WBA・Sフライ級タイトルマッチ
○河野公平vsデンカオセーン・カオウィチット●
もう思い出したくないほどの泥試合でホルヘ・ソリスから剥奪したWBAスーパーフライ級のベルトをかけて河野公平とデンカオセーンが対戦。
デンカオセーンというと日本人キラーという印象が大きいが、もう過去の選手といった印象で、戦前の自分の予想では河野の序盤KOもあるかと楽観していた。
1Rのデンカオセーンは動きが遅く、思わず「ひでーな」と感じたが、それは作戦だったようで徐々にギアを上げパンチも鋭くなっていった。4Rに河野お得意のカウンターで綺麗なダウンを奪う。しかしここからセコンドの指示で足を使った河野に対してデンカオセーンが息を吹き返す。ポイントも五分まで戻され、少しばかりの不安も感じ、あとはデンカオセーンのガス欠を期待し始めたちょうど8R、河野の追いながら放ったわりと呆気ないストレートパンチでKO勝利となった(試合後のスローを見るとデンカオセーンの顎を見事打ち抜いている)。
ダウンを奪ってから足を使った河野に対して同ジムの先輩である内山が「もっと攻めるべき」と疑問を呈していたが、河野がそれはセコンドの指示だったことを伝えると内山が納得いかない表情をしていたのがちょっと面白かった。
しかし河野のお母さんが言っていたが、テレビ東京はこの試合をよく生中継&1時間半という枠でやったと思う。やはり河野を使ってあの兄弟と絡めた試合をやりたいのか?
会場では相変わらずセンスの無い風貌とビックマウスを披露していた悲しきピエロさんもいたが、河野はあえてスルーして欲しい。申し訳ないがバンタム級の実績なんて全く評価出来ない。スーパーフライ級でバリバリの世界ランカーとやってから挑戦表明して欲しい。
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