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ジョッシュの日記

ジョッシュは好きな映画「big」の主人公の名前からとりました。趣味を大事にしながら長男くんと次男くんの育児に奮闘中です。

2013年世界タイトルマッチ(10位)

2014年01月16日 22時11分43秒 | ボクシング

2013年日本ボクシング世界タイトルマッチベスト10

 

10位

○山中慎介vsアルベルト・ゲバラ●

 

安定王者の風格が出てきた山中の5度目の防衛戦。同級8位の挑戦者では物足りなさがあったが、久しぶりの右構え、そしてアウトボクシングスタイル、サンタクルスも倒せなかったこの挑戦者を山中がどのように戦うのか、そして倒せるのかが注目された一戦だった。しかしそんな微かな不安さえも払拭した山中の左ストレート。挑戦者がラウンドを重ねるにつれ「恐怖」を感じていく姿が見えた。それでも判定かと思われた試合を見事にKOで仕留めたのは素晴らしかった。

 
ボクシングマガジン 2014年 02月号 [雑誌]
 
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ボクシング大晦日の試合

2014年01月01日 22時08分32秒 | ボクシング

大晦日(12/31)もTBSとテレ東で中継がありました。

 

宮崎亮vsファーラン・サックリン・ジュニア

ライトフライ級に上げての調整試合。ミニマム級で体重苦だった宮崎、階級を上げて楽になったと思いきや、動きは悪いし手数も少ない。そして相手のパンチをもらってすぐに足にきてしまう。結局3RTKO負け。前日の計量時に意識朦朧となったようだが、こんなみっともない試合に何の意味があったのか。試合は中止すべきだったと思う。お金をもらって試合をするプロボクサーとして情けない。世界チャンピオンになった試合を観て宮崎のボクシングセンスに感動したが、この日のパフォーマンスには落胆した。

 

井岡一翔vsフェリックス・アルバラード

相手は無敗で高いKO率。それでも戦前は弱い相手では?という噂があったが、戦績どおりパンチがあり、手数も多く、そして打たれ強かった。決して弱くない相手にKOこそ出来なかったが、ボディからの攻撃と丁寧なディフェンスで井岡が圧倒した。試合後の両者の顔が試合を物語っている。誰かとは違い(笑)並の世界ランカーには段違いの強さを見せている。強いからこそローマンゴンサレスとの対戦が見たい。


三浦隆司vsダンテ・ハルドン

打ち合いが好きという似た両者だったが三浦の攻撃力が勝り、後ずさりするハルドンを三浦が追い続け、最終的にハルドンの心を折ったという印象。世界ランキング2位ということでハードなマッチメイクの印象だったが、2位という割りにはハルドンはそれほどの力量ではなかった。ここ数戦、好戦的な相手が続いているが三浦の攻撃が技巧派に通用するかはまだ疑問。ただ三浦は海外防衛を果たして自信を上げてきている。内山との再戦が実現するのであれば前戦よりは拮抗するはず、楽しみに待つ事にしよう。


内山高志vs金子大樹

金子は初めて見たが(特筆する武器は無いが)全体的にレベルは高い印象。それでも毎ラウンド僅差だが10Rまでは内山の有効打がポイントを獲得する。金子は右目目尻の出血と左目の腫れと大分打たれた。しかし10R、金子のパンチが当たり内山がダウン。効いた倒れ方で危険だったがゴングに救われた印象。11R勝負をかけた金子だったが、逆に内山のカウンターが有効。劣勢な状況を持ち直したのは経験の差だった。内山は考えてボクシングをする。考える暇を与えない忙しい展開をすれば内山は慌てる印象(苦手)があるように感じた。

 

最後にテレビ東京の解説だった畑山隆則が「たまにしょうもない世界戦もあるけど、この試合は素晴らしかった」と言っていた。2013年もやもやしていたボクシングファンの気持ちを代弁してくれたように感じて嬉しかった。終わり良ければすべて良し。気持ちいい試合と気持ちいい解説でした。

ボクシング界のぶっちゃけ話
畑山隆則
宝島社

(畑山隆則さん、グッドジョブです!!)


