去年の夏に熱性の病気をしてから「下半身の冷えと上半身ののぼせ」に一年間悩まされていた患者様の治療3回目、前回の2回の治療で「気」が上半身に昇ることが無くなり調子がとても良いと言う事でした。
この方の「下半身の冷え」と「上半身ののぼせ」は熱性の病気で腎陰が虚損され、腎陰虚と肝陰虚により肝陽(=肝の陽性の気)が上亢していたのが原因であると判断し腎陰を補う治療をしました。
その結果として体内の陰陽バランスが調って「上半身の気が下がり」「下半身が温まって」きた訳です。
「上半身の気を下げる治療。」と言いますと、何やら特殊な能力で「気」を操る様に聞こえますが、実際は「気」が昇る原因を考えて「本治法」で虚している臓を補えば「下半身の冷えと上半身ののぼせ」は改善するものです。
あくまでも「気の概念に基づいた治療。」であり「気を使った治療。」ではありません。
当院では「積聚治療」という治療法で治療しておりますが、この治療法の特徴は鍼を刺入しないことです。
鍼先を皮膚に押し当てるだけで「気」を動かし「病」を治療します。
鍼灸技術的には「接触鍼」と言われるものですが、何故「刺さない鍼」で病気が治療できるのか簡単にご説明して見たいと思います。
「刺さない鍼=接触鍼」でなぜ「病」が治るのか、それについては「気」と云う物の理解が欠かせません。
「気」は東洋医学の根幹をなす重要な考え方で、広い意味で人体は「気」そのものです、人間の身体は「気の重層構造」になっていて、「気」の機能が過剰になると、そこにアンバランスを生じ「万病」が生じると考えます。
「気の重層構造」の人体に鍼灸治療を行うことは「気」そのものに鍼灸をすることです、「気」の調和により万病を治すというのが鍼灸治療の大原則です。
「接触鍼」は体表の気に直接触れて治療する技法です、体表には衛気と言う気が流れていますが、その衛気を通じて、経絡の気、臓腑の気、正気、元気、陰陽の気を動かすことで「気」の過不足を調整したり正しい働きに戻すことにより「病」を治療することができるのです。
鍼灸治療と言いますと「刺す鍼=刺入鍼」というイメージが強いのですが、「接触鍼」だけを使用する流派や「接触鍼」「刺入鍼」を使い分ける流派も数多くあり、私の治療院では「本治法」は「接触鍼」で行い、「標治法」は「刺入鍼」も使います。
この方の「下半身の冷え」と「上半身ののぼせ」は熱性の病気で腎陰が虚損され、腎陰虚と肝陰虚により肝陽(=肝の陽性の気)が上亢していたのが原因であると判断し腎陰を補う治療をしました。
その結果として体内の陰陽バランスが調って「上半身の気が下がり」「下半身が温まって」きた訳です。
「上半身の気を下げる治療。」と言いますと、何やら特殊な能力で「気」を操る様に聞こえますが、実際は「気」が昇る原因を考えて「本治法」で虚している臓を補えば「下半身の冷えと上半身ののぼせ」は改善するものです。
あくまでも「気の概念に基づいた治療。」であり「気を使った治療。」ではありません。
当院では「積聚治療」という治療法で治療しておりますが、この治療法の特徴は鍼を刺入しないことです。
鍼先を皮膚に押し当てるだけで「気」を動かし「病」を治療します。
鍼灸技術的には「接触鍼」と言われるものですが、何故「刺さない鍼」で病気が治療できるのか簡単にご説明して見たいと思います。
「刺さない鍼=接触鍼」でなぜ「病」が治るのか、それについては「気」と云う物の理解が欠かせません。
「気」は東洋医学の根幹をなす重要な考え方で、広い意味で人体は「気」そのものです、人間の身体は「気の重層構造」になっていて、「気」の機能が過剰になると、そこにアンバランスを生じ「万病」が生じると考えます。
「気の重層構造」の人体に鍼灸治療を行うことは「気」そのものに鍼灸をすることです、「気」の調和により万病を治すというのが鍼灸治療の大原則です。
「接触鍼」は体表の気に直接触れて治療する技法です、体表には衛気と言う気が流れていますが、その衛気を通じて、経絡の気、臓腑の気、正気、元気、陰陽の気を動かすことで「気」の過不足を調整したり正しい働きに戻すことにより「病」を治療することができるのです。
鍼灸治療と言いますと「刺す鍼=刺入鍼」というイメージが強いのですが、「接触鍼」だけを使用する流派や「接触鍼」「刺入鍼」を使い分ける流派も数多くあり、私の治療院では「本治法」は「接触鍼」で行い、「標治法」は「刺入鍼」も使います。