クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

「 津上みゆき展 」 での、画家が求める美の定着

2013年02月02日 17時28分10秒 | 美術展
『 いま形あるものを、さわれないものまでも、描き残したい。 』
今日から始まった 「 View -まなざしの軌跡、生れくる風景 津上みゆき展 」 でのキャプションに書かれた画家の言葉です。

津上さんが創り出す世界。
具体的な物の形は、どこにもありません。
明るい基調の、人の心を楽しくさせる色と言うのでしょうか、抑えめな艶やかないくつもの色が縦に横に重なって流れ、更には四角、三角、そして丸い塊が描かれています。

今日行われた 「 講演会&アーティストトーク 」 で、画家は 『 風景と対話しながら、自分が見る “ 目の前の3次元の風景 ” を “ 2次元の世界 ” に描き続けることによって、自分自身が開いていくことを感じる。 』
『 描き留めた絵からは、自分自身が何なのかが分かる気がする。 』 と語ります。

津上さんが希望したという講演会講師のロジャー・パルバースさんが、津上さんの絵画の世界は、 「 リアリズム 」 であり、 「 外光派 」 だといみじくも言います。

画家が求める美の定着。
画家が求める自己の存在とは何か、そして自己の存在の証。

人が生きる営みとは何かを考えさせられるお話でした。

「 View -まなざしの軌跡、生れくる風景 津上みゆき展 」 は、2月24日まで一宮市三岸節子記念美術館で開催中です。

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