腰痛の患者さんが来院、寒くなり始めてから冷気が足先から昇ってきて腰が痛いと言うことです。病院で処方された鎮痛剤を服用しているが効かないので当院に来院されたそうです。
毎年冬の時期は「腰痛」の患者様が増えます。それは季節に関係があります。
大地の冷気が足先から下腿を伝わり膝に到来すると「膝痛」が出て、さらに大腿に至ると「腰痛」等の諸症状が出ます。
足先の気血の巡りが悪いのが原因と考えられますが、大本の原因は「五臓の気=陰の気」が虚していることが原因です。
東洋医学的には「陰の気」が衰えることで「気血」の巡りが悪くなると考え、治療は虚している臓腑の経絡を補います。この虚している経絡を補うことで病気を治すことを「本治法」と言います。
今回の患者さんは診察では「腎虚症」でしたので「腎を補う本治法」を行い、標治法として木下晴都先生の腰痛の分類に従い腰部・臀部・大腿・下腿に治療を行い、最後にビワの葉灸とMT温灸器による経絡トリートメントを行いました。
治療を終えると痛み止めの薬でも効果が無かった「腰部の痛み」が軽減し『鍼が良く効きました。』と治療の効果を実感し喜んでお帰りになりました。
鍼灸治療は薬で効果が無い「腰痛」の痛みの緩和に効果があります。当院は鍼灸とビワの葉灸の治療院で疼痛緩和に日々取り組んでおりますので慢性の痛みにお悩みの方はご相談ください。