ジョッシュの日記

ジョッシュは好きな映画「big」の主人公の名前からとりました。趣味を大事にしながら長男くんと次男くんの育児に奮闘中です。

長谷川穂積vsクリスチャン・ファッシオ(会場観戦)

2008年06月15日 11時50分48秒 | ボクシング
▼WBC世界バンタム級タイトルマッチ
長谷川穂積 対 クリスチャン・ファッシオ
結果:長谷川 2回2分18秒TKO勝ち


安定王者の長谷川の6度目の防衛戦。相手は格下ランカーのファッシオ。KO防衛を狙う一戦。海外進出へのテストマッチだ。

初回、様子見のファッシオに対して、先手で攻める長谷川。ファッシオが手を出しても、長谷川のカウンターが出てくる。初回にしてスピードの差は歴然。ファッシオは前に出ることが出来なくなった。2Rよりプレッシャーを強める長谷川。ファッシオが左を放った瞬間に長谷川の左フックがカウンターで当たり、ファッシオがダウン。立ち上がったファッシオに冷静に攻めに掛かるが、ファッシオが効いていると見た長谷川はすぐさま左右のラッシュで追い立て、足下のおぼつかないファッシオが2度目のダウン。同時にレフリーが試合を止めた。

前に出てくるファッシオは長谷川にとってはやりやすい相手。パンチ力はあるかもしれないが、このスピードの差では長谷川はカウンターをあわせやすかっただろう。KO勝ちは長谷川にとっては当然の結果。今後アメリカ進出を狙う長谷川には大賛成。当日ウィラポンにマリンガがKO勝ちして挑戦者に名乗り出たそうだが、ランカーとの対戦は私自身もあまり興味無い。それよりも日本のトップ選手がアメリカで有名選手(ホルヘ・アルセやイスラエル・バスケスなど)とどこまで戦えるのか見てみたい。

エドウィン・バレロvs嶋田雄大(会場観戦)

2008年06月14日 18時18分50秒 | ボクシング
▼WBA世界S・フェザー級タイトルマッチ
エドウィン・バレロ 対 嶋田雄大
結果:バレロ 7回1分55秒TKO勝ち


23戦23勝23KOのバレロは、この試合にKO勝ちをするとベネズエラの連続KO記録を更新する。対する相手は、36歳ベテランの嶋田、しかしながらこの挑戦者は曲者、バレロが倒せるかが注目の一戦だ。

バレロは初回からプレッシャーをかける。相手の追いつめかたが上手く、じりじりと嶋田を追いつめる。しかし、嶋田は上手く足を使い正面に立たず、距離が詰まるとクリンチに逃げる。また足腰が強いのでふらついてもすぐ立て直し、バランスも良い。しかし試合全般にバレロの強打・有効打が目立つ。時々嶋田のカウンターも見られたがパンチの差は歴然、試合の流れは変えられ無かった。そして7Rやや疲れの見える嶋田をバレロが追い、右フックで嶋田が腰を落とす。ロープにつかまり粘りを見せた嶋田だが、追撃(これはレフリーがストップをしていないため、有効なパンチ)をもらってダウン。立ち上がったが、レフリーが試合を止めた。

嶋田は嫌らしいボクシングをする選手。さすがのバレロも手こずるかと思ったが、バレロの強打はそれを上回っていた。また、足を使う選手を追いつめるのがとても上手い。距離を取ろうとしてもいつのまにかロープに詰まってしまう。時々カウンターをもらうのはあるが、やはり世界一級のレベルの選手だ。嶋田は後半勝負を狙っていたと思うが、プレッシャーとボディが効いて予定を狂わされてしまった。しかし勇敢な姿勢は会場の観客の支持を得ていた。

内山高志vs阪東ヒーロー(会場観戦)

2008年06月14日 18時16分39秒 | ボクシング
▼東洋太平洋S・フェザー級タイトルマッチ
内山高志 対 阪東ヒーロー
結果:内山 3-0判定勝ち(119-110、119-110、119-109)


