日本人世界チャンピオンの粟生隆寛に番狂わせで勝利したディアスの初防衛戦。挑戦するのは粟生と同門の三浦隆司、これが2度目の世界挑戦となる。前回の世界挑戦では日本人チャンピオンの内山高志に自慢の豪打でダウンを奪うもTKO負けをしている。
(リングインのガマリエルディアス)
試合は序盤から頭をぶつけ合うほどの近い距離で打ち合い。ディアスは1Rからバッティングで流血する。3Rに三浦のカウンターがヒットしダウンを奪う。ダウンを奪った三浦だが4R終了時点での途中採点は三者ともドロー。しかしパンチが当たり勢いづく三浦は6Rと7Rもダウンを奪いポイントをリード。そして9Rに目の塞がったディアスから4度目のダウンを奪うとレフリーは即座に試合をストップした。
(見事な勝利に葛西トレーナーも大喜び)
正直言ってディアスは二流チャンピオンだったので、三浦の豪打がディアスを打ち負かすことに期待していたが、期待通りに見事倒して勝利した。しかし何度もダウンを奪いながら9Rまでかかってしまったのは反省するところ。ダウンを奪って打ちたい気持ちが現れ何度もレフリーに注意されたのはディアスを回復されてしまいもったいなかった。ディアスも二流チャンピオンとはいえ、なりふり構わずなクリンチや、明らかに故意のマウスピース落とし、土俵際での老かいなテクニック、勝負に見せる執念は(怒りも感じたが)感心する部分もあった。
ボクシングマガジン 2013年 05月号 [雑誌] | |
ベースボール・マガジン社 |
(ボクシングマガジン5月号の表紙は山中慎介さん!!)