ジョッシュの日記

ジョッシュは好きな映画「big」の主人公の名前からとりました。趣味を大事にしながら長男くんと次男くんの育児に奮闘中です。

ホルヘ・リナレスvsオスカー・ラリオス(WOWOW観戦)

2007年07月24日 00時44分25秒 | ボクシング
▼WBC世界フェザー級暫定王座決定戦
ホルヘ・リナレス 対 オスカー・ラリオス
結果: リナレス 10回2分37秒TKO勝ち

正規王者の池が負傷のため、帝拳のリナレスが暫定王座決定戦に登場。相手は元世界チャンピオンの強豪ラリオス。日本で無敵のリナレスの真価が問われる試合。

選手入場で最初に登場はリナレス、いつになくやや緊張気味な表情だ。次に登場したラリオスは逆に笑顔もみせ、リラックスした表情。

1Rラリオスがすかさずプレッシャーをかける。緊張気味な表情のリナレスだったが、高速ジャブにコンビネーションも出て、調子はよさそう。ラリオスのパンチも見えている。2Rリナレスの足が良く動く。手数も出てきた。ラリオスは強引に前に出てくるが、リナレスの巧みなディフェンス技術にロープにはつまらない。3R両者ボディ狙いだが、リナレスはしっかりとガードしている。4Rこのラウンドはラリオスの攻めが目立つ。リナレスはやや見ている時間が多い。5Rリナレスのカウンターがヒット。左右ボディも有効。しかし、ラリオスのワンツーを被弾し、リナレスのマウスピースが落ちるシーンも。6Rリナレスが手数を出した。リナレスの左アッパーがジャストミートし、ラリオスの足がもつれる。7Rリナレスの下から上へのコンビネーションがヒットし、ラリオスが前に出れなくなってきた。ラリオスボディが効いたか、勢いがなくなってきた。8Rラリオスが力を絞って前に出てくる。手数が少なかったリナレスだが、後半ボディ攻撃でラリオスが再び失速。9Rリナレスがボディを狙い撃ち。強烈なパンチが多く入るが、ラリオスはハートが強く、あきらめない。10Rリナレスの右ストレートで、たまらずラリオスがクリンチをする。その後もワンツーをでぐらつかせ、すかさずワンツーを続け、我慢し続けたラリオスがダウン。立ち上がったがレフリーが試合を止めた。

リナレスのスピード、ディフェンス技術が世界に証明された。さすが世界戦だけあって被弾するシーンもあったが、ラリオスのパンチのほとんどをガードしていたので見ていて安心だった。リナレスのボクシングはまさに芸術。本物のボクシングを見せてもらった。

ラリオスもすばらしいハートをもった選手で、打ち続けてもなかなか倒れないラリオスからリナレスも多く学んだことだろう。まだ若いし、さらに強くなると思うと、恐ろしくなる。世界チャンピオンとなったリナレスの試合を早く日本で見てみたい。


※リナレスのサインです(長谷川選手の防衛戦で本人からもらいました)。自慢!

木村 登勇vs中村 徳人(G+観戦)

2007年07月22日 08時43分14秒 | ボクシング
▼日本S・ライト級タイトルマッチ
木村 登勇 対 中村 徳人
結果:木村 7回1分3秒TKO勝ち

木村はこの試合が10度目の防衛戦。この試合に勝てば、このクラスの記録に並ぶ。

1R中村が勇敢に打ち合いにくるが、木村のパンチが多彩で、カウンターも良く入った。2R木村の左ストレートとカウンターの右フックが有効。早くもタイミングはつかんだ。中村は目が腫れてきた。3R木村のパンチに臆することなく勇敢に攻める中村だが、木村のスピードあるパンチが有効。4R木村のノーモーションの左ストレート、そしてアッパー、ボディブローと攻めが多彩。中村は上手く反応ができない。5R木村がボディアッパーを狙うと、中村はやや効いた様子。中村は目の腫れが激しくドクターチェックが入る。6Rこのラウンドも木村のボディ攻撃が有効、中村も1発だけ右ストレートを返した。7R木村が1つギアを上げ、思い切り良く攻めに入ると、目が腫れて閉じかかった中村に陣営がタオルを投入した。

木村は色んなパターンの攻めがあるので、相手にとってはやり難い。また、パンチもキレがあり、カウンターのタイミングも抜群。この試合はアッパーも使い始めたので、ますます強くなった印象だ。国内では太刀打ちできそうな相手はいなく、新記録となる11度目の防衛もかたそうだ。

江口 啓二vs淵上 誠(G+観戦)

2007年07月22日 08時42分43秒 | ボクシング
▼日本ミドル級タイトルマッチ
江口 啓二 対 淵上 誠
結果:江口 3-0判定勝ち(99-94、99-93、99-93)