ボクシング12/6両国国技館(メインカード)

2013年12月10日 14時54分27秒 | ボクシング

八重樫東vsエドガル・ソーサ

八重樫の2度目の防衛戦は下のクラスで10度も防衛した名チャンピオンのソーサ。戦前の予想は圧倒的不利だった。しかし試合は八重樫の流れるようなフットワークとスピードでソーサを圧倒。元々打ち合いが好きな八重樫だが、時折見せる打ち合いでも集中していて打ち勝った。とにかく終始集中して丁寧に戦っていた。ダウンこそ奪えなかったが文句無し大差の判定勝利。今まで過小評価されていたが、この1戦で八重樫の評価は上がるだろう。強い相手から逃げずに評価を勝ち取る。最近忘れかけていたボクシングの素晴らしさを改めて教えてもらった。八重樫の勝利者インタビューで「つまらない試合しました」と言っていたが、指名挑戦者をテクニックで翻弄、すかっとした気持ちいい試合だった。

 

アラムプロモーター、村田さんと一緒に八重樫チャンピオンや井上くんを世界で売り出してくれないかなぁ。八重樫チャンピオンの観客を熱くさせるファイトスタイル、井上くんの5戦目であの技術あの強さ、人気出ると思うんだけどね!!

 

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ボクシング12/6両国国技館(アンダーカード)

2013年12月08日 22時10分28秒 | ボクシング

井上尚弥vsへルソン・マンシオ

5戦目で東洋太平洋(OPBF)タイトル戦。相手は同級2位で比国王者のマンシオ。序盤から圧倒的な力の差を見せつける。2Rにはダウンも奪い早くもKOは時間の問題と思わせたが、さすがは比国王者、ボディも顔面も効いているのだがなかなか諦めない。でも最後は5Rお見事怒濤のラッシュでレフリーストップTKO勝利。やはり一つ飛び抜けた才能を感じさせる。今回の出来に更にパンチの強弱があればもっと早く倒せたかも。経験値としてはいい相手だった。

 

村田諒太vsデイブ・ピーターソン

村田2戦目はミドル級本場アメリカからきたまずまずの戦績を持つピーターソン。序盤は相手の巧みなディフェンスにペースを掴めなかった村田だが、中盤に左ジャブでリズムをつかんでペースを掴み取り、最終回にこちらもお見事怒濤のラッシュでレフリーストップTKO勝利。不用意にパンチをもらったりと多少ばたつくスタイルも、固いガードも突き抜けるパンチの当て感はピカイチ。まだ2戦目なので比べるのはどうかと思うが、私はエドウィン・バレロに通ずるものがあると感じている。誰もが倒せないと思った相手を最終回に倒してしまう。やはりスターの輝きを持った選手だ。

 

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亀田大毅の世界戦、悪いのは誰か??

2013年12月04日 22時31分00秒 | ボクシング

昨日の3大ボクシング世界タイトルマッチ。

 

高山勝成の初防衛戦、亀田知毅の初防衛戦、そして亀田大毅の(IBF、WBA)世界統一戦。

 

IBF王者の亀田大毅は同じ階級のWBA王者リボリオ・ソリスとの対戦。ソリスは決して強いチャンピオンと思わない(私は河野戦も河野が勝ったと思っている)が、長男である亀田興毅のように対戦相手が下位で無名のランカーではないし相手としては文句は無し、逆に「亀田一家にしては良く決めたな」と対戦を喜んだ。もちろん3つの試合の中でもこの試合が1番の楽しみだった。

 

しかし、

 

 

まずはソリスが前日計量で体重オーバー。1回目の計量で1.4kg、2回目の再軽量でも1.0kgオーバー、しまいには逆ギレして水や(コーラ?)をガブガブと飲む始末。この時点でせっかくの統一戦も「暗雲が立ちこめる」。

 

それでもTBSは「統一戦」として放送、ソリスの失態により複雑になったこの一戦、番組内でも(1)亀田が勝利すれば亀田がIBF・WBA統一チャンピオン、(2)引き分けの場合は亀田はIBFチャンピオンのままソリスはWBA剥奪、(3)亀田が敗戦した場合は両タイトルともに空位となる。と何度も言っていた。

