パールライスのつれづれなるままに

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最近は、美術鑑賞・ガジェット紹介が中心です。

吉田博展 in 東京都美術館

2021年03月17日 | アート・文化
九州男児の反骨精神は半端ねぇな!と感じざるを得なかったです。
しかも有言実行。国際感覚を持ち、欧米人好みの絵(版画)を制作してます。
それは、大気がカラッとしていて、色鮮やかなところ。
しかも、晩年は、大気のモヤモヤさと朧げな光の表現を版画で表現するに至る、究極技巧に達します。
1899年、自費で渡米。フランスでないところが当時の画達とは違います。
デトロイト美術館で「日本画家水彩画展」を開催。教師の年収13年分の売り上げを計上します。
その後の、お金持ちぶりがそこはかとなくにじみ出てくる展示会でもあります。
黒田清輝率いる白馬会に反旗を翻し、太平洋画会を結成。
洋画家と大成し、49歳にして版画制作を開始します。この展示会は、その版画作品が中心です。画家として満足しないところがまたパンクです。
欧米での知名度が高い吉田博は、戦後、自身のアトリエが進駐軍の芸術サロンとなります。英語が話せる希少な画家として。
故ダイアナ妃が執務室に吉田の版画を掲げるのも何ら驚くことではない、ということですね。

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