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撫子(なでしこ)

2010年06月29日 | Weblog
この撫子は、ランタナを沢山育てている知人の処に咲いていたものである。確か撫子は、秋の七草の一つだったと記憶しているが、もう斯様のように綺麗に咲いているのである。その隣にカーネーションが咲いていたが、これも、撫子の仲間だそうだ。


撫子・撫子(なでしこ)科。
・学名 Dianthus superbus var. longicalycinus
(河原撫子)
Dianthus : ナデシコ属
superbus : 気高い、堂々とした
Dianthus(ダイアンサス)は、ギリシャ語の
「Dios(ギリシャ神話の神、ジュピター)
+ anthos(花)」が語源で、 ”ジュピターの花”の意味。

・6月頃から8月頃にかけて開花。
・ピンク色の可憐な花。
縁がこまかく切れ込んでいる。
我が子を撫(な)でるようにかわいい花であるところからこの名前に。
・早咲きと遅咲きがある。
・よく見られるのは「河原撫子(かわらなでしこ)」。
河原に生えるとも限らないがなぜかこの名前です。
野、山、高原どこででも見かける。
どちらかというと日当たりのよい草原かな。

・この撫子を代表とするダイアンサスの花には英名で「ピンク pink」の名前があり、 「輝く目」の意味がある。
ピンクという色の語源はこの花にあるらしい。


・中国から平安時代に渡来した、
唐撫子(からなでしこ:石竹)に対して、在来種を大和撫子(やまとなでしこ)と呼ぶ。
日本女性の美称によく使われる。

・秋の七草のひとつ。
・4月25日の誕生花(美女撫子)
8月11日の誕生花(河原撫子)
・花言葉は「長く続く愛情」(美女撫子)
「貞節」(河原撫子)


・「草の花は、なでしこ。
唐のはさらなり、大和のもいとめでたし」
清少納言(せいしょうなごん) 枕草子

「野辺(のへ)見れば 撫子の花 咲きにけり
わが待つ秋は 近づくらしも」 万葉集

「わが屋戸に まきし撫子 いつしかも
花に咲きなむ なそへつつ見む」
大伴家持 万葉集

「うら恋し わが背の君は 撫子が
花にもがもな 朝な朝(さ)な見む」
大伴池主 万葉集

「久方の 雨は降りしく 撫子が
いや初花に 恋しきわが背」
大伴家持 万葉集

「秋さらば 見つつ偲(しの)へと
妹(いも)が植えし 屋戸の撫子
咲きにけるかも」 万葉集

「御地蔵や 花なでしこの 真中に」
小林一茶

   (季節の花 300から引用)