共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今年も来ました小山田神社!しかし…

2021年07月18日 12時34分56秒 | 
今日も朝から暑くなりました。外にいる時には雨でもないのに折り畳み傘でもさしていないと、脳天から溶けそうになります…。

そんな中、先日小田原城址公園の南堀に大賀ハスが咲いたことをうけて、今日は毎年蓮を見に来ている町田市の小山田神社に行ってみました。

町田バスセンターから『小山田』行き始発バスに乗って30分ほど、日大三高を過ぎたところでバスを降りると熱風の中に蓮田独特の甘く香ばしい香りが漂ってきて、雲ひとつ無い快晴の空の下を歩くと、



広大な蓮田が現れます。この蓮田には



小田原城址公園に植えられているのと同じ大賀ハスが植えられています。

折り畳み傘をさしながら蓮田の周りの道を進むと



天照大御神を祀る小山田神社の鳥居が見えてきます。そしてその周りには、神社を埋め尽くすかのような大賀ハスの花や葉が夏の朝の風にそよいでいます。

参拝を済ませてから御社の裏手の蓮田にまわると、



堅魚木を戴く御社と、仏教的イメージの強い蓮の花とのユニークなコラボレーションが見られます(笑)。蓮田の只中に身を置くと蓮田独特の香りに包まれて、何とも言えない心地良さを感じます。



こちらに植えられている大賀ハスは本来観賞用ではなく、この近くにある町田大賀藕絲館という施設が育てているものです。大賀藕絲館では、この大賀ハスの茎から繊維をとって藕絲(ぐうし)という糸を紡いで様々な工芸品を作ったり、蓮の実をとって加工しお菓子を作ったりしています。

今日は快晴だったため陽の光を遮るものが何もないので、花の写真を撮るには些か厳しい状況でした。あまり陽光が強過ぎると花本来の色彩が飛んでしまうので撮影が難しくなるのですが、逆に



葉陰に咲く色鮮やかな花や





強い日差しが蓮の薄い花弁を透かして輝く様子が楽しめて、これはこれでなかなかの美しさです。



これだけの広さの蓮田の管理はなかなか大変なことだろうと思っているのですか、よく見ると





美しく咲く蓮の花の周りに雑草が生い茂っていることに気づきます。そう思って周りを見渡してみると、以前より蓮田の面積が減っているように見受けられました。

あちこちで蓮の花を撮影していましたが、ふと目線を移すと





管理が行き届いておらず、雑草が伸びるにまかせている部分も多く見られました。もしかしたら大量の大賀ハスの管理や栽培が大変で藕絲館側の手が回りきらないのかも知れませんが、こうした蓮田の荒れっぷりを目の当たりにすると、この先もこの美しい大賀ハスが楽しませていただけるかどうか不安を覚えてしまいます。

それでも、今年もまたこちらで美しい蓮の花を見られたことは幸せでした。この幸せをこれから先も感じることができることを、心の底から願って止みません。


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