ジョッシュの日記

ジョッシュは好きな映画「big」の主人公の名前からとりました。趣味を大事にしながら長男くんと次男くんの育児に奮闘中です。

思い出のミニバット

2005年11月27日 23時16分09秒 | 思い出
野球をやっている少年達を観て、ふと懐かしいことを思い出した。

小学生の頃、学校から帰ってきてランドセルを部屋に投げ入れ、友人の家の隣にあるちょうど一軒家四つ分の広さの草っぱらで野球をするのが僕らの日課だった。一人はバッター、一人はピッチャー、最後の一人は守備、たった三人だったが僕らは立派に野球をしていた。

そんなある日僕らにとって重要な事件が起こった。

おちゃらけてアンダースローで投げた本当に「スロー」な一投を、巨人の淡口の真似して尻を振った友人がフルスイングすると、「パキッ」っと枯れた音がなった。そう、皆で共同で使っていたバットが折れてしまったのだ。僕等は青空に向かって小さくなっていくボールは忘れ、まるで空手選手が足で折ろうとして完全に折きれなかったような半分だけ折れたバットに集まった。

「どうしよう」
「バットが無いと野球出来ないね」
三人は途方に暮れた。

それから数日が経った。僕等は野球ではなく家の中でボードゲームなんかをして遊んでいた。そんな時、折れたバットを持っていた友人が「バットが手に入りそう」と話しをしだした。聞いてみるとそれは三人が野球と同様夢中になっていたプロ野球チップス(野球選手のカードがおまけに付いたポテトチップス)で「当たりカード」が出て、ミニバットが当たるというのだ。僕等が使っていたのは一回り小さいバット、しかもプレゼント説明には「木製」と書いてある。全く問題無い。僕等はまた野球ができることを思い喜んだ。

それからまた数日が経ち、友達が「一応、バット届いたよ」と話した。「一応って何だよ」と意味もなく頭を一回叩いて、「じゃあ今日から野球再開、広場集合」と声をあげた。広場に着いてキャッチボールなどしてバットの登場を待っていた。友人の家のドアが開き「待ってました」と声をあげると、友人はちょうど両手に納まるほどの箱を持っていた。

そう、それはバットだった。ミニバット。大きさ20㎝。

僕等は大きな勘違いをしていたのだ。たかが30円のお菓子に大きな期待をしていたのだ。三人は顔を見合わせ笑った。大きな声で笑った。

その後またしばらくは野球が出来なかったが、一人がバットを買ったことで再開出来た。ミニバットはと言うとその後もう一本当たり二本になっていた。その後はよくわからない。

あの空き地はもう家が建って無くなったが、横を通ると今も思い出し、あの頃のように笑いそうになる。

亀田 興毅vsノエル・アランブレット(TBS観戦)

2005年11月26日 23時17分56秒 | ボクシング
▼フライ級10回戦
亀田 興毅 対 ノエル・アランブレット
結果:亀田 7回終了TKO勝ち

今一番知名度があるボクサー亀田興毅が初めて向かえる骨のある相手、アランブレットは元世界チャンピオンで足を使うアウトボクサー。強さは無いが旨さがありやりにくい相手だ。

入場した亀田は先日までの強気な表情は潜め真面目な表情。ノンタイトル戦では異例の国歌斉唱もあり、世界戦なみのイベントだった。

1R手数は少ないがプレッシャーをかける亀田。2回ほど両者の頭が当たり、バッティングなどの嫌な終わりにならないことを願った。亀田は出入りのスピードが速い。2Rアランブレットが打ち終わりにバランスを崩したところに亀田の左ストレートがヒット。アランブレットは劣勢になるとクリンチを仕掛け、ここらは試合巧者だ。3Rアランブレットの足が忙しくなる。打ち合わないアランブレットに対し、亀田は挑発ポーズを見せる。4R亀田がプレッシャーをかけ、アランブレットをロープ際まで詰めるが、アランブレットは上半身を柔らかく使い、決定打を打たせない。アランブレットの弱点であるボディ攻撃が少ないのが気になる。5R6Rは両者打ち合い、アランブレットが劣勢になるとクリンチに逃げる展開。1発のパンチは亀田のほうが優位。7R再び足が忙しくなるアランブレット。それに対し声をあげ挑発する亀田。このまま足とクリンチを使われ「判定勝負」かと思い始めたとき、亀田の左ストレートが鳩尾(みぞおち)に入ると背を向けて嫌がるアランブレット。なんとかクリンチに逃げた。そして8R開始のゴングがなるがアランブレットは試合を放棄した。

