クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

羽島市円空顕彰会総会に出席してきました

2015年05月30日 18時55分20秒 | 円空さん
羽島円空資料館で行われた平成27年度羽島市円空顕彰会総会に出席してきました。

総会に提出された議案6件が無事に全員一致で承認された後、来賓のご挨拶です。
まずは羽島市長の松井聡さん。
顕彰会の顧問も務められています。
薩摩義士のつながりで岐阜県とは姉妹県である鹿児島県での薩摩義士の顕彰活動を間近に見られて、「次世代を担う子供たちを中心にした継続した啓蒙活動が大事です。」
「行政としても(、円空上人、円空仏を)信仰の対象として、尊敬の対象として、文化の対象として、そして観光の対象として振興させていきたい。」と力強く述べられます。

来賓挨拶では、衆議院議員秘書や参議院議員秘書、羽島市議会副議長も登壇し、皆さんそれぞれの円空さんとの関わり合いから、未来の街づくりを語られます。

総会の後には、円空学会理事長の小島梯次さんが「庶民の信仰 円空仏」と題してお話をされました。
円空仏と幾多の地域の人々との関わり合いの中から、「円空仏は、日本人の“融通無碍”な信仰を表わしたものである。いろんなものを受け入れる優しさがある。」と結ばれました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いなむられいこさんが描く女の子には、二重三重に幸せな時が思い起こされる

2015年05月30日 12時05分33秒 | 美術展
大規模な作品展ですね。
「第89回国展」は愛知県美術館8階のAからIまでの展示室にびっしりと作品が並んでいます。

最初の部屋には、見たところ100号が2枚と50号2枚を連ねた絵が飾ってあります。
合わせて300号というのでしょうか。

さてさて、160枚の力作が並ぶ絵画部の作品の中で、私の一推しは。
いなむられいこさんの「ハハトコ(コロモガエ)」です。

画面の多くを占める正面向いた女の子の顔がいいですね。
画面には描かれていないお母さんの両手が、女の子のセーターでしょうか、とっくり首の服をぎゅっと上に引っ張っています。
服の小さな丸い首が、女の子の目を通り過ぎておでこの辺りを更に上に行こうとしています。
今まさに、この服の匂いとお母さんの優しい言葉が、女の子の鼻と耳をを占有していることでしょう。

ところでよく見ると、女の子の顔がお母さんにも見えてくるから不思議な感覚に陥ります。
そうすると、服を引っ張っているのは女の子。
でも、確かに描かれた女の子の両足は、小さな女の子の形をしているし。

うんうん、そうか、お母さんが子供の頃に戻って、自分の母親にこうやって服をぎゅっと上に引っ張ってもらったのを思い起こしているところなのかな......。

いろんな幸せな時が思い起こされ、二重三重に優しい気分に浸ってきました。
いなむらさん、ありがとうございます。

「第89回国展」は、愛知県美術館ギャラリーで31日(日)まで開催中です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする