これは「腎精」の問題より気血の偏りが原因だった訳です。

白髪の治療は単純に「腎虚証」の治療をするのでは無く、四診により虚している経絡を適切に補うことが必要ですね。


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壽堂日記27年2月23日「夜間ミオクローヌス症候群と不眠症。」

2015-02-23 05:31:24 | 日記

夜間ミオクローヌス症候群の患者さんが治療に見えられました。

ミオクローヌスと言うのは、突然起こる筋肉の収縮によって、体の一部がピクッと動く不随意運動のことで、横隔膜の痙攣の「しゃっくり」等が身近な症状です。

それが夜、入眠時に見られるのが夜間ミオクローヌス症候群というわけです。入眠時に何度も起こり、不眠症になると言う事で治療を受けに見えられました。

病院で入眠導入剤を処方されているそうですが、この症状が出る度に目を覚ましてしまうため不眠の症状に悩まされているそうです。

前回初めて治療に見えられ、鍉鍼で丁寧に治療をしたところ、治療中にミオクローヌスの発作が何度も起きて経絡上の刺激がミオクローヌスの発作に何らかの影響を与える事が伺えました。

※鍉鍼(ていしん)とは「刺さない鍼」の代表的なもので、中国の古代に使われていた古代九針という、今の鍼の原型となった古代の鍼の一つである「鍉鍼」(ていしん)と呼ばれる鍼です。「つぼ」などに接触させるだけで普段治療している鍼と同程度の効果を与えることが出来ます。

ミオクローヌスは、 正常から重症疾患までの疾患があり、 小脳皮質、視床などが 関連すると推定され、錐体外路系の均衡が崩れた時に起こるとされています。

前回の治療後、治療当日は夜間ミオクローヌスの発作も小さくなり、良く眠れたそうです。今回は気血の流れが改善したためか鍉鍼で治療中一度もミオクローヌスの発作が起きませんでした。

今回も良く眠れると良いですね。


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壽堂日記27年2月22日「目まいで起き上がれない?」

2015-02-22 08:39:57 | 日記

昨日朝一番に「目まいで起き上がれない。」と出張治療の以来を受けました。症状は「ぐるぐる目まいと吐き気、床から起き上がることも出来ない。」と言う事でした。

体の向きを変えるだけで、目まいが酷くなるので仰臥位で耳門・聴宮・完骨・申脈に鍼をすると暫くして症状が改善したので、休日当番医に行くか、安静にして、月曜日に専門医で診察を受ける様にお願いしました。

午後になって起き上がれるようになり、治療院で再度「積聚治療」による基本治療と目まいの治療を行うと今朝は何とか一人で家事を行えるまでに回復したと連絡がありました。

目まいには中枢性のものと末梢性のものがあります。

中枢性の目まいは脳出血、脳梗塞、脳腫瘍が原因となります。

末梢性目まいは多くの場合、体の平衡感覚を司っている内耳の不調により左右の三半規管のバランスが崩れて起こります。寝不足やストレスなどにより自律神経の乱れが原因となる場合が多いようです。


今回は鍼の治療で 症状的が落ち着きましたが専門医の診察は必要だと考えます。


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壽堂日記27年2月21日「むち打ち症の治療で冷え性も治る?」

2015-02-21 05:18:06 | 日記

私の治療院では、交通事故の自賠責保険による治療も行っています、「鍼灸治療院で交通事故の治療って?」と思われるかも知れませんが、鍼灸治療は、むち打ち症や頸椎症の症状改善に効果があります。

保険会社に鍼灸院で治療を受けたいと言えば、鍼灸師は国家資格なので問題なく、ほぼ自己負担なしで鍼灸治療を受けられます。

ここのところ連続して、交通事故後遺症の「むち打ち症」の治療を行っているのですが、女性の患者様から『治療を受けると頸凝りが取れて、頭が痛かったのもスッキリするけど、治療中に子供に頃から悩まされていた足の冷えが、足先まで温かくなってポカポカするのにビックリ!』と驚かれてしまいました。

「むち打ち症」の鍼灸治療も本治法は「積聚治療」で行い、その後に標治法で局所に治療するので、「むち打ち症」が良くなるのは当然ですが、気血の流れが良くなることで「冷え症」の人は「冷え症」が「腰痛」の人は「腰痛」が良くなります。


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