試合前の予想は亀田の判定勝ちだった。亀田が本当のスターだったらKO勝ちをおさめることが出来ると思っていたが、試合中盤の展開ではKOは無理、判定勝負を確信した。しかしそこであのKOパンチを当てるとは驚いた。本当にスターになるかもしれない。また、全体的に若干手数が少ないと感じたが、動体視力が素晴らしく、相手のパンチをほぼ全てガードし、戦い難い相手に諦めずプレッシャーをかけ続けた。私は今までのタイ人を豪快に倒しまくっていた試合よりもこの試合のほうが世界を感じることができた。本当に今後が楽しみだ。

石田 順裕vs松橋 拓二(G+観戦)

2005年11月20日 15時44分25秒 | ボクシング
第2回ビー・タイト大会決勝戦
▼S・ウェルター級4回戦
石田 順裕 対 松橋 拓二
結果:引き分け<0-1・・・38-38、38-38、38-39>
   延長戦の末、石田が2-1で優勝

元OPBF王者の石田と帝拳の強打者松橋の対戦。石田の魅力が「技」であれば、松橋は「力」、どちらが勝るのか、今大会屈指の好カードだ。

1Rから松橋がエンジン全開、打って打ちまくる。しかし石田は巧みなディフェンスでそのほとんどをかわす。2R偶然のバッティングで膝をついた松橋だったが、その後も強引に前に出る。1発のパンチ力は松橋だが、有効打は軽いパンチだったが石田という展開。3R頭を付けての打ち合いで、松橋がボディから上に左フックを返し石田をぐらつかせる。4Rは松橋がペースダウン。石田が的確なパンチを当てた。判定は引き分けで、ビー・タイトルールにより1R延長に。松橋は最後の力を振り絞り前に出るが、石田の手数がまさり、優勝は石田となった。

松橋はパンチがあるが打たれもろいので、自ずと試合がスリリングになる。このような大会にはもってこいの選手だ。石田はKOにこだわらず自分のボクシングを展開したのが勝因。

【今大会総括】
この企画はKOが魅力の大会。竜や日高や真鍋など魅力ある選手が多かった前回にくらべ、今回は魅せてくれそうな選手は松橋くらいでやや寂しい大会だった。今後は出場させたい選手をファンに募るなど皆が観たいと思うものにしてもらいたい。私はS・バンタムの金井選手(23勝19KO)、S・フェザー級の本日登場した内山選手(3勝3KO)、この前バレロに勇敢な戦いを見せた阪東 ヒーロー選手なんかがでれば盛り上がりそうなので1票投じたい。

小沢 大将vs会田 篤(G+観戦)

2005年11月20日 15時17分37秒 | ボクシング
第2回ビー・タイト大会決勝戦
▼S・フェザー級4回戦
小沢 大将 対 会田 篤
結果:小沢 初回2分29秒KO勝ち

両者打ち合いの中、小沢が左フックで会田をぐらつかせる。その後小沢はロープ際で右をジャストミートしてダウンを奪う。会田は立ち上がったが小沢がすぐさま2回、右で倒しKO勝ち。

会田は何もだせずに終わってしまった。小沢はパンチがあった。

関口 幸生vs松田 直樹(G+観戦)

2005年11月20日 15時17分07秒 | ボクシング
第2回ビー・タイト大会決勝戦
▼S・バンタム級4回戦
関口 幸生 対 松田 直樹
結果:松田 2-1判定勝ち(40-38、39-38、38-39)

この二人は親友なのだそうだ。親友同士が戦わなくてはならないというのもトーナメントならでは。

1R関口が前に出て積極的にパンチを放つ。松田は接近するのか離れるのかやや中途半端な距離。3Rから松田も徐々に手数が出て一進一退の展開だったが、僅差で松田の手が上がった。

ビー・タイトといえばKOが魅力の大会。正直この2人では試合開始の1分でKOは無いなと感じた。有効打も少ない判定の難しい試合だった。

クマントーン・ポー・プルムカモンvsマルコム・ツニャカオ(G+観戦)

2005年11月20日 11時04分16秒 | ボクシング
▼東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ
クマントーン・ポー・プルムカモン 対 マルコム・ツニャカオ
結果:ツニャカオ 3-0判定勝ち(118-111、119-109、120-109)

