酒類は歴史上でいろいろ問題を起こすが、GINの歴史はたいへんアウトローな歴史だ。
詳しくはググっていただくか、「ジンのすべて(きたおかろっき著)」辺りを読んでいただくとして
18世紀イギリスで発効されたジン取締法(GIN Act)によって、ジンは表立って手に入らなくなる。
そこで考えられたのが
家の通りに面した壁に猫の壁掛けを掛けて、壁を貫通する穴を二つあけ、ひとつにチューブを通す。
そして街でうわさを流す。
「猫の壁掛けがある家で、猫の口にお金を入れると下からジンが出てくるんだって」
新しいもの好きな一人が2ペニー猫の口から入れてみると、猫の足に出ているチューブから2ペニー分のジンが出て来た。
瞬く間に街中に噂が広まり大繁盛。当然取締官の耳にも入る。
しかし、CatManなる架空の者が売っているのだ、としらを切って逃げる。
ロンドン中で真似して売る者がどんどん現れて、この方法は大流行となった。
そして、その猫は愛称として"old Tom"と呼ばれる。
そのold Tomを21世紀風にアレンジしたJINX
ボトルには如何にもいたずら者らしきold Tomがボトルの裏側からジンを透かして覗きます。
古き良き味を愉しみながら飲むジン
うまい。