江口の2度目の防衛戦。

1R江口が積極的に攻める。淵上はジャブで距離を取りたいところだが、江口のボディ攻撃がモロに入る。バッティングで江口が額をカット。2R江口プレッシャーを強める。下から上へのコンビネーションも見せる。3R淵上は相変わらずジャブだけで全く左を出さない、不気味だ。江口のボディ攻撃が有効。4R淵上が左を見せ始めるが、序盤からの江口のボディ攻撃にやや効いてきた様子。5R淵上のジャブが多くなり、左ストレートも数発ヒット。しかしパンチが軽い。6R江口が仕掛ける。下から上へ、また左アッパーも有効。7R今度は淵上が仕掛ける。ジャブから左ストレートで江口を追う。江口はやや疲れたか手数少ない。8Rこのラウンドも淵上が前に出る。パンチは軽いが手数で江口を勝った。9R江口が左右フックで盛り返す。左フックが当たり、淵上が効いた。10R江口フットワークを使い、ヒットアンドウェーを見せる。最後は淵上も打ち合い、両者手を出したままゴング。

江口はパンチがある選手、しかしやや攻撃が単調だったか。試合を優位に進めながらも倒すことができなかった。最終ラウンド前半に見せた、フットワークを使った出入りの攻めももう少し早いラウンドから見せたかった。対する淵上は、ジャブは良かったものの、左ストレートが威力が無かった。勇敢に戦い、後半勝負を狙ったが、軽いパンチがポイントにつながらなかった。

ポンサクレック・ウォンジョンカムvs内藤 大助(東京MXテレビ観戦)

2007年07月18日 23時12分29秒 | ボクシング
▼WBC世界フライ級タイトルマッチ
ポンサクレック・ウォンジョンカム 対 内藤 大助
結果:内藤 3-0判定勝ち(115-113、116-113、116-113)

ポンサクレックはこれが18度目の防衛戦、内藤は3度目の挑戦で引退をかけて挑む。まずは内藤の入場、気合十分のいい表情だ。対するポンサクレックの入場は笑顔も見せ、非常に落ち着いている。

1R内藤の下から上へのコンビネーションがヒット。ポンサクレックは的確なパンチで応戦。2R内藤の左フックがよく当たる。右ストレートも上下に散らし、リズムが出てきた。3R激しい打ち合いに展開。内藤が左フックから右フックをヒットし、ポンサクレックが目の上をカット。4Rあせるポンサクレックが前に出てくる。内藤の左フック3連発がヒット。目の上の流血が激しい。5R相変わらず内藤のワイルドな左右フックが有効。ポンサクレックが時折みせるアッパーが怖い。6R狙いすぎかややパンチが少ない内藤だが、中盤から上下のコンビネーションでペースを戻す。7R内藤のパンチが大きくて単発、逆にポンサクレックの細かいパンチが目立つ。8R勢いよく出た内藤にポンサクレックも応戦。激しく打ち合う両者だが、疲れか打ち終わりに体が流れるシーンも多くなる。9Rポンサクレックが前に出る。ラッシュをかけ、内藤が棒立ちになる。ポンサクレックが打ちつかれ内藤が逆に仕掛けると今度はポンサクレックの動きが止まる。10Rポンサクレック疲れたか、内藤の右ストレートがヒット。11Rポンサクレックが再び前に出るが、内藤の右フックでポンサクレックが棒立ちに。内藤も疲れかこのチャンスに決められない。12R細かいパンチで逆転を狙うポンサクレック。しかし再び内藤の左右フックをもらってペースダウン。最後は両者ふらふらになりながらも手を出し続けた。

私の判定も115-113で内藤。安定王者に文句なしの勝利だ。過去の2戦を見たが、この両者は噛み合う。本日の試合も両者のパンチが危険なタイミングで放たれ、どちらが倒れてもおかしくないシーンが続いた。しかしポンサクレックは減量苦か、内藤を甘く見たか、体にキレが無く、いつもの動きではなかった。逆に内藤はよく練習をしたのだろう、序盤から大きなパンチを振るい、9R棒立ちになるピンチにも逆襲するスタミナを見せ、最後までパンチを出し続けた。

同階級の坂田選手もそうだが、夢をあきらめず努力し続けた人間がこのように栄光をつかむのは見る人に感動を与える。同階級にはチャンピオンで以前引き分けた坂田選手もいる、誰もが知る兄弟ボクサーもいる。どの対戦も魅力的、この階級が熱くなりそうだ。これからも長く防衛を続けてほしい。

おめでとう黒田選手

2007年07月14日 22時33分22秒 | 野球
借金20、ボロボロの広島カープを交流戦以降、観なくなっていた。そう、ちょっとした私なりのストライキである。勝っていても結局最後に逆転負けしてしまうし、観ていても「やる気が見れない無い」のだ。

でも、今日は巨人戦で黒田が先発。黒田は現在99勝で、この試合に勝てば通算100勝となる記念の試合。ストライキを一旦停止して、観てみることにした。

結果、今日の試合はすばらしかった。黒田がいいピッチングして見事100勝目をあげたのはもちろんだが、守備陣がガッツあるプレーも何度も見れたのが嬉しかった。何としても黒田に勝たせたかったのだろう。負けるのは仕方ないが、毎試合こういった「気持ち」を見せてもらいものだ。

おめでとう黒田選手。今日はありがとう。

選手に「気持ち」が見られるようになるまで、私は明日から再びストライキ生活に戻る。。。

粟生 隆寛vs秋葉 慶介(G+観戦)

