パールライスのつれづれなるままに

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ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画 in 太田記念美術館

2023年07月15日 | アート・文化
フランス・パリに生まれたポール・ジャクレーは、3歳の時に来日し、晩年まで日本で暮らしました。
38歳の頃から、南洋やアジアで暮らす人々を描いた木版画を続々と刊行します。
新版画とは、浮世絵と同様に、絵師、彫師、摺師による分業による浮世絵の近代化、復興を目指したものだそうです。


自分、正直、版画が好きではないです。ベタ塗りで線幅が一定の、立体感がない絵を何枚も見せられると、飽きてくるからです。

しかし、このジャクレーの版画は別ですね。これはアール・デコです。ジョルジュ・バルビエやシャルル・マルタンを想起させます。育ちは日本でもフランス人。この辺の作風は素直に受け入れることができたのでしょうか?


300回以上摺ったものあります。デジタルのない時代にこの鮮やかさは、技術立国ニッポン万歳!と唱えてしましそうです。
それにしても最後の絵、人魚なんですけど、下半身がウツボっていうのは、お上品じゃあ、ありませんねぇ。

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