ジョッシュの日記

ジョッシュは好きな映画「big」の主人公の名前からとりました。趣味を大事にしながら長男くんと次男くんの育児に奮闘中です。

イスラエル・バスケスvsラファエル・マルケス(WOWOW観戦)

2010年05月29日 06時36分11秒 | ボクシング
▼ノンタイトル戦
イスラエル・バスケス 対 ラファエル・マルケス
結果:マルケス 3回TKO勝ち

強打者同士の人気カードはこれが四度目の対戦。過去はいづれも激戦で、2勝1敗でバスケスがリードしている。

マルケスからリングイン。マルケスは気合い充分で、バスケスはやや表情が硬いか。

1R距離を詰めての打ち合い。バスケスの左フックが有効。バスケス早くも左目をカット。2R回転の早いマルケスのパンチでバスケスやや棒立ちになる。バスケスの流血が酷い。3Rバッティングでバスケス右目もカット。マルケスが左右連打でバスケスが膝を付いてダウン。試合続行も再びマルケスのラッシュでバスケスが後ろにふらついたところでレフリーが試合を止めた。

いつも熱戦の好カードはさすがに両者とも激戦が続き衰えというか脆さが見え隠れする残念な展開だった。少なくともバスケスは切りやすくなった目もありもう無理だろう。マルケスは回転の早いコンビネーションを見せて存在感を見せた。日本人としては西岡とやってもらいたいが、体重を落とすのが厳しそうだ。人気と実力・経験のあるマルケスを軽視するのは良くないが、西岡や長谷川であればおいしい相手と感じてしまう。

内山高志vsアンヘル・グラナドス(テレビ東京観戦)

2010年05月18日 23時15分25秒 | ボクシング
▼WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
内山高志 対 アンヘル・グラナドス
結果:内山 6RTKO勝ち



内山の初防衛戦。相手は格下だが長身でリーチの長いやりにくそうなグラナドス。

初回からリーチの劣る内山が距離をつめてジャブを放つ。ボディへのストレートを見せて上への右フックがタイミング良い。打ち終わりをグラナドスが狙うが集中している内山は距離をとって避ける。有効打の多い内山がポイントを重ねていくも、集中力を欠いたか5Rに少しパンチをもらう。怖いのはラッキーパンチだけ。続く6R、右フックの一発がジャストミートし、グラナドスが前倒しでダウン。片膝ついたままカウントを聞くグラナドスだが、カウント10で立ち上がれずレフリーが試合を止めた。

初防衛&日本人世界チャンピオンの陥落が続くなか、相当なプレッシャーがあったはず。初回から集中力を保ち、冷静に戦えたのは素晴らしい。ハードパンチに加えディフェンス能力の高さを見せたのは魅力。相手が格下という意見もあるが、初防衛戦としては怖さは無いがやりにくい相手、これをきっちり倒したのは良かった。この試合は通過点、今後に強い相手と戦って欲しい。

フロイド・メイウェザーvsシェーン・モズリー(WOWOW観戦)

2010年05月03日 06時30分49秒 | ボクシング
▼ウエルター級12回戦
フロイド・メイウェザー 対 シェーン・モズリー
結果:メイウェザー 判定勝ち(119-109、119-109、118-110)

5階級制覇のフロイド・メイウェザーと3階級制覇のシェーン・モズリー、スピードに自信がある両者による夢の対戦。

驚くほどのスピードパンチの交換で始まった両者。2Rにモズリーの右ストレートと右フックで、2回ほどメイウェザーが効いた。モズリーのチャンスかと思われたが、メイウェザーが攻撃力を強め、すぐに持ち直した。6Rからはメイウェザーの独壇場。左フックと右ストレートを狙い撃ち。モズリーは精神的疲労が見える。9Rにメイウェザーの右フックでモズリーがぐらついた。その後もメイウェザーは何度もビックパンチを放ちモズリーを効かせるが、メイウェザーは無理をせず安全運転。結果的には2R以外はメイウェザーペースの大差判定勝ち。

