世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

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ポーラースター・システム

2016-12-30 04:18:03 | 冬の日差し・夏の月

これは、ルイ16世の処刑の様子を描いたイラストです。嘘と盗みで馬鹿なことをした偽物の王様でしたが、むごいですね。

本当は、人民はこんなことをしてはいけなかったのです。いくら馬鹿な王様でも、こんなことまでしてはいけなかった。一番良い方法は、引退させて、次の王を立てて、その周りをよい臣下で固めてなんとか政治を正しく直していくという方法でした。

そのほうが、人民の苦しみが少なくて済むのです。

人民は、衆愚の中で狂っているだけで、正しいことが何なのかを、わかっているわけではない。啓蒙思想家も、人民を愛しているわけではない。革命の後に起こった恐怖政治がそれを物語っている。愛がなければ、政治は恐怖になる。

ナポレオンが出なければ、フランスは衆愚の中に乱れに乱れて、滅んでいたのです。幻の王権を何度も立てるが、そのたびに人民にひっくり返されて何もなくなってしまう。その混乱に乗じて、他国に攻め入られて、国が滅んでしまう。そういう運命になるところだったのです。

そうなれば、フランス人は他国人に奴隷のように扱われ、まるでユダヤ民族のように、各国を放浪する身になっていたかもしれないのです。

ナポレオン・ボナパルトは、偽物の男でしたが、イタリアから輸入した、イタリア的王権なのです。それで、確かな政治の支柱を作って、フランスの政治を何とかしたのです。それが、レオナルドという天使のしたことでした。

政治の中心には、王のような存在が必要なのです。神の愛の代理ができる、高い人格が中央にいてこそ、高い能力を持った人間が存分に生かされ、人民を幸福にする活動がいくらもできる。

王制は廃れたが、北辰ということばは、人類の希望になるでしょう。




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