中学生になる君へ。
今日は「人間の死」についてのお話をします。
当たり前ですが、生きているものはいつか「死」という終わりを迎えます。お父さんが中学生の頃のことですが、一緒に暮らしていて大好きだった「おじいちゃん」が亡くなりました。おじいちゃんは後で知ったのですが「癌」という病気でずっと入院していました。お見舞いに行くたびにやせ細っていき、最後に見た時にはしゃべることも出来ず、ただただ唸っていたのを何も出来ず見守るだけだったのを覚えています。
そして数日後「死」を迎えます。その時はただただ泣き続けました。そしてお父さんはこう思ったのです。「今生きている大事な人もいつか死を迎える。そんな悲しい別れはもう経験したくない」と。だから生きていくことが辛くなりました。生きていくということは「別れ」から逃れられないことと思ったからです。
残念ながらそれは間違いではありません。大事な人との別れは遅かれ早かれいつかはくるものです。でももしあの時「生きていくこと」が辛くなって、生きることを辞めたとしたらどうなっていたでしょうか。つまり自ら死を選んだとしたら。
おそらく「悲しい別れ」を周りの人が感じることになったでしょう。自分は楽になったかもしれませんが、代わりに周りに多くの悲しみを与えることになったでしょう。だから死んではいけないのです。一生懸命生きなくてはいけないのです。
そして一生懸命生きたことで素晴らしい人に出会うことが出来ました。それはお母さんであったり、君ら子供達と出会ったことです。大人になってやっとそれに気づくことが出来ました。「生きる」ということは悲しい「別れ」もあるけど、素敵な「出会い」もあることを。
もう一度言います。誰でもいつかは「別れ」を経験します。人間という生き物ですからそれからは逃れることは出来ません。だから「一緒にいる時を大事に素晴らしい時間にしてください」。そして「別れ」がきた時に、涙とともに心から「今までありがとう」と言えるようにしてください。
お父さんも一生懸命生きます。
だから君も一生懸命に生きてください。
以上。
(今日のひとりごと)
お父さんが子供の頃に「ファミリーコンピュータ」という家庭用ゲーム機が登場しました。2012年に登場した「Wii U」の任天堂が作った家庭用ゲーム機です。お父さんのお父さん(君のおじいちゃん)が買ってくれて、「ゴルフ」「ベースボール」「ピンボール」など、本当にファミリー(家族)で楽しみました。その後にソニーが「PLAY STATION」を開発し、その綺麗な画面と音楽に驚きました。先日新聞で最新機である「PLAY STATION 4」を発売することを知りました。もうどれほど画面や機能が良くなるのか想像も出来ません。中学生になった君はゲームをしていますか?もしゲームをしていたらお父さんも誘ってみてください。もう素早い動きにはついていけないかもしれないけれど、ぜひ対戦してみたいです(笑)。