築地本願寺に行ってきました。
以前テレビで特集されていた伊東忠太の設計による建物も素晴らしいのですが、目的の一つは毎月最終金曜日のお昼から行われるパイプオルガンのランチタイム・コンサートです。
素晴らしい演奏でした。
築地本願寺に行ってきました。
以前テレビで特集されていた伊東忠太の設計による建物も素晴らしいのですが、目的の一つは毎月最終金曜日のお昼から行われるパイプオルガンのランチタイム・コンサートです。
素晴らしい演奏でした。
患者さんから「油っこいものを食べてから、眩暈(めまい)がする様になったのですが、関係ありますか?」と質問されました。
東洋医学的に考えると関係はあります。
めまいと関係が深いとされる臓腑は肝・腎・脾です。原因は「風火」「痰」「虚」に関連が深いとされます。肝・腎・脾3つの臓腑の働きのいずれかが乱れて起こると考えられています。
肝は黄帝内経「素問」に「めまい(眩暈)は肝に属す」(諸風掉眩、皆肝に属す)と記され「肝は目に開竅する」といわれています。東洋医学的にはめまいと最も関係が深いのは肝だと考えられています。
東洋医学でいう肝は肝臓機能の働きだけではなく、自律神経の働きを調整して全身の血(血液循環)をコントロールしています。
目の使いすぎによる眼精疲労、精神疲労、ストレス、寝不足、過労等は肝を消耗させる事になります。
結果として自律神経の働きが乱れ、脳や内耳の方へ十分血液が循環しなくなり、めまいの症状を起こします。
腎は「腎は耳に開竅する」といわれ、耳は腎とも深く関係が有ります。東洋医学でいう腎は泌尿器だけでなく、内分泌(ホルモン)系、免疫系、生殖能力、骨歯、耳、髪、腰などと関係しています。
発育・成長・老化と関係していますので、年をとる毎に腎の機能は低下していきますし今年の様な猛暑は腎の気を消耗させます。それが「腎虚」と呼ばれる状態です。
腎虚になると骨や歯は弱くなり、尿の出方、生殖能力も弱ってきます。そして耳の方も、耳鳴りや難聴が起き易くなります。耳の内耳の平衡器官の方が障害されるとめまいが起こります。
脾は「痰無くしてめまい起こらず」といわれ、飲食不節や脾胃の機能低下により運化作用が低下して痰濁が起こり清陽不昇・濁陰不降となりめまいが起こる事が有ります。
油っこい食べ物、甘い物の食べ過ぎ、冷たい物の飲み過ぎ等が消化器系の働きを弱め、胃内停水といって、胃の中で水がポチャポチャした状態になります。こういう状態を水毒といって身体の中の水分代謝が悪くなり内耳の水ぶくれ等でめまいを起こし易くなります。
以上のように猛暑で体力を消耗し、デスクワークで深夜までパソコンに向かい目を酷使し、油っこい食べ物、甘い物の食べ過ぎ、冷たい物の飲み過ぎ等の要因が重なると眩暈(めまい)がおこることもあります。
「妊活」の治療を受けに患者さんが見えられました。
今回は生理痛と前頭部痛が特に辛いと言う事でした。アスピリンを服用されている為刺す鍼は使えません。
当院では刺さない鍼を使用する「積聚治療」と言う手技で治療しますので抗凝結薬を服用されている方でも安全に治療できますが、頭痛は刺せると治療効果が高いのですが、ここは一つ工夫してみましょう。
通常の通りに腹診すると子宮周りの血流が滞っている感じがします。頭痛も上実下虚が原因かと思われます。
最初に「本治法」で治療をした後に漢方成分入りのお灸で治療をすると、
『あんなに辛かった生理痛と頭の痛いのが治りました。治療を受けていると全身を気が流れる感じがして、特にお腹にお灸をすると暖かい物が足先まで流れて行くのが分かりました。これが気ですか?』
『前回の治療の時も気が流れるのを感じましたが、今日は一段と良くわかります。』
『先生が気功を流しているのかと思いました。』との事でした。
東洋医学は「気」の概念に基づく治療ですが鍼灸治療は「気功術」ではありません。鍼灸治療は患者さんの体の中の「気」を動かし冷えを取り症状が改善することを目的します。
刺さない鍼を使い「気」を動かす手技であるから一層そんな感じがするのかもしれません。
