昨日の3大ボクシング世界タイトルマッチ。
高山勝成の初防衛戦、亀田知毅の初防衛戦、そして亀田大毅の(IBF、WBA)世界統一戦。
IBF王者の亀田大毅は同じ階級のWBA王者リボリオ・ソリスとの対戦。ソリスは決して強いチャンピオンと思わない(私は河野戦も河野が勝ったと思っている)が、長男である亀田興毅のように対戦相手が下位で無名のランカーではないし相手としては文句は無し、逆に「亀田一家にしては良く決めたな」と対戦を喜んだ。もちろん3つの試合の中でもこの試合が1番の楽しみだった。
しかし、

まずはソリスが前日計量で体重オーバー。1回目の計量で1.4kg、2回目の再軽量でも1.0kgオーバー、しまいには逆ギレして水や(コーラ?)をガブガブと飲む始末。この時点でせっかくの統一戦も「暗雲が立ちこめる」。
それでもTBSは「統一戦」として放送、ソリスの失態により複雑になったこの一戦、番組内でも(1)亀田が勝利すれば亀田がIBF・WBA統一チャンピオン、(2)引き分けの場合は亀田はIBFチャンピオンのままソリスはWBA剥奪、(3)亀田が敗戦した場合は両タイトルともに空位となる。と何度も言っていた。
試合は減量を無視した元気いっぱいのソリスが手数で亀田を圧倒。両者の体重差もはっきりと見えて亀田にとっては(少し)可哀想な感もあったが、パワーとは別に完全に技術の差が出た試合だった。この展開にはさすがのTBSの解説である鬼塚や佐藤も採点予想を聞かれ歯切れが悪かった(笑)。
そして相変わらずの判定となり採点の発表となるのだが、またまた採点発表まで時間が掛かる掛かる。またまたこのまま番組が終わってしまうのでは??と不安になった頃、やっと採点が発表された。何度か言い間違いもあり「おいおいこの採点大丈夫かよ」と思ったが、結果は2-1でソリスを支持、亀田一家は珍しく判定を持っていかれた形となった。

この時点では、「ちょっと可哀想だな」「今度は正規の体重で再戦させたいな」などと同情していたが、目を疑うニュースが飛び込んできた。
「IBFは挑戦者の立場でもあるソリスが計量失敗したため、勝敗に関係なく、負けた大毅がIBF王座を防衛したとみなす」
えっ、
えーーーーー???
TBSはあれだけ「亀田が負けたら空位になる」と言っていたのに、亀田は負けても防衛成功となったのだ。発言元のIBFは「王座が空位になると言ったつもりではないが、私の説明が間違えていたというならそういうことだろう」とこれまた逆ギレ状態。もう何もかもわけわからなくなった。
何度もトラブルを起こしてきた亀田一家。
ただし今回の件は亀田大毅に非があるとは思わない。
まずは体重超過した挙げ句に逆ギレまでした「リボリオ・ソリス」、お前はチャンピオンの資格なんて全く無い。この試合をぶち壊した張本人、勝利して亀田一家に向かって煽っていたが、ふざけるのもいい加減にしろ。
次にぶち壊れた試合のルールを曖昧にし、後味の悪い結果にした「IBF」、IBFは他の団体よりルールに厳格じゃなかったのかい??これじゃあ日本が加盟したメリットなんて無い。亀田一家の騒動で揺らいでた日本ボクシング界をさらに冒瀆した。
最後にぶち壊れた試合を視聴率が欲しいが為に都合の良いように放送した「TBS」、この前の長男の試合も突然判定方法が変更(0.5点ルール??)になったり、判定発表前に番組終了となったり、何度も何度もトラブっているじゃないよ。おかげで完全にボクシングファンは減っているよ。毎度のことだが実況や解説人の完全なる亀田贔屓の発言や、亀田一家にヘラヘラしている赤井、本当に見ていて気持ちが悪い。
ボクシングはもう終わったかもしれない。
もし一筋の希望があるとすれば、姿を隠している亀田大毅が(ピューマ渡久地よろしく)「気に入らないなら(IBFのチャンピオン)ベルト返してやるよ!」と言って、ちゃんと正規なルールでベルトを獲得して欲しい。どんなことがあってもベルトにしがみついてきた亀田一家、さてこれからどうなることやら。

ピューマ渡久地。。。あの頃はボクシングも面白かったな。