ここ最近、家に引き篭もって一歩も外に出なかったこともあって、今日は朝早い時間に散歩してみることにしました。
朝早い時間の空気は涼しくて何とも心地良く、つい時間を忘れて歩き回っていました。すると、近くの植え込みに何やら動くものが…。
何かと思ってみてみたら、

何と近くの茂みに羽化したてのセミがいました。正に蛹から出てきたところのようで、薄緑がかった乳白色の羽根を風にそよがせていました。ここから一時間程かけて羽根に体液を行き渡らせて、硬くしてから飛び立つことになります。
こうして見ると、羽化した時にしか見られないこの状態から徐々に茶色くなっていくということも面白いものです。と同時に、どうしてこんな生涯をこの昆虫が選んだのか不思議に思えてきます。
土の中で何年もの時を過ごしてようやく羽化したものの、セミが成虫でいられるのは僅かひと月程。その間にパートナーを見つけて子孫を残さなければならない過酷な運命を、彼らは背負っているわけです。
このセミにも、これから過酷なパートナー探しが待っていることでしょう。願わくば鳥や子どもに見つかること無く、無事にパートナーを見つけてもらいたいものです。