あなたの良いところや
がんばっていることは
みんな神様がご存じだから
そんなにへこんだり
とがったりする必要はないのよ
だれもわかってくれないなんて
鉛の部屋に自分を閉じ込めて
気持ちをぐつぐつ煮込んだりしないで
この世界の何もかもが
あなたに冷たいのではないの
ただ もう少し
時間が必要なだけなの
あと ほんの少しだけ
魂の背丈が伸びて
あなたと世界の
本当の再会のために
いちばん大切な光が
見えるようになるまで
急がないで
少しずつ 今を
積み重ねていくんですよ
水底の貝の唄う夢の中で
ゆっくりと肥えてゆく
かわいい真珠のように
(花詩集・27、2005年8月)