 

試合は減量を無視した元気いっぱいのソリスが手数で亀田を圧倒。両者の体重差もはっきりと見えて亀田にとっては(少し)可哀想な感もあったが、パワーとは別に完全に技術の差が出た試合だった。この展開にはさすがのTBSの解説である鬼塚や佐藤も採点予想を聞かれ歯切れが悪かった(笑)。

 

そして相変わらずの判定となり採点の発表となるのだが、またまた採点発表まで時間が掛かる掛かる。またまたこのまま番組が終わってしまうのでは??と不安になった頃、やっと採点が発表された。何度か言い間違いもあり「おいおいこの採点大丈夫かよ」と思ったが、結果は2-1でソリスを支持、亀田一家は珍しく判定を持っていかれた形となった。

 

 

この時点では、「ちょっと可哀想だな」「今度は正規の体重で再戦させたいな」などと同情していたが、目を疑うニュースが飛び込んできた。

 

「IBFは挑戦者の立場でもあるソリスが計量失敗したため、勝敗に関係なく、負けた大毅がIBF王座を防衛したとみなす」

 

えっ、

えーーーーー???

 

TBSはあれだけ「亀田が負けたら空位になる」と言っていたのに、亀田は負けても防衛成功となったのだ。発言元のIBFは「王座が空位になると言ったつもりではないが、私の説明が間違えていたというならそういうことだろう」とこれまた逆ギレ状態。もう何もかもわけわからなくなった。

 

何度もトラブルを起こしてきた亀田一家。

ただし今回の件は亀田大毅に非があるとは思わない。

 

まずは体重超過した挙げ句に逆ギレまでした「リボリオ・ソリス」、お前はチャンピオンの資格なんて全く無い。この試合をぶち壊した張本人、勝利して亀田一家に向かって煽っていたが、ふざけるのもいい加減にしろ。

 

次にぶち壊れた試合のルールを曖昧にし、後味の悪い結果にした「IBF」、IBFは他の団体よりルールに厳格じゃなかったのかい??これじゃあ日本が加盟したメリットなんて無い。亀田一家の騒動で揺らいでた日本ボクシング界をさらに冒瀆した。

 

最後にぶち壊れた試合を視聴率が欲しいが為に都合の良いように放送した「TBS」、この前の長男の試合も突然判定方法が変更(0.5点ルール??)になったり、判定発表前に番組終了となったり、何度も何度もトラブっているじゃないよ。おかげで完全にボクシングファンは減っているよ。毎度のことだが実況や解説人の完全なる亀田贔屓の発言や、亀田一家にヘラヘラしている赤井、本当に見ていて気持ちが悪い。

 

ボクシングはもう終わったかもしれない。

 

もし一筋の希望があるとすれば、姿を隠している亀田大毅が(ピューマ渡久地よろしく)「気に入らないなら(IBFのチャンピオン)ベルト返してやるよ!」と言って、ちゃんと正規なルールでベルトを獲得して欲しい。どんなことがあってもベルトにしがみついてきた亀田一家、さてこれからどうなることやら。

 

 

ピューマ渡久地。。。あの頃はボクシングも面白かったな。


亀田興毅vs孫正五

2013年11月20日 18時56分00秒 | ボクシング

亀田興毅くんはこれが8度目の防衛戦。

 

相手は(いつも通り、いやいつも以上)の「亀田条件」を満たした選手、

 

1.下位ランカー(14位)、わおぉ

2.低KO率(20勝6KO)、わおぉ

3.長期ブランクあり(ここ約1年試合無し)、わおぉ

4.主戦場は下階級(フライ、Sフライ)、わおぉ

 

今回は敵地(韓国)での試合ということだったが、いつも以上の低レベルの選手を選んだことで、「なんとしてもKO勝利をしたい」という気持ちが見えたマッチメイクだ。

 

そして亀田親父を先頭に恒例の亀田トレインで登場、「なるほど、海外で防衛戦をすれば親父がセコンドにつけるのね」と納得し、勢い良くリングイン。

 

