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2.V6遠征に関して(準備編-ライセンス)

2010年09月13日 00時01分10秒 | 海外運用
 前回の9M6遠征は、旅行代理店のAPIに免許の申請から免許証の入手まで全て手数料
払って対応して頂いたので、ライセンス取得は何の苦労もありませんでしたが、今
回は自力でやらなければなりません。
まずはV6のライセンスはどこの誰に申し出ればいいのか調べることから全てが始ま
ります。

が、インターネットが普及した現代においては、容易に情報を得ることが出来ます。
"FSM radio license application"で英語サイトを対象にGoogleに訊けば一発回答で
す。Federated States of Micronesia Department of Transportation, Communications
and Infrastructureの申請書フォーマットダウンロードサイトが見つかります。

まず、所詮ネットですので真偽を確かめます。
・この窓口で本当に現在、免許発行の対応をしてくれるのか
・ダウンロードサイトの書式に記載して送るだけで良いのか
・他に必要な書類は何かあるのか
などが不確かですので、早速URLにあるメール窓口に問合せをして確認をしました。

運良く、最初の問合せには局長のJohnnyboy氏からすぐに返事が来ました。
対応いただけるのはFrequency OfficerのMark DeOrio氏とのことでご本人のメール
アドレスをccに入れて連絡頂きました。
Dear S Miki,
Best you scanned your completed application, attached scanned copy of
valid Japanese passport and copy of your Japanese Ham Radio Operator's
License and sent to this email with attention to Mr. Mark Deorio, Frequency
Manager. Any further questions kindly refer to Mr. Deorio.
Sincerely,
Jolden Johnnyboy

申請は、サイトにある申請書の記入、現行ライセンスの写し、及び本人確認書類(パスポートなど)
の写しを提出せよ、と。早速揃えてJAの局免の写しとパスポートの写しをPDF化してメール添付して
申請し、通れば良いなと希望コールサインにV63CJ or V63JBを伝えました。
※自分は送付しなかったがJAライセンスの英文証明を送付したほうが望ましいと思われる

ここからちょっと苦労が始まります。

2週間経っても云とも寸とも返事がない。「何か不備がありましたでしょうか?」と催促めいた
メールを送っても無しのつぶて。しょうがないので、最初に返事くれたJonnyBoy氏に「DeOrioさん
返事いただけませんがご本人に確認していただけませんか?」と依頼メール。
すると、すぐにDeOrio氏本人から「今出張中なんだ。島へ戻ってから対応するのでしばし待ってくれ」
と返事が来たので、申請受付者本人とコンタクトでき、安心して待つことにしました。

ところが待てど暮らせど音沙汰がありません。申し訳ないな、と思いつつ「で、その後どうなって
ますか?」と催促メール。すると今度は「ライセンス管理で使っているシステムが問題を抱えてるんだ。
今すぐは対応できそうにない。しばし待ってくれ」と返事が来ました。
※JA7HMZ井川OMより情報ご連絡いただき、実際に昨年、ライセンス発行システムの故障により発行は停止した、とのこと。

ううむ(笑)と思いつつ、島で観光案内業を営んでおられ宿泊場所の手配をお願いしていた末長氏に
直接メールして、事情を説明しどうしたらいいでしょうかね?と相談を持ちかけてみました。
さすが同じ日本人で話が早く、以前からCHUUKで運用されており末長氏の知り合いの
諏訪氏(V63SC/JM1LBO)をご紹介頂き、アドバイスを受けるよう教えていただくことが出来ました。

10回以上のV6運用経験と知識豊富な諏訪さん、並びに末長氏と何度かメールやり取りさせていただき
いろいろ詳しい実情を教えていただくことができました。要は、そういう呑気なお国柄なのでハードネゴ
してやらないと後回しにされ何もコトは進まない、ということでした。

大抵いつも同じ理由で対応が遅い、もしくは対応してくれない様です。また過去に海外(大半は日本)
のアマチュアがコールサインを大挙して申請したおかげで、コールサインリソースは実際運用する局数
以上に消化されており(取るだけ取って来ない局もいる)、それに加えてコールサイン発効状況をどうも
正確に管理できていない、かつコールサイン付与ルールの基準も担当者の不理解のためいいかげんで
言われるがままにアマチュアに発行してしまっているのが実情な様子です。

と言うことを教えていただき背景を理解した上で、DeOrio氏との交渉を再開しました。
具体的に10月に訪問するために多くの予約手配が必要で、目的が無線運用であるため発行されなければ
計画を全て見直さなくてはならなくなり困っている、と事情を切々と訴えました。それでも「待て」
「お願いします」のやり取りが続きましたが、ある日のメールに「5月25日にオフィスのデスクにいるので
その際に結論出す」と初めて具体的な回答がありました。わくわくしながらその日を待ちましたが音沙汰無し(笑)。
「お~い、約束はどうなったぁ?」と問い合わせると、なんとV63CJ1という良く判らない怪しげな
コールサインの免許証が添付されて返信が来ました。
メールの説明によるとV63CJ1は、あくまでテンポラリ発行であり別途正式発行する、と記載されて
いました。

早速諏訪OMに相談すると、「そのまま放置されて、それが正式になってしまうかもしれない」とのこと。
変則コールサインには全く興味ないですし、コンテストでミスコピーされる確立が相当増えますので
であれば、と3文字サフィックスのV63CJBに変えて頂くようメールで申し出ました。すると今度は
すぐ翌日に「判った、V63CJBの免許証を送ります」の文面と共にライセンスがPDFでメール添付されて
送付されてきました。内容は、呼び出し符号V63CJB、有効期限は1年間、最大出力1kWで、署名付きの
免許証でした。発行手数料は要求されませんでした。
無用な心配だったかもしれませんが、お礼と共に「この添付のライセンスでChuukから無線運用して
良いですね?」と問い合わせると「問題ない」と回答頂きました。
Dear Mr. Miki,
Yes, you can operate station as Division of Communication has already
approve of your license. Please find attached modified license.
Best Regards,
Mark DeOrio

早速ARRLのLoTWデスクにライセンス送付し、TQ6発行を依頼すると問題なく受け入れられました。

結局3月9日に最初の問合せをして正式発行が6月2日(免許証発効日は5月31日付)でしたので
丁度3ヶ月を要しました。

Special Thanks
JA7HMZ 井川さん
JM1LBO 諏訪さん
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