先週水曜日、4月23日に愛知県美術館ギャラリーで開催していた第73回水彩連盟展に行ってきました。
会場に次から次へと並ぶ大作。
それぞれの画家の思いと向き合って絵を見つめるのは楽しいことです。
川合邦子さんの 「 うつろい 」 。
明るく白っぽい色調をベースに画面全体を覆っています。
赤で表された屋根、黄色で表された壁。
道路が手前に三角状に広がり、電信棒模様の黒い線。
画家の心の中の風景が、同郷の私にも懐かしさ心地よさを呼び起こします。
池原優子さんの 「 刻々 」 。
不思議な絵です。
繊細な痛みに耐えているかのようです。
ぱっと一瞬に大きな亀裂が入り破り裂けてしまうような緊迫感。
柔らかなある意味人体を形どったごむ風船状のマッスが、お互い相手をいたわる様にぴたっと閉じています。
針金が無意識を持って、悪意でもなく善意でもなく、ただ単に時が進むがままに、マッスの表面を撫で、当たっています。
青と白の2つの質感の戦いが、ほどけて繋がる戦いが、見る者の心を深く揺さぶります。
後藤直江さんの 「 LIFE-‘14 」 。
左側に大きく前を向いた首から胸そして腹部が描かれた人。
右側上部には寝そべって横向きの人。
そしてその下には、後ろ向きの背中、臀部。
黒と白の緊迫した線描による画面構成の中に、赤を配して3人の人物の繋がりがエネルギッシュに描き込まれています。
小高悦子さんの 「 自然 」 。
向こうにが山が横に、手前には沼が大きく広がっています。
白く妖しい光をその表面にたたえた木々の葉。
鬱蒼とした空気感に、鋭利な明るさが気持ちよく飛び交っています。
加藤伸さんの 「 潮Ⅱ 」 。
大きな渦が画面の中央に仰向けに浮かぶ裸体の女性の周りを、白い飛沫を飛び散らせ廻っています。
悠然と空と呼吸する女性の周りの空気と、女性、渦の3層の異質な質感。
佐藤鎭雄さんの 「 さん・てれの 」 。
無造作に重なっている草。
人が入らない場、上に向かって立っている枯草の溜まり場でしょうか。
人がすぐここまでやってきた場、切り取り投げ捨てられた地面からは浮いた横たわる草の場でしょうか。
何らかの事情が、2重の役目を強いらせるこの場。
いいようのない刹那感が漂います。
空気と光と音が凝縮し、何もかも止まり、閉じ込められたかのようです。
会場に次から次へと並ぶ大作。
それぞれの画家の思いと向き合って絵を見つめるのは楽しいことです。
川合邦子さんの 「 うつろい 」 。
明るく白っぽい色調をベースに画面全体を覆っています。
赤で表された屋根、黄色で表された壁。
道路が手前に三角状に広がり、電信棒模様の黒い線。
画家の心の中の風景が、同郷の私にも懐かしさ心地よさを呼び起こします。
池原優子さんの 「 刻々 」 。
不思議な絵です。
繊細な痛みに耐えているかのようです。
ぱっと一瞬に大きな亀裂が入り破り裂けてしまうような緊迫感。
柔らかなある意味人体を形どったごむ風船状のマッスが、お互い相手をいたわる様にぴたっと閉じています。
針金が無意識を持って、悪意でもなく善意でもなく、ただ単に時が進むがままに、マッスの表面を撫で、当たっています。
青と白の2つの質感の戦いが、ほどけて繋がる戦いが、見る者の心を深く揺さぶります。
後藤直江さんの 「 LIFE-‘14 」 。
左側に大きく前を向いた首から胸そして腹部が描かれた人。
右側上部には寝そべって横向きの人。
そしてその下には、後ろ向きの背中、臀部。
黒と白の緊迫した線描による画面構成の中に、赤を配して3人の人物の繋がりがエネルギッシュに描き込まれています。
小高悦子さんの 「 自然 」 。
向こうにが山が横に、手前には沼が大きく広がっています。
白く妖しい光をその表面にたたえた木々の葉。
鬱蒼とした空気感に、鋭利な明るさが気持ちよく飛び交っています。
加藤伸さんの 「 潮Ⅱ 」 。
大きな渦が画面の中央に仰向けに浮かぶ裸体の女性の周りを、白い飛沫を飛び散らせ廻っています。
悠然と空と呼吸する女性の周りの空気と、女性、渦の3層の異質な質感。
佐藤鎭雄さんの 「 さん・てれの 」 。
無造作に重なっている草。
人が入らない場、上に向かって立っている枯草の溜まり場でしょうか。
人がすぐここまでやってきた場、切り取り投げ捨てられた地面からは浮いた横たわる草の場でしょうか。
何らかの事情が、2重の役目を強いらせるこの場。
いいようのない刹那感が漂います。
空気と光と音が凝縮し、何もかも止まり、閉じ込められたかのようです。
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