ツニャカオといえば日本でセレス小林と激戦を繰りひろげた選手。この試合ではそのセレスがセコンドについてサポート。どうやら戦いの中で意気投合したようだ。対するクマントーンは鳥海選手をくだしてチャンピオンになったばかり。プレッシャーのかけ方などはウィラポンを思い出したほどだった。

1Rジャブをよくだし距離をとって戦うツニャカオ。クマントーンはガードを高くあげて様子見。2Rクマントーンが前に出始めるが、ツニャカオのフットワークと柔軟なディフェンスでヒットすることが出来ない。逆にツニャカオのカウンターが良く当たる。3Rツニャカオが見えない角度からのアッパーをヒット。クマントーンは上手くいかない展開にやや苛ついた様子。4Rツニャカオはパンチの軽いクマントーンのパンチをいなし続けるなど、やや余裕も持ちすぎの感がある。中盤はツニャカオがカウンターを度々ヒットするが単発で倒すまで至らない。10R打ち合いの中、ツニャカオが右から左ストレートを当ててクマントーンがこの試合初めて自分からクリンチにいった。最後はツニャカオはやや疲れた様子だったがポイントは完勝だった。

ツニャカオは「早くて」「強くて」「上手い」。そんな選手を日本で見られるのは嬉しいこと。精神面でやや弱いところが見られるが、それさえ克服すれば今にも世界チャンピオンに復活できそうだ。

内山 高志vs朴 萬得(G+観戦)

2005年11月20日 11時01分15秒 | ボクシング
▼S・フェザー級8回戦
内山 高志 対 朴 萬得
結果:内山 初回2分39秒TKO勝ち

アマ4冠の内山が登場。1R中盤に内山はワンツーでぐらつかせ、ラッシュを仕掛ける。その後、ロープ際に追い込み右のショートでダウンを取る。立ち上がった朴だが内山がラッシュの中で右ストレートジャストミートしてダウンを追加し3試合連続1RKO勝ちとなった。

この試合左ジャブをよく放ち丁寧に戦っていて大変落ち着いていた。もともとパンチのある選手、決して狙いすぎず今後もきれいになボクシングで魅せてもらいたい。とはいっても人気が出そうな選手、豪快な倒しっぷりも期待する。

懐かしの録音ボタン

2005年11月13日 22時50分17秒 | 思い出
「ALWAYS 三丁目の夕日」という映画がやっているが、まだ生まれていないその昭和の景色になんだか懐かしい思い出を思い出してみた。

親父の使っていたラジカセに自分のお小遣で買ったカセットテープを入れてテレビの前に正座。映っているのは「ザ・ベストテン」。今週も一位となったチェッカーズを録音するため、スピーカーにラジカセを近づけ、少し大きめな録音ボタンに手をかける。

司会の話しなんかは録らず、歌だけ。なんとかバッチリのタイミングで録音ボタンを押そうと、瞬きもせずテレビを観ている。

集中したおかげかバッチリのタイミングで押すことができた。「明日はこれを友人皆で聴くのだ」なんて考えながら、テレビから流れるお気に入りの曲を聴いている。

そんなとき、妹の笑い声が後ろから聞こえた。後ろに振り向き人差し指を口にあて「静かに」とゼスチャー。妹はそれを察し口に手をあてて笑い声をふさいだが真剣になっている私の姿がよっぽど面白かったのだろう、笑い声は徐々に大きくなり指の間から漏れた。

こうなったらもう終わり。「馬鹿、笑い声が入ったじゃないか」「だって面白いんだもん」と喧嘩が始まる。しまいには「やめなさい」と親も参加だ。

喧嘩も落ち着いた頃「カチャ」と音がした。そう、ラジカセは家族の情けない喧嘩を録音し続けていたのだ。チェッカーズはいつの間にやら本当にどうでもよい家族に主役を取られてしまった。。。

その後一度だけそのテープを聴いたことがあるのだが、それはもう汗が出るほどの情けないものでした。今はもう懐かしい思い出、皆さんもこんな思い出ありませんか?

