カルロス・シュワーベ
タイトルはフランス語を直訳したが、何らかの言い回しであるかもしれない。
メデューサのような蛇の髪をした老婆が刃物をとり、若い女たちを無残に殺している。
これは女性の馬鹿の心の風景であろう。実際、こういうことをしている女性は多いのである。
自分より若い、自分より美しい女を憎み、ありとあらゆる方法で滅ぼそうとするのだ。そして自分が誰よりも美しくあろうとする。
こういう女が、ほかの女から顔や姿を盗み、優れた美女に化けているという例は多いのである。
苦いなどというものではない。本来は優しくやわらかなはずの女性が、恐ろしい妖怪のようなものになっている。それが自分でも痛くてたまらないが、彼女らは本当の敵を見据えることができず、常に弱いものに攻撃の刃を向けるのである。
本当に滅ぼさねばならないのは自分の弱さであり過ちなのだ。だが男のように人間として立つことが弱い女性はそれに立ち向かわないのである。
それができる女性はいる。だがそういう女性たちは先に美しくなってしまうので、こういう弱い女性たちの憎悪の対象となり、たいていの場合は滅ぼされてしまうのである。