誰がセッティングしたのか意味不明な美川憲一の国歌斉唱、もうシュール過ぎてこの時点で我が家大笑い(別に美川憲一さんが嫌いなわけではないですよ)。

 

 

そして1ラウンドのゴング、今までも下位ランカーを選んできた亀田興毅だったが、今回はさらに相手のレベルが低いのがすぐ判る。とにかく何の策も無くガードがら空きで飛び込んでは大振りのパンチを振るう孫正五。ボクシングに「もし」と言うのは御法度だが、山中慎介だったら簡単に左ストレートで倒せそうだ。いや4回戦ボーイでも良い打ち合いが出来そうだと本当に思う(笑)。

 

 

そんな相手だから「亀田興毅がKOするのも時間の問題だな」と思って見ていたら、孫正五のスローな大振りのパンチをもらうもらう亀田くん。よく世界戦の前座でデビュー同士の4回戦の試合でノーガードの打ち合いを見るが、思わずそれを思いだすほどの「良い打ち合い(笑)」を展開、「亀田興毅ってこんなに弱かったのか?」とこれには正直驚いた。

 

そして10Rにはスリップ気味とは言え(パンチが当たっているので)完全なダウンを奪われる。それでも亀田興毅ががむしゃらにいけばダウンを奪い返せるだろうと思っていたら、ずるずると乱戦に巻き込まれてしまう。「あら、あら、おいおい、もしや」と思っていたらそのまま相手のペースで試合終了となる。

 

試合は判定となるが、この採点の集計に時間が掛かる。その間にもテレビに映っている亀田興毅はうなだれながら「負けたかな?」と言っているようだ。私自身まさか判定まで行くとは思っていなかったので採点はつけていなかったが、まぁいつも通り亀田興毅の2-1勝利かなと思っていたら、まさかの試合結果が発表される前に番組終了!!!ここで我が家2回目の大爆笑。

 

つかみはOK、予想外の展開、最後は予測不能な結末、映画だったら大ヒット間違い無しなのだが、これはボクシングであり、スポーツなのである。皆さんに大きな声で言いたい、「これは世界タイトルマッチでは無い」、こんな試合だったら後楽園ホールの4回戦の試合を見たほうが(技術は未熟でも一生懸命な姿に)心打たれるものがある。

 

試合後のインタビューで「勝っているからまだ運がある」なんて暢気なことを言っているが、このレベルの選手と互角の戦いをするなんて本当にまずいですよ。海外防衛は渡辺二郎、徳山昌守、西岡利晃、三浦隆司、そして亀田興毅、並べられて恥ずかしくないですか?恥ずかしいと思わなかったらもうボクシングを辞めるべきです。

 

本当に。

ボクシングマガジン 2013年 12月号 [雑誌]
 
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 お口直しに山中慎介さん表紙のこちらをどうぞ。


亀田興毅くん、そろそろやりましょうよや

2013年10月08日 22時27分44秒 | ボクシング

WBA世界バンタム級王者の亀田興毅さんが11月19日に韓国で同級13位孫正五(ソン・ジョンオ)と8度目の防衛戦を行うことを発表しました。しかしまた13位とは低いランキングを選びましたね。それで気になったので過去の挑戦者たちのランキングを調べてみました(笑)。

 

V1 ディアス(14位)

V2 デラモラ(8位)

V3 マシアス(12位)

V4 マネカネ(11位)

V5 ルイス(暫定=1位)

V6 パノムルンレック(8位)

V7 アポリナリオ(3位)

V8 孫(13位)

 

これはひどいですね。ほとんどが下位ランカーで無名選手。「弱い選手」「負ける可能性が低い選手」を選んでいると言われても文句無いでしょう。

 

 

それでは(同じく)「疑惑の判定勝利」と言われていた鬼塚勝也さんはどうでしょうか?

