1.黒田博樹
メジャーから復帰した黒田博樹。多額の年俸を切ってまでカープに復帰した姿を「男気」と表すが、前半の戦いぶりもまさに「男気」を感じる活躍だった。バリバリのメジャーリーガーとはいえ年齢的にそこまで活躍するとは思っていなかったが独特の動くボールで相手が打ち損じるシーンが多かった。ボールに慣れてくるだろう後半戦をどう乗りきるかが少し不安なところ。あと黒田の気迫あふれるプレーを若手が見習って欲しいが、若い選手にその雰囲気を感じないのが残念。
2.新井貴浩
こちらも年俸を下げて阪神から復帰した。阪神では主に代打要員でチャンスでダブルプレーするシーンもよく見ていたのでカープ復帰は素直に喜んだがあまり期待はしていなかった。しかし打者の中では指3本に入る活躍(2本しかない?)だ。聞けば若手以上に良く練習するそう。そんな地道な努力が身を結ぶのは見ていて気持ちが良いし応援したくなる。常に全力プレーなのでとにかく怪我だけは注意して欲しい。このままいけば2000本安打も十分狙える。
3.緒方孝市監督
マエケンが残留し、黒田と新井が加入。3位だった昨年より戦力が上がりながらこの最下位という成績は監督の責任が大きいと感じる。選手交代のタイミングが遅い、調子の良い選手を連投しすぎる、調子の上がらない選手を使い続けるなどなど疑問に感じる采配は多い。一言で言うと堅実なスタイルなのだが、イマイチ噛み合っていない。また野村前監督に比べ監督自身の明るさが無く、ベンチは重苦しい雰囲気も多い。ただ投手が頑張ると打線が沈黙、打線が頑張ると投手が炎上など不運な部分もある。エルドレッドが復帰して描く打線に近づいてきただろう、前半戦を深く分析し後半戦に挑んで欲しい。