世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

歪んだ魂

2024-07-31 03:38:16 | 詩集・こどもたちへ

歪んだ魂を
提灯のようにぶら下げて
馬鹿が歩いていく

栄光の金砂を浴びながら
神の目を盗んで
海の上に作り上げた
幻の花園に埋もれてゆく

傲慢の火にあたって
キャラメルのように
魂の骨が溶けてゆく
その痛みを知りもせず
馬鹿がうれしそうに
光の階段を上ってゆく

真実を見抜く
金色の猫の目の中で
信じていた幸福の未来が
乾いた糞のように
崩れてゆくことを
馬鹿は何も知らない





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チャロアイト

2024-07-30 03:42:51 | 花と天使・第2巻

紫、白、黒のマーブル模様のきれいな石。

何か、世界三大ヒーリングストーンの一つ、らしいです。

高い癒し効果を持つ石だそう。

あまり信じてませんけど、見てると確かに、不思議な力を持っていそうですね。





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小人

2024-07-29 03:10:01 | 詩集・こどもたちへ

銀色の虹がかかる
砂漠の夢を見た

あの虹の向こうにいけば
おれの耳の中に住んでいる
緑の小人から
逃げられる気がした

他人の花を盗もうと
おれが真夜中に出かけるたびに
小人はおれの耳の中で
泣き叫ぶのだ
うるさくてたまらない

いいじゃないか
他人の花を少し盗むくらい
向こうはいくらでも生えてくるんだから
少しくらい盗んでも
わかりゃしない

おれがそういうと
小人はひいひい泣いて
耳の中で暴れるのだ
苦しくてたまらない

銀色の虹がかかる
砂漠の夢を見た

あれを超えていけば
おれは小人から逃げられる
そんな気がした
でも足元を何かに固められて
なかなか前に進めない

目を覚ますと
小人がおれの中で
このままではおまえはだめになると
ささやくのが
聞こえた




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天使

2024-07-28 03:48:40 | 画集・線刻派

絵画館の方でも発表しましたが、こちらでもあげることにしました。

というのも、これによく似た天使がいるからです。

こういう顔をした天使が、人類の天使の中にいるのです。

もっといかつく、男っぽくしたらもっと似ます。

まっすぐで意志的な瞳だ。かなりいい男ですよ。

瑠璃の籠にも出てきますが、誰かは秘密にしといてくれ、ということです。




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花の写真

2024-07-27 03:11:08 | 森の声・花の歌

花の写真を撮りすぎてしまったので、こちらでも紹介しましょう。最初はコバノランタナ。


ゴーヤー


ソラナム・ラントネッティ


テッセン


ヤナギバルイラソウ


これはシモツケかな。

みんなきれいですね。





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2024-07-26 03:17:52 | 詩集・こどもたちへ

海を
見ていた

モルフォ蝶の翅を
どこまでも敷き詰めたような
静かな青い海を

波の音が
砂のように耳に詰まり
静けさの中で
おれは海に
溶けてしまいたいと思った

罪に汚れて
腐りきった
こんな自分など
溶けてなくなってしまえばいい

肉も骨も
頭も心もみんな
波の泡のように
消えてしまえばいい

すべて
すべて
なくなってしまえばいい

海を
見ていた

頭の中を
吹き抜ける潮風が
おれの心に
あほうとささやいていく

孤独が
塵のようにまとわりついて
おれはおれから
逃げることができない




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デマントイドガーネット

2024-07-25 03:18:26 | 花と天使・第2巻

柘榴石というから、赤系の色ばかりと思ったら、緑色のガーネットなんてのもあるんですね。

初めて知りました。

花はまたチューリップです。描きやすいのでつい描いてしまう。

次は何を描こうかな。





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おまえはまだ

2024-07-24 08:41:41 | 詩集・こどもたちへ

長い長い年月を
何も学んでこなかった
馬鹿者よ

おまえはまだ
魂が冷たい

人の苦しみを
思う気持ちもない

自分のためだけに生き
そのために
すべての人を犠牲にしても
何も思わない

愛の真実を愚弄し
恐怖で人を締め上げ
大勢の馬鹿を支配して
馬鹿どもの神になろうとする

本当の自分を
虫のように踏みつぶし
影に描いた
偉大な聖者の幻を生き
すべての人をだまそうとする

あほうよ
おまえはまだ
何も知らない

恐怖と反逆の翼を広げ
地中の闇を飛ぶ
おまえの魂を
神がとうとう見捨てたことを

おまえはまだ
何もわかってはいない




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少女

2024-07-23 03:07:29 | こものの部屋・第3館

古いファイルの中から発掘しました。かのじょの作品です。

かわいいですね。

こんなやさしい目、今ではとても描けません。




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貝は

2024-07-22 03:35:38 | 詩集・こどもたちへ

貝は
一粒の真珠を作るために
どれだけの痛みに耐えるだろう
木は
強い幹を作るために
どれだけの嵐に耐えるだろう

こどもたちよ
試練から逃げてはいけない
神様は
君たちを強い子にするために
苦い薬を飲ませるのだ

強い子にならなければ
君たちは自分に嘘ばかりつく
いやな子になって
みんなにきらわれる
そんなことになるのは
いやだろう

だからこどもたちよ
痛みに耐えなさい
孤独に耐えなさい
そうすれば
魂の骨が強くなって
君たちは本当に
いい子になれる

悲しみも苦しみも
深くかみしめて
真珠のように
自分の心を育てなさい
そうすれば君たちは
とてもやさしい
美しい子になれる





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