何回か鍼灸治療を受けると体の中の「気」の流れを感じ取る事が出来る様になる患者さんが居られますが、「気」を感じ取れなくても治療の効果は出ますのでご安心ください。
当院では東洋医学的な考え方に基づき「妊活」「不妊症」「不育症」の鍼灸治療を行っております。
当院では「不妊症」「不育症」のいずれも「体の冷え」と「ストレス」と「瘀血」が大きく影響していると考えています。
西洋医学的には「女性不妊」の主な原因といわれているのが、「子宮筋腫・子宮内膜症」「卵管障害」「排卵障害」「高プロラクチン血症」「黄体機能不全」などです。
「不育症」では「染色体異常」「子宮異常」「内分泌異常」「凝固系異常」「免疫異常」など様々な原因があげられています。
また、西洋医学でも要因として不妊症・不育症の原因といわれているのが「体の冷え」と「ストレス」です。
体が冷えていたり、ストレスで緊張していたりすると、体は委縮し、血液の循環が悪くなってしまいます。
その結果として、子宮内の血流が滞ったり免疫力の低下やホルモンバランスが崩れるなどの、変化が起こってしまうのです。
「不育症とストレス」の関係についてですが
「ストレス状態」の時に視床下部から神経伝達物質としてセロトニンが多く分泌され、その刺激によりプロラクチンの分泌が促進されます。
プロラクチンは子宮内の免疫細胞を活性化させ、その結果として免疫伝達物質が放出され、胎盤組織における血管細胞の障害を引き起こし、凝固系が活性化し、微小血栓形成による虚血が起き、胎児死亡が引き起こされることがあります。
また「ストレス状態」の時に、女性ホルモンの分泌が低下すると、細胞免疫が活性化してナチュラルキラー細胞(NK細胞)が活性化されます。
アドレナリンの分泌亢進でもナチュラルキラー細胞(NK細胞)は活性化されます。
NK細胞が活性化すると子宮内の血管内胎児細胞が障害されその結果として胎盤内腔が高圧となることもあります。
「不育症とストレス」は密接な関係があります。西洋医学的な治療を受けつつ東洋医学で「体の冷え」と「ストレス」と「瘀血」の改善を図る事も治療の選択肢の一つでは無いかと考えます。
先日『鍼灸の妊活・不妊症の治療を受けて見たい』とお見えになった方が『継続して治療を受けたい。』とお見えになりました。
「鍼の治療を受けて見ていかがでしたか?」とお尋ねしたら、『鍼を受けて数日間は関節が柔らかく体も温かくポカポカしていました。』との事です。
当院では刺さない鍼を使用する「積聚治療」という流派の鍼を用いて「妊活・不妊症」の治療を行っております。
患者さんの体の虚している臓腑の気を補う治療を行い、体全体の気血の流れを調える治療法なので関節に刺さなくても関節が柔らかくなり、冷え性が改善し骨盤腔の中の血流も良くなります。
今回は「腎虚証」で治療いたしました。
昔から、「腎は精を貯蔵する『作強の官』(生命エネルギーの強さを作り出すもの)と呼ばれ、人体の生命活動を維持する基本的な栄養物資である精を貯蔵し、五臓六腑の要求に応じて随時その精を供給し、それらの健全な働きを維持しているといわれています。
そして、全身に精力を与え、粘り強さや根気を生み出すとされています。また腎は、生殖用の精も貯蔵しています。生殖用の精が不足すると、妊娠ができない様々な症状が出てきます。
男の精と女の精が合体し、胎児の腎気となり妊娠が成立します。受精した時点で胎児の腎気の強弱が決まっていて、これが持って生まれる「先天の気」です。腎の力は成長と同時にその力も高まっていきます。
生殖能力において腎は非常に大切であり、どんなに年齢が若くても、生活環境や食生活などで腎の力が不足して来ると、生殖能力が衰え、次第に卵巣機能や子宮機能が低下し、無排卵や無月経、子宮内膜が薄くなり、着床しにくいなどの症状が出てきます。
当院では東洋医学だけに全てを頼るのではなく、症状によっては現代医学との併用が有効と考えます。
当治療院では鍼灸治療により不足している五臓の気を補い、「ストレス」「お血」「体の冷え」を治療し妊娠し易い体を造ることを目標とし治療をしております。