ボクシングのあれそれ

2005年11月11日 23時45分29秒 | ボクシング
日本vsメキシコ、プロボクシング団体戦構想が浮上
先日行われたメキシコとタイの団体戦興行に勝利したメキシコの次の相手として、なんと日本に白羽の矢が立った。経営者であるオスカー・デラホーヤが帝拳の本田会長に電話連絡して、帝拳が快諾したというのだから、現実味がおびている(読売新聞記事)。
メキシコはマルコ・アントニオ・バレラやオスカー・ラリオスなど世界的に人気のあるボクサーが多い。それらの選手と本場アメリカで日本人が戦うのであれば、考えただけでワクワクする。早くも対戦カード予想(希望)しているファンもいるので、是非とも実現していただきたい。個人的にはWOWOWでジョー小泉さんの解説で放送してほしいのですが。。。

越本選手、世界再挑戦
越本隆志選手(34)が来年1月29日にWBCフェザー級者・池仁珍に挑戦することが決まった。前回の世界戦(ノーウッドに9回KO負け)は2000年だったので、なんと6年近くも待たされたということだ。年齢も重ね、いつ決まるか判らない世界戦を待ち続けるということは並大抵な精神力ではできないこと。是非ともそのうっぷんを世界戦で晴らしてほしい。前回の世界戦より世界チャンピオンになれる確率は確実に高い!

亀田人気急激に拡大中
今話題の亀田興毅選手が人気拡大中だ。先日3兄弟で出演したフジテレビ系の「SMAP×SMAP」では亀田選手が映っているシーンで瞬間最高20・7%を記録。スポーツ新聞では「SMAPに勝った」なんて記事が載った。この人気に本職ボクシングの中継も前回の試合5局のみの放送が、11月26日の今回の試合は全国10局以上のテレビ局で放送されることが決定。曲者アランブレットにこの若者がどのような戦いをするのか注目したい。

ボクシング人気も緩やかに拡大中
帝拳ジムが主催する「ダイナミックグローブ」が来年から、現在の隔週土曜日から毎月第1、2、3週の土曜日の月3回(5~7月は除く)開催へ拡大される。ボクシング放送が縮小されるなか、このニュースは嬉しいこと。確実にボクシング人気は上がっている!これを機に粟生隆寛選手やホルヘ・リナレス選手らももっとメジャーになってほしい。

まさに足にくる衝撃だった

2005年11月06日 23時36分44秒 | ボクシング
土日に開催される大田フェスティバルという催しにあの「徳山昌守」チャンピオンが来るということを知ったのは土曜日だった。風邪をひいて最悪の状態だったジョッシュは日曜日に照準をあわせ、気合いで風邪を治すことに決めた。

だってサイン会があって現役世界チャンピオンとチャンピオンベルトと共に写真を撮れるというのだから、ジョッシュにとっては一生に一度あるかというチャンス。しかも今年生まれたビリーと一緒に写れれば、こんなに幸せなことはない。まさに夢が叶うというものだ。

ちゃんと薬を飲んで、ちゃんと睡眠をとり、何度もうがいをした。家ではずっとマスクも着けた。そのかいあって日曜日にはやや鼻水は残ったが復活。夢へ向かってのパワーは凄い。自分でも感心した。

やや強引に妻とビリーを連れて長い電車の旅が始まった。ビリーは電車の中で泣きだし、ジョッシュの段取りが悪く妻とは険悪な雰囲気にもなった。本当に二人には迷惑をかけたが、ジョッシュの夢の為、「すまんがもう少し我慢してくれ」。

大森海岸駅に着き、駅員に会場までの道のりを聞くと、思った以上に歩かなければならないことがわかった。ビリーと妻はこの時点でくたくた。「しかし夢はすぐそこ」と気合いがはいるジョッシュ。足どりも自然と速くなる。

会場に着くととりあえず会場内をぐるっとまわった。しかし「徳山」の「と」の字も無い。会場で配っていたパンフレットにも記述はない。ジョッシュは「ちょっと聞いてくる」といって案内所に向かった。夢の実現まであと数歩。

「世界チャンピオンの徳山選手が着ていると聞いたのですが」(ジョッシュ)。
「昨日は来てたけど、今日は来てませんよ」(案内員)。

「ヘっ?」今までの道のりが走馬灯のように頭の中をめぐった。その後「ビリーごめんな」と耳元で囁いて家路に向かったが、後の記憶があまりない。

本当に楽しみだったので、叶えられなかった落胆は「前に前に出て手数を出し続けてポイントを取っていると思っていざ判定を聞いたら全くポイントを取れてなかった」というような衝撃だった。またこんな機会があるだろうか。立ち直るのには時間がかかりそうだ。