クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

林昌光さんの仏像画は、喋って喋って喋りまくってました

2011年07月09日 20時35分21秒 | 美術展
今、名古屋市民ギャラリー栄で開かれている奈良県斑鳩町の林昌光さんの仏像画展。
今日偶然拝見したのですが、いやぁ、もう、ぶったげました。

描かれている仏像が、みんな歌を歌ってるんですね。
描かれている仏像が、みんなお話をしてるんですね。
もっといえば、描かれている仏像が、みんな喋って喋って喋りまくってるんです。

林さんの描いた仏像の前に立つ人は、仏像に語りかけられ、仏像が発する気の世界に浸ってしまうのです。
そして、仏像の造られた時代に、タイムスリップしてしまうのです。

林さんは三重県伊賀市のご出身で、仏像の美しさと迫力に魅せられ、還暦を機に仏像を写実的に描くようになられ、今72才だそうです。
会場には、たまたま林さんはおみえにならなかったのですが、代わりに奥さまが、いろいろとお話をしてくださいました。

なんでも、仏像を描くには、何回も何回も、奥さまもご一緒に、仏像を見に行って描かれるそうです。
『 写真なんて撮ってはいけません。もったいないです 』 と、私には、耳の痛いお言葉。

大作を描かれるには、3ヶ月あまりかけられるとか。
みんなに笑われながら、写実オンリーということですが、いやぁ、そんなことはありません。
確かな写実の、内から、外から、林さんの温かい目がぎらぎらとみなぎっていましたよ。

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