 

V1 松村(5位)

V2 カストロ(1位)

V3 林(2位)

V4 タノムサク(1位)

V5 李(4位)

V6 李(1位)

 

ほとんどが上位ランカーですね。確かに際どい判定勝利もありましたが、王者になっても強い相手に挑戦する気持ちが伝わってきます。

 

 

それでは同じバンタム級でカリスマだった辰吉丈一郎さんはどうでしょうか。

 

(1度目)

V1 ラバナレス(暫定=1位)

(2度目)

V1 ソーサ(4位)

V2 アヤラ(1位)

V3 ウィラポン(4位)

 

こちらも(少ないですが)上位ランカーばかり。ウィラポンは実力からして1位かと思っていたのですが4位だったのには驚きました。

 

 

それでは偉大なウィラポンを倒し、長期バンタム級チャンピオンだった長谷川穂積さんはどうでしょうか。

 

V1 マルチネス(8位)

V2 ウィラポン(1位)

V3 ガルシア(1位)

V4 ベチェカ(4位)

V5 マルドロット(1位)

V6 ファッシオ(9位)

V7 バルデス(2位)

V8 マリンガ(1位)

V9 ロチャ(4位)

V10 ペレス(9位)

V11 モンティエル(WBO同級王者)

 

コンスタントに1位と対戦してますね。最後はランカーではもの足りず、同級王者のモンティエルと対戦しました。

 

 

最後にウィラポンに4度跳ね返され、5度目の挑戦で念願の世界チャンピオンになった西岡利晃さんはどうでしょうか。

 

V1 ガルシア(7位)

V2 ゴンサレス(2位)

V3 エルナンデス(5位)

V4 バンゴヤン(10位)

V5 ムンロー(1位)

V6 ムニョス(6位)

V7 マルケス(2位)

V8 ドネア(WBO同級王者)

 

念願の世界チャンピオンも守ることなく強い相手と対戦しています。特に1位ではないけど敵地でゴンサレスやマルケスを倒したのは輝かしい勝利です。

 

さぁ亀田くん、これを見ても胸を張って「世界チャンピオンだ」と言えますか?


五十嵐俊幸vs八重樫東(会場観戦)

2013年04月30日 19時01分04秒 | ボクシング

五十嵐俊幸はこれが2度目の防衛戦。挑戦者の八重樫は元ミニマム級チャンピオンで1階級飛び越してフライ級での再挑戦となる。両者はアマチュア時代に数回対戦しているが、いずれも五十嵐が勝利している。プロになっての初対戦はどちらに軍配が上がるのか。

 


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(五十嵐の入場曲は聖飢魔、なかなか良かった)

 

試合は五十嵐が足を使い八重樫が追いかける展開。そのまま4Rまで展開するも、4R終了時点での公開採点ではジャッジが八重樫の攻勢を評価しポイントを稼いだ。ポイントを挽回したい五十嵐は5Rから打ち合いに応じる。両者ともに流血するほどの激しい打ち合いを展開、そのまま12Rまで手を出し続け打ち合った。採点は八重樫が大きくポイントをリード、2階級制覇を成し遂げた。

 

(喜びの八重樫陣営)

 

五十嵐のアウトボクシングが評価されてもう少し競った序盤かと感じていたが、八重樫の攻勢が大きくポイントになってしまった。そのため五十嵐としては作戦変更せざる得なかった。五十嵐は世界挑戦も初防衛戦も得意のインファイトではなく打ち合いを演じて接近戦も出来ることを見せたが、接近戦では八重樫のほうが1枚も2枚も上手。プロの世界でいくつもの挫折と成功を経験してきた差が出た八重樫の見事な勝利だった。

 

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(新チャンピオンの自己啓発本?)


ガマリエル・ディアスvs三浦隆司(会場観戦)

2013年04月14日 23時26分25秒 | ボクシング

日本人世界チャンピオンの粟生隆寛に番狂わせで勝利したディアスの初防衛戦。挑戦するのは粟生と同門の三浦隆司、これが2度目の世界挑戦となる。前回の世界挑戦では日本人チャンピオンの内山高志に自慢の豪打でダウンを奪うもTKO負けをしている。



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(リングインのガマリエルディアス)


試合は序盤から頭をぶつけ合うほどの近い距離で打ち合い。ディアスは1Rからバッティングで流血する。3Rに三浦のカウンターがヒットしダウンを奪う。ダウンを奪った三浦だが4R終了時点での途中採点は三者ともドロー。しかしパンチが当たり勢いづく三浦は6Rと7Rもダウンを奪いポイントをリード。そして9Rに目の塞がったディアスから4度目のダウンを奪うとレフリーは即座に試合をストップした。