内山の2度目の防衛戦。相手はバレロ戦の敗戦で注目を浴び、その後調子を上げ日本ランク1位まで上りつめた阪東。

初回から阪東は内山の強打を意識してか、距離を取っての戦い。対する内山は重い左ジャブで阪東の頭をはね上げ、内山がペースを掴む。内山がKOを意識しだした3R、終了間際に阪東の右フックをもらって、足がふらついた。これは効いたが、ゴングに救われた。4R以降は、内山も不用意に入れなくなって、阪東も内山のパンチを警戒してか、両者ともに踏み込めない展開が続く。そのような展開でも、内山の左ジャブが随所にヒットし、中盤以降はワンツーも度々ヒットした。判定は3R以外はすべて内山の大差判定勝利。

内山は元気が無く、調子がイマイチだったように見えた。この試合コンビネーションが少なく、出てもワンツーまでで、3連打4連打が出なかったのがKO出来なかった敗因か。しかし左ストレートの当て方など、上手さも見せた。阪東は勇敢に戦ったが、もう一歩踏み込まなければポイントは取れない。公開採点で大差で負けているのが判っていたのだから、思い切って攻める姿も見たかった。

オスカー・ラリオスvsフェイデル・ビロリア(WOWOW観戦)

2008年06月07日 00時36分13秒 | ボクシング
▼WBC世界フェザー級暫定王座決定戦
オスカー・ラリオス 対 フェイデル・ビロリア
結果:ラリオス 5回TKO勝ち

リナレスの負傷により、当初対戦予定だったビロリアと3位ラリオスで暫定王座決定戦となった。

初回、リーチで勝るビロリアが左ジャブで距離を取り、ラリオスを空転させる。ラリオスが距離を詰めるとクリンチで逃げ、なかなかの試合巧者だ。2Rになるとラリオスの突進力が強まる。ビロリアも勇敢に打ち合い、スピードで勝った。3Rはビロリアが上手くラリオスをいなしたが、4Rはラリオスの強引な攻めが目立った。そして5R早々ラリオスがビロリアをロープに詰めて、左右を振ると、右ストレートがジャストミート。ロープに腰を落としたビロリアに追撃すると、レフリーがスタンディングダウンを宣告。まだ行けると思われたがレフリーが試合を止めた。

この試合もレフリーストップが早い印象。10位のビロリアは予想以上に良い選手で、距離感とディフェンスが良く、ラリオスが仕留めるのは難しいと感じたが、やはりパンチのある選手は怖い。ラリオスの1発のパンチで試合を逆転させてしまった。さて、正規王者のリナレスだが、リナレスにとってはラリオスはすでに勝負のついている選手。再戦があるかは不明だが、リナレスは階級を上げるのでは無いかと思う。この階級には榎や粟生もいる。今後の展開に注目だ。

松田直樹vsグティ・エスパダスJr.(WOWOW観戦)

2008年06月04日 00時17分11秒 | ボクシング
▼WBC世界フェザー級挑戦者決定戦
松田直樹 対 グティ・エスパダスJr.
結果:エスパダスJr. 2回TKO勝ち

海外でのハードな対戦が続く松田が、メキシコで元世界王者のエスパダスJr.と対戦。

笑顔で入場のエスパダスJr.に対して、松田は表情がやや硬い。ノンタイトル戦では異例の国歌斉唱もあった。

1R松田が思いきりよく攻める。ボディへのストレートをヒットするが、エスパダスJr.は冷静に左ジャブを放ち距離を掴む。エスパダスJr.が左フックから右ストレートを放つと、松田は尻もちをつくダウン。ダメージは無いようだが、エスパダスJr.のリズムが良くなった。2R開始早々エスパダスJr.の右ストレートがジャストミート。再び松田がダウンする。これは少し効いたが、松田はすぐに立ち上がり、ファイティングポーズを見せる。しかしレフリーが試合をストップした。

スロースターターの松田が自分の距離に持っていく前に良いパンチをもらってしまった。エスパダスJr.は自分の距離で実に冷静に戦っていた。試合ストップのタイミングはやや早い印象で、松田にとっては残念な結果となった。