2007年07月08日 08時32分12秒 | ボクシング
▼日本フェザー級タイトルマッチ
粟生 隆寛 対 秋葉 慶介
結果:粟生 3-0判定勝ち(97-95、97-94、97-93)

高校6冠粟生の初防衛戦は6位の秋葉。

1R気合の入った秋葉がゴングと同時に仕掛けるが、粟生は落ち着いており、左のカウンターを合わせる。2R秋葉が前に出てくるが粟生はパンチが見えている。接近戦になると粟生はクリンチに持ち込むが、クリンチ際のパンチに注意。3R粟生はカウンターを狙いすぎで手数が少ない。秋葉もカウンターを恐れてか手数が思ったほど出ない。4R挑発的に攻撃する秋葉に粟生の左カウンターが度々ヒット。5R秋葉が強引に攻めに出るが、粟生はクリンチにて回避する。粟生も足が止まってきたか、クリンチが多くなった。6R粟生の集中力が切れ掛かっている。秋葉のワイルドなパンチを被弾するシーンが見られる。7R粟生が好戦的に攻め、左カウンターをヒット。秋葉は気合が入っていて怯む気配なし。8R秋葉も疲れたかパンチが少ない。秋葉右目の上をカット。粟生の有効打によるもの。9R粟生の左ストレートがヒット。秋葉の流血が酷くなる。10R秋葉が最後の力を振り絞り、ワイルドに攻め立てるが、粟生は最後まで左カウンターを合わせ、結果ダウンシーンは無く、試合終了のゴングを聞いた。

粟生の左カウンターのタイミングは素晴らしい。しかし、課題は山積みだ。まず、そのカウンターを狙うあまり、手数が少ない。次にボディ攻撃が少ない。もっと上下の打ち分けをすれば上のパンチももっと当たるのでは。最後に接近戦になるとクリンチに逃げるのは、そのたび試合が止まってしまい、面白くないし、相手も休めるのでKOも少なくなる。もう少し面白い試合を見せるためには、自分でも言っていたが、自分から攻める勇気が必要だ。

坂田 健史vsロベルト・バスケス(TBS観戦)

2007年07月01日 23時07分02秒 | ボクシング
▼WBA世界フライ級王座統一戦
坂田 健史 対 ロベルト・バスケス
結果:坂田 3-0判定勝ち(115-113、116-113、116-112)

4度目の挑戦で手に入れたベルトの初防衛戦(王座統一戦)の相手は3度目の挑戦で敗れている暫定チャンピオンのバスケスが相手。

1Rバスケスのいきなりの左ストレートがヒットする。スピードあるバスケスのパンチに坂田が反応できていない。2Rバスケスは出入りのボクシングで強烈なパンチを狙う。坂田はこのラウンド中盤からパンチが出て、徐々にペースをつかんできた。3R坂田がバスケスをロープにつめて細かいパンチを繰り出す。決して深追いせず、バスケスの攻撃は外している。4R坂田の右のショートが度々ヒット。ロープにつめて上下にパンチをまとめる。完全な坂田ペース。5Rバスケスは再び足を使うが、すぐに坂田の細かい連打に捕まってしまう。バスケスの大振りなパンチも坂田はよく見えている。7Rバスケスは完全にペースダウン。パンチが少なくなりカウンター狙い。坂田の手数は変わらずバスケスを翻弄。8R前半前に出てきたバスケスだが、後半にはロープにつまる坂田ペースに戻る。9R坂田の下から上への攻撃が有効。ヒッティングで坂田が右目の上をカット。10R坂田の右が何度もヒット。ロープにつめてはボディの連打で、バスケスはロープ際から逃げられない。11Rゴングと同時に坂田が仕掛けた。ノンストップの連打でバスケスは棒立ちに。終盤には坂田の左フックで、バスケスがぐらつく。12R最後の力を振り絞り反撃してきたバスケスだが、坂田のほうがスタミナがあり、最後もロープにつめて手を出し続けた。

判定は意外に僅差だったが、試合は1~2Rを除いては坂田ペースで進んだ。初めてWOWOWでバスケスを見たとき、強いチャンピオンが誕生したなと感じたが、その選手に勝つ日本人が出現するとは思わなかった。バスケスが考える時間を与えないハイテンポな坂田の攻撃が、バスケスの攻撃を単調にさせたのだろう。この試合は防御技術の成長も見れた。意外に判定を取れなかったラウンドがあったので、願わくばラスト30秒に仕掛けるなど(新井田のように)、もう少しだけ攻撃にインパクトが欲しい。世界を取るまで時間がかかった努力の選手だから、この先も防衛を続けてほしい。

最後に、3兄弟の某トレーナーは「あんなにバスケスが弱いとは思わなかった。大毅ならバスケスをKOしている」と言ったそうだ。全く何を考えているのか、同門の坂田の見事な勝利に水をさす発言だ。正直、現時点の3兄弟(誰でも)ではバスケスにはKOどころか勝てないと思う。何なら挑戦者決定戦とやらで、実際やってもらいたいものだ。。。