(見事な勝利に葛西トレーナーも大喜び)


正直言ってディアスは二流チャンピオンだったので、三浦の豪打がディアスを打ち負かすことに期待していたが、期待通りに見事倒して勝利した。しかし何度もダウンを奪いながら9Rまでかかってしまったのは反省するところ。ダウンを奪って打ちたい気持ちが現れ何度もレフリーに注意されたのはディアスを回復されてしまいもったいなかった。ディアスも二流チャンピオンとはいえ、なりふり構わずなクリンチや、明らかに故意のマウスピース落とし、土俵際での老かいなテクニック、勝負に見せる執念は(怒りも感じたが)感心する部分もあった。


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亀田興毅vsパノムルンレック・カイヤンハーダオジム(TBS観戦)

2013年04月08日 15時19分33秒 | ボクシング

「亀田興毅」にとってこれが6度目の防衛戦。相手は1転2転あって落ち着いたのが同級8位の「パノムルンレック・カイヤンハーダオジム」(う~ん、長い)、試合前の戦績は37戦36勝(19KO)1敗となかなかだが、主戦場が2階級下のフライ級というオチが付く。兎にも角にもこの試合で「亀田興毅」は「バンタム級の力強さ」と「苦手サウスポー克服」を観衆に見せつけたいところ。



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試合は序盤は「亀田興毅」が体格を活かそうと打ち合いを展開するも、「パノムルンレック」も勇敢に応戦し互角の展開。その中でも「亀田興毅」のボディブローが「パノムルンレック」を弱らせている印象だったが、中盤から何故か「亀田興毅」の手数が減って失速、「亀田興毅」お得意の足を使って軽いパンチを放つようになる。すると次第に「パノムルンレック」がジャブを中心に手数で勢いづく。このままいけば挑戦者有利と思えたが、終盤は「パノムルンレック」も疲れを見せ一進一退。結局試合は両者ともにダウン無く判定へ。


今回は判定を付けながら試合を観戦。集計前の感覚では「限りなくドローに近い、僅差だな」という印象だった。そして自分の採点メモを確認してみると「115-113で亀田勝利」。実際の判定も2-1で割れる僅差で「亀田興毅」が勝利した。


(ガルシア(米)レフリーと全く一緒の採点結果)


その後、ツイッターやネットをみると「パノムルンレック勝利」という人が多かった。手数は圧倒的に「パノムルンレック」のほうが多かったのでその採点も納得はいく。ただ「パノムルンレック」にとっては敵地での戦いなので、最終ラウンドは死ぬ気でも取っておきたかったところである。陣営が採点を甘く見ていたのかもしれないが、敵地での戦いは会場の雰囲気により厳しい採点になることは往々にしてある。そして今回の対戦相手はそのような僅差を何度もものにしてきている「亀田興毅」なのだ。「念には念を」「しがみついてでも勝ちにいく」そんな気持ちが挑戦者に見れなかったのも事実である。


さて「亀田興毅」はこの試合で何かを得たのだろうか。かつての「オスカー・デラホーヤ」も最初は弱い相手を選んでいて、経験を積んでから強豪との大一番に挑んでいた。私はそういった路線を描いていると思ってこの「亀田興毅」をみてきたが、実力が向上する兆しは全く見えてこない。そして「亀田興毅」本人と陣営がどういうボクサーに育てて行きたいのかも見えてこない。私はいち早くパンチ力が無いことを認め、軽いパンチでポイントを取る技術(今回の試合の10ラウンド目で見せた戦い方)を極めていく他に生き延びる道は無いと感じている。


最後に5月に敵地タイで防衛戦を行う「佐藤洋太」選手と陣営がこの試合をどう見たのか。敵地で勝利する厳しさと、「念には念を」「しがみついてでも勝ちにいく」という細心の注意を再確認したのであれば、「亀田興毅」のこの試合も日本ボクシング界にとっては良かったのかもしれない。


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ベースボール・マガジン社

(そんなボクシングですが、応援よろしくお願いします)