世界最高峰のスピードを持つ2人の戦いはとてもスリリングだったが、驚くほどの一方的な試合になった。メイウェザーは何度もぐらつかせるパンチを放つもKOを狙わず無理をしない戦いかた。改めて精神的な強さを感じた。ピンチを迎えての立て直し方、あわてることなく自分のペースを保つ精神力。先日負けた長谷川がこの試合を戦前に観いていれば…、などと思わず感じてしまった。モズリーはもう一歩踏み込む勇気が足りなかった。この勇気がある選手がパッキヤオだと思う。事実上の決勝戦、メイウェザーとパッキヤオの対戦がぜひとも観てみたい。

長谷川穂積vsフェルナンド・モンティエル(会場観戦)

2010年05月02日 06時55分50秒 | ボクシング
▼WBC世界バンタム級タイトルマッチ
長谷川穂積 対 フェルナンド・モンティエル
結果:モンティエル 4RTKO勝ち



WBC王者長谷川とWBO王者モンティエルの頂上対決。長谷川が勝てば11度目の防衛。モンティエルが勝てばWBCとWBOのベルト統一となる。

プレッシャーをかける長谷川、モンティエルもワイルドでやや変則なパンチで応戦する。紙一重でパンチをかわす両者、まさに世界一流の戦いだ。4R途中まではプレッシャーを掛けて軽いながらも有効打の多かった長谷川が優位だったが、終了間際にモンティエルの左フックでぐらつき、ロープにもたれながらモンティエルのラッシュにさらされたところで、レフリーストップとなった。

「最後は倒れていれば…」と悔やむところだが、ここ数戦ピンチらしいピンチも無く圧勝していた長谷川には窮地に追い込まれた時の対処方法などは考えていなかったのだろう。今後はずる賢さも必要か。またKO勝ちが続いていたことにより、勝負を急いでしまった感じはある。もっと前後左右に動いて、パンチをコツコツと当てて、後半勝負といったほうが良かったのではないか。どれも「たられば」になってしまうが、途中まで完ぺきだっただけに、1発が悔やまれる。

しかし、この敗戦で、連続防衛、連続KO防衛、階級の縛りなど重圧が無くなることだろう。デラホーヤなどスーパースターだって重要な一戦で敗戦している。負けたってそれが重要な事ではない。敗戦から何を学び、成長するかが重要なのだ。絶対に良い経験になったと思うし、それを糧にする頭の良さを持っている。長谷川には是非復帰して、さらに強くなった姿を見せて欲しい。

西岡利晃vsバルウェグ・バンゴヤン(会場観戦)

2010年05月02日 06時55分21秒 | ボクシング
▼WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ
西岡利晃 対 バルウェグ・バンゴヤン
結果:西岡 5RTKO勝ち

西岡はこれが4度目の防衛戦。初防衛から3度ともにKO&TKO勝ちしている西岡。無敗の比国の若きチャレンジャーを相手にどのような試合を見せるか。

不気味なバンゴヤンは初回は様子見といった感じだったが、2Rから前に出てきた。繰り出すパンチは大振りだが重そうなパンチだ。対する西岡は距離の取り方が上手く、相手のパンチを避けてはボディから頭にパンチを散らした。2Rに一発バンゴヤンの右フックをもらってバランスを崩したが、それ以外はポイントを重ね、4R終了時点では大差で西岡を指示。5Rになり前に出ざるえなかったバンゴヤンに対して西岡の左ストレートがジャストミート。もんどりうって倒れたバンゴヤン、何とか立ち上がったが、そのあと西岡の怒涛のラッシュにさらされ、レフリーが試合をストップした。

無敗で若い、そして比国(これはパッキヤオの影響)というのは不気味だった。しかし試合開始早々には西岡の相手では無いことが分かった。パンチを振り回してくる相手には西岡はやりやすかっただろう。唐突に現れた最後はゴンサレスを倒したような綺麗な左ストレート。この年齢にして毎試合毎試合強くなっている。無敗や若さは決して良いことではない、誰といままで対戦したのか、どんな苦戦や挫折を経験したのか、経験値が強さを